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シマジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シマジン
識別情報
CAS登録番号 122-34-9
PubChem 5216
KEGG C11172
特性
化学式 C7H12ClN5
モル質量 201.657 g/mol
外観 白色の結晶性粉末
密度 1.3 kg/dm3
融点

225-227℃

への溶解度 微溶 (5 mg/L water)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

シマジン: Simazine)は、トリアジン除草剤の一種。

用途

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チバガイギー社が開発した除草剤で、1999年の実績では単剤生産量1,360トン、日本では原体57.5トンと製剤15.2トンが輸入されている。シマジン自体は安定で分解が遅く、薬害が強いために、水田よりも畑地で使用される。雑草の発生初期に使用すると、根から吸収され、成長抑制・殺草作用を示す。カヤツリグサメヒシバタデなどに有効で、地や果樹園のほかに住宅地河川敷ゴルフ場管理にも使用される。

日本での農薬登録は1958年昭和33年)6月30日農薬取締法により水質汚濁性農薬に指定されているため、使用には都道府県知事の許可が必要である。

性質

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可燃性であり、燃焼や加熱により有害なフュームを生じる。毒物及び劇物取締法により毒物・劇物に分類されてはいないが、農薬取締法による水質汚濁性農薬、および土壌汚染対策法による第3種特定有害物質に指定されている。排水基準を定める省令および水質汚濁防止法による排出基準は0.03mg/l以下と定められている。一日許容摂取量は0.0013mg/kg/日。

外部リンク

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参考文献

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  • 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044