シマジン
表示
シマジン | |
---|---|
6-クロロ-N,N'-ジエチル-1,3,5-トリアジン-2,4-ジアミン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 122-34-9 |
PubChem | 5216 |
KEGG | C11172 |
| |
特性 | |
化学式 | C7H12ClN5 |
モル質量 | 201.657 g/mol |
外観 | 白色の結晶性粉末 |
密度 | 1.3 kg/dm3 |
融点 |
225-227℃ |
水への溶解度 | 微溶 (5 mg/L water) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
シマジン(英: Simazine)は、トリアジン系除草剤の一種。
用途
[編集]チバガイギー社が開発した除草剤で、1999年の実績では単剤生産量1,360トン、日本では原体57.5トンと製剤15.2トンが輸入されている。シマジン自体は安定で分解が遅く、薬害が強いために、水田よりも畑地で使用される。雑草の発生初期に使用すると、根から吸収され、成長抑制・殺草作用を示す。カヤツリグサやメヒシバ、タデなどに有効で、畑地や果樹園のほかに住宅地や河川敷、ゴルフ場の芝管理にも使用される。
日本での農薬登録は1958年(昭和33年)6月30日。農薬取締法により水質汚濁性農薬に指定されているため、使用には都道府県知事の許可が必要である。
性質
[編集]可燃性であり、燃焼や加熱により有害なフュームを生じる。毒物及び劇物取締法により毒物・劇物に分類されてはいないが、農薬取締法による水質汚濁性農薬、および土壌汚染対策法による第3種特定有害物質に指定されている。排水基準を定める省令および水質汚濁防止法による排出基準は0.03mg/l以下と定められている。一日許容摂取量は0.0013mg/kg/日。
外部リンク
[編集]参考文献
[編集]- 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。