コーストライン (スリランカ)
コーストライン | |
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近郊列車(ゴール駅) | |
基本情報 | |
国 | スリランカ |
種類 | 都市間鉄道 |
起点 | コロンボ・フォート駅 |
終点 | ベリアッタ |
所有者 | スリランカ鉄道局 |
運営者 | スリランカ鉄道局 |
路線諸元 | |
路線距離 | 192.88 km |
軌間 | 1,676 mm (広軌) |
線路数 |
複線 (コロンボ・フォート - パナドゥラ) 単線 (パナドゥラ - ベリアッタ) |
電化方式 | 非電化 |
最高速度 | 120 km/h |
コーストラインは、スリランカの鉄道の一つである。コロンボからゴールを経由しマータラやベリアッタを走行する。さらにハンバントタを経由しながらカタラガマまでの延伸工事が現在進行中である。カルタラからマータラ間を最大速度100km/h[1]で、マータラからベリアッタ間を最大速度120km/hでの走行を実行しており、スリランカ国内最高速度で走行している路線でもある。
路線経路
[編集]コーストラインはマラダーナ駅を起点としコロンボ港を通っていき、殆ど西側の沿岸に沿いながら南方面に向かって走る。そのため殆どの西側沿岸の景色はよく見渡せる。パナドゥラを通り抜け、やがてカルタラに着く。カルタラから先、ゴール駅でスイッチバックを行い、マータラを経由してベリアッタまで向かう。
マータラからベリアッタまでの区間は10%が高架橋で建設されており、途中にはスリランカ最長の鉄道トンネル(615m)やスリランカ最長かつ最も高い場所に掛かる鉄道橋が存在する[2]。
歴史
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コーストラインはメインライン、マータレーラインの次に建設された3番目の鉄道線である。
建設はコロンボ側から行われ、1877年3月1日にモラトゥワまでが開通した。その後延伸工事が続けられ、同年9月1日にはパナドゥラまで、1879年9月22日にカルタラまで、1890年にはアルトゥガマまで、1893年にはアンバランゴダまでが開通した。その後も建設は続き、1895年12月17日にマータラまでの全線が開通した[3][4]。
2011年から12年にかけ、カルタラからマータラまでの区間で線路改良工事が行われた。線路と枕木を更新し、同区間の最高速度が時速100kmまで引き上げられた。これにより、これまで3時間40分かかっていたコロンボからマータラまでの区間がちょうど2時間で行き来できるようになった[5]。
2019年現在中国輸出入銀行の融資によってマータラからカタラガマまでの延伸工事が行われており、2019年1月6日にはベリアッタまでの26kmが開業した。マータラからベリアッタまでの区間の建設費は27億8,200万USドルである[2]。フェーズ2では国際港のあるハンバントタ、フェーズ3ではカタラガマまでの延伸が計画されており、フェーズ2の建設費は600万USドルが見込まれている[6]。沿岸部の自然保護のため、ベリアッタを過ぎると線路は内陸を通過するようになる。また、ベリアッタからマータラ、カタラガマまでの環境アセスメントも既に議会で承認されている。しかし、2019年4月現在ベリアッタから先への延伸工事は着工していない[6]。
データ
[編集]主要な駅一覧
[編集]公式サイトによると主要な駅は以下の通り[7]。
駅名 | 累計営業キロ | 所在地 | 備考 | |
---|---|---|---|---|
コロンボ・フォート駅 | 0.0 | コ | コロンボ | メインラインと接続 |
スレイブ・アイランド駅 | 1.72 | |||
コルピティヤ駅 | 3.108 | |||
バンバラピティヤ駅 | 5.125 | |||
ウェラワット駅 | 7.245 | |||
デヒワラ駅 | 9.957 | デヒワラ・マウントラビニア | デヒワラ動物園の所在地 | |
マウントラビニア駅 | 12.211 | |||
ラトゥマラナ駅 | 14.01 | ラトゥマラナ空港の所在地 | ||
アグラナ駅 | 15.939 | モラトゥワ | ||
ルナワ駅 | 17.366 | |||
モラトゥワ駅 | 18.949 | |||
パナドゥラ駅 | 26.249 | カ | パナドゥラ | |
ワッドゥワ駅 | 32.461 | ワッドゥワ | ||
カルタラ・ノース駅 | 39.868 | |||
カルタラ・サウス駅 | 41.857 | カルタラ | ここから南の区間では最高時速100km/h | |
パヤガラ・サウス駅 | 49.256 | マゴナ | ||
ベルウェラ駅 | 54.326 | ベルウェラ | ||
アルトゥガマ駅 | 59.661 | アルトゥガマ | ||
ベントタ駅 | 60.958 | ゴ | ベントタ | |
インドゥルワ駅 | 64.939 | インドゥルワ | ||
コスゴダ駅 | 71.067 | コスゴダ | ||
バラピティヤ駅 | 78.205 | バラピティヤ | ||
アンバランゴダ駅 | 83.127 | アンバランゴダ | ||
ヒッカドゥワ駅 | 95.128 | ヒッカドゥワ | ||
ドダンドゥワ駅 | 101.525 | ドダンドゥワ | ||
ギントタ駅 | 108.301 | ゴール | ||
ゴール駅 | 113.88 | |||
タルプ駅 | 124.339 | タルプ | ||
コッガラ駅 | 129.1 | コッガラ | コッガラ空港の所在地 | |
アハンガマ駅 | 134.159 | アハンガマ | ||
ウェリガマ駅 | 142.824 | マ | ウェリガマ | |
ポルワトゥモダラ駅 | 146.248 | |||
ミリッサ駅 | 147.556 | |||
カンブルーガマワ駅 | 151.353 | カンブルーガマワ | ||
マータラ駅 | 156.813 | マータラ | ここから先ベリアッタまで最高時速120km/h | |
ベリアッタ駅 | 183.7 | ベリアッタ |
脚注
[編集]- ^ “Future Plans”. www.railway.gov.lk. 2019年7月30日閲覧。
- ^ a b “Maiden voyage on the Matara- Beliatta rail road - Sri Lanka Latest News” (英語). Sri Lanka News - Newsfirst (2019年1月6日). 2019年7月30日閲覧。
- ^ “Sri Lanka / Ceylon Railway” (英語). https://lanka.com (2015年9月29日). 2019年8月2日閲覧。
- ^ “Jounior Observer | Sunday Observer.lk - Sri Lanka”. archives.sundayobserver.lk. 2019年8月3日閲覧。
- ^ Dissanayake, Ridma (11 April 2012). “Southern railway line re-opens today”. Ceylon Daily News. オリジナルの13 April 2012時点におけるアーカイブ。 11 September 2012閲覧。
- ^ a b “Sri Lanka opens first phase of China-financed Southern Railway line” (英語). Railway Gazette. (9 April 2019) 2023年1月28日閲覧。
- ^ “Station Details” (英語). www.railway.gov.lk. 2019年9月13日閲覧。