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ケプラー385

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
ケプラー385
Kepler-385
星座 はくちょう座[1]
見かけの等級 (mv) 15.76[2]
分類 恒星
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  19h 37m 21.23819s[3]
赤緯 (Dec, δ) +50° 20′ 11.5477″[3]
固有運動 (μ) 赤経: 2.738 ミリ秒/年[3]
赤緯: -5.398 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 0.6597 ± 0.0183ミリ秒[3]
（誤差2.8%）
距離 4900 ± 100 光年[注 1]
（1520 ± 40 パーセク[注 1]）
軌道要素と性質
惑星の数 3 + 4?
物理的性質
半径 1.09±0.05 R☉[4]
質量 0.99±0.03 M☉[4]
表面重力 4.19±0.10 cgs[4]
表面温度 5835±64 K[4]
金属量[Fe/H] 0.010±0.037[4]
他のカタログでの名称
Kepler-385、KOI-2433、KIC 11968463、TIC 27082352、2MASS J19372123+5020115[5]
■Template （■ノート ■解説） ■Project

ケプラー385（Kepler object of interest（KOI）における名称であるKOI-2433とも呼ばれる）とは、地球からはくちょう座の方向に約4,900光年 (1,500 pc) 離れた位置に存在するF型主系列星である。ケプラー385は太陽より10%大きく、5%高温である。この恒星の周囲を公転する存在が確認された太陽系外惑星が3つ存在することが判明している。惑星候補も含めると最大で7つの惑星が存在している可能性がある[6][7]。

ケプラー385の質量は太陽の1.05倍、半径は1.157倍、明るさは1.39倍で、温度は5829 Kである[2]。

大きさの比較
太陽 ケプラー385
太陽 Exoplanet

惑星系

[編集]

ケプラー385はケプラー宇宙望遠鏡によって観測され、当初は合計7つの惑星候補が検出された。これらのうちの2つ、KOI-2433.01とKOI-2433.02は2014年にそれぞれケプラー385b、ケプラー385cとして確認され[8]、3つ目のKOI-2433.03は2020年にケプラー385dとして確認された[9]。これらの惑星の確認は、統計的検証を使用して多数のケプラーによって観測された惑星候補を確認する研究の一部に含まれていた。惑星候補KOI-2433.05は誤検出であることが判明した[4]。

2023年、更新された新たなケプラー惑星候補のカタログが発表された。これには、ケプラー385の8番目の惑星候補であるKOI-2433.08が含まれており、7つの惑星を持つ可能性がある惑星系となっている[4][6]。ケプラー385は、8つの惑星を持つことが確認されているケプラー90と並んで、最も多くの惑星候補を持つケプラー惑星系となる可能性がある。

ケプラー385の惑星[2][4]
名称
（恒星に近い順） 		質量 軌道長半径
（天文単位） 		公転周期
(日) 		軌道離心率 軌道傾斜角 半径
.08 (未確認) — — 3.37376±0.00003 — — 1.206+0.110
−0.101 R⊕
.06 (未確認) — 0.067 6.06325±0.00006 — — 1.441+0.129
−0.106 R⊕
b — 0.097 10.04381±0.00008 — — 2.313+0.210
−0.162 R⊕
c — 0.127 15.16213±0.00014 — — 2.406+0.549
−0.146 R⊕
.04 (未確認) — 0.189 27.90426±0.00040 — — 1.903+0.184
−0.142 R⊕
d — 0.302 56.41581±0.00135 — — 2.423+0.210
−0.161 R⊕
.07 (未確認) — 0.402 86.43086±0.00205 — — 2.252±0.199 R⊕

脚注

[編集]

注釈

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  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差（秒）より計算、光年は1÷年周視差（秒）×3.2615638より計算

出典

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  1. ^ “Finding the constellation which contains given sky coordinates”. djm.cc (2 August 2008). 8 November 2023閲覧。
  2. ^ a b c “Kepler-385 | NASA Exoplanet Archive”. exoplanetarchive.ipac.caltech.edu. 2023年11月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e Vallenari, A. et al. (2022). “Gaia Data Release 3. Summary of the content and survey properties”. Astronomy & Astrophysics. arXiv:2208.00211. doi:10.1051/0004-6361/202243940  Gaia DR3 record for this source at VizieR.
  4. ^ a b c d e f g h Lissauer, Jack J.; Rowe, Jason F. (November 2023). “Updated Catalog of Kepler Planet Candidates: Focus on Accuracy and Orbital Periods”. The Planetary Science Journal. arXiv:2311.00238.  Data is available here.
  5. ^ "Kepler-385". SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2023年11月8日閲覧。
  6. ^ a b “Scorching, Seven-Planet System Revealed by New Kepler Exoplanet List - NASA” (英語) (2023年11月2日). 2023年11月7日閲覧。
  7. ^ Anderson, Natali (2023年11月6日). “Kepler-385 Hosts Seven Large Exoplanets, Astronomers Say | Sci.News” (英語). Sci.News: Breaking Science News. 2023年11月7日閲覧。
  8. ^ Rowe, Jason F.; Bryson, Stephen T. (March 2014). “Validation of Kepler's Multiple Planet Candidates. III. Light Curve Analysis and Announcement of Hundreds of New Multi-planet Systems”. アストロフィジカルジャーナル 784 (1): 45. arXiv:1402.6534. Bibcode: 2014ApJ...784...45R. doi:10.1088/0004-637X/784/1/45. 
  9. ^ Armstrong, David J.; Gamper, Jevgenij; Damoulas, Theodoros (July 2021). “Exoplanet validation with machine learning: 50 new validated Kepler planets”. 王立天文学会月報 504 (4): 5327–5344. arXiv:2008.10516. Bibcode: 2021MNRAS.504.5327A. doi:10.1093/mnras/staa2498. 

関連項目

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主要項目
惑星の種類
地球型惑星
ガス状
その他
形成と進化
惑星系
主星
検出
探査
太陽系外惑星探査プロジェクト
地上


宇宙空間
過去
現在
計画
提案
中止
関連項目
居住可能性
カタログ
一覧
発見年別の太陽系外惑星の一覧
2000年代以前
2000年代
2010年代
2020年代
その他
探査機
主な恒星
主な惑星
K2ミッションで発見された主な惑星
一覧
公式サイト
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