極端な太陽系外惑星の一覧
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極端な太陽系外惑星の一覧(きょくたんなたいようけいがいわくせいのいちらん)では、太陽系外惑星の中で、極端な値を示すものを挙げていく。
距離
[編集]→「最も近い・遠い天体の一覧」も参照
タイトル | 惑星 | 中心星 | 値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
地球から最も遠い惑星 | KMT-2015-1b | KMT-2015-1 | 26700光年 | 1.SWEEPS-04およびSWEEPS-11は27720光年離れている可能性がある。 2.アンドロメダ銀河(254万光年)で発生した重力レンズ効果「PA-99-N2」は、惑星によるものである可能性がある 3.銀河「YGKOW G1」で発生した重力レンズ効果(49億光年)は、惑星によるものである可能性がある。 |
地球から最も近い惑星 | プロキシマ・ケンタウリb | プロキシマ・ケンタウリ | 4.22光年 | 太陽に最も近い恒星を公転する惑星であり、ハビタブルゾーンの範囲内に位置すると考えられる。
主星は赤色矮星である。 プロキシマ・ケンタウリbが発見されるまではケンタウルス座α星Bbが地球に最も近い惑星だとされていたが、2015年11月に実際には存在しないという研究結果が報告されている。[1]。 |
惑星の物理的性質
[編集]タイトル | 惑星 | 中心星 | 値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
最も軽い惑星 | WD 1145+017 b | WD 1145+017 | 0.00067ME | |
最も重い地球型惑星 | ケプラー10c | ケプラー10 | 17ME | |
最も軽い木星型惑星 | ケプラー138d | ケプラー138 | 0.64ME | |
最も大きい惑星 | おおかみ座GQ星b | おおかみ座GQ星2 | 3.0±0.5RJ | |
最も小さい惑星 | WD 1145+017 b | WD 1145+017 | 0.15RE | |
最も大きい地球型惑星 | ケプラー10c | ケプラー10 | 2.23RE | |
最も小さい木星型惑星 | ケプラー138d | ケプラー138 | 1.61RE | |
最も高密度の惑星 | K2-22b | K2-22 | 157.1g/cm3 | 計算上超高密度になってしまう惑星の多くは、半径か質量がはっきりと定まっていない場合が多い。 |
最も低密度の惑星 | ケプラー453b | ケプラー453 | 0.004619g/cm3 | |
最も反射率の高い惑星 | ケプラー10b | ケプラー10 | 0.5-0.6 | |
最も反射率の低い惑星 | TrES-2b | GSC 03549-02811 | 1%以下 | 理論値は0.04% |
最も高速の風が吹いている惑星 | HD 189733 b | HD 189733 | 3km/s | |
最も高温の惑星 | PSR J1807-2459 b | PSR J1807-2459 | 5648℃ | 未確定のケプラー70b(8842℃)、ケプラー70c(6534℃)は更に高温である。 |
最も高温の主系列星の惑星 | KELT-9b | KELT-9 | 4300℃ | |
最も低温の惑星 | OGLE-2005-BLG-390L b | OGLE-2005-BLG-390L | -220℃ | |
最も若い惑星 | Proplyd 133-353b | Proplyd 133-353 | 50万歳 | |
最も高齢の惑星 | HD 164922 b | HD 164922 | 134億歳 |
軌道要素
[編集]タイトル | 惑星 | 中心星 | 値 | 備考 |
---|---|---|---|---|
最も公転周期の長い惑星 | 2MASS J21265040-8140293 | TYC 9486-927-1 | 約90万年 (3億2850万日) |
ただし褐色矮星に分類される可能性がある。 |
最も公転周期の短い惑星 | SWIFT J1756.9-2508 b | SWIFT J1756.9-2508 | 49分 (0.0339873日) |
パルサー惑星。通常の惑星形成によって生じた惑星では、KOI-1843 bが最も短い公転周期(4.25時間)を持つ。 |
最も離心率の大きい惑星 | HD 20782 b | HD 20782 | 0.956±0.004[2] | 別の研究[3]では0.97±0.01とされているが、いずれにしても最も大きい。未確定のVB 10 bは0.98以上の離心率を持つ可能性がある。 |
最も離心率の小さい惑星 | HD 63454 b | HD 63454 | 0.00002 | 0でない離心率が知られている惑星として。離心率が観測不可能なほど小さいため離心率0とされている惑星は多く存在する。 |
最も軌道傾斜角の値が大きい惑星 | しし座γ星b | しし座γ星 | 172.1° | |
最も軌道傾斜角の値が小さい惑星 | HD 181720 b | HD 181720 | 1° | |
最も軌道傾斜が90度に近い惑星 | ケプラー64b | ケプラー64Aa ケプラー64Ab |
90.022° | およそ90度ならばCoRoT-4b、HAT-P-2b、ケプラー14bを含む。 |
最も遠い軌道を持つ惑星 | HIP 77900 b | HIP 77900 | 3200AU (4800億キロメートル) |
|
最も近い軌道を持つ惑星 | WD 1202-024 B | WD 1202-024 | 0.0021AU (31万キロメートル) |
白色矮星の惑星。通常の惑星形成によって生じた惑星では、ケプラー70bとケプラー42cが最も短い軌道 (0.006AU) を持つ。 |
最も近い軌道を持つ周連星惑星 | ケプラー47b | ケプラー47 | 0.2956AU | |
最も遠い軌道を持つ周連星惑星 | おとめ座DT星c | おとめ座DT星A おとめ座DT星B |
1168AU | ただし、褐色矮星に分類される可能性がある。 |
最も軌道差が小さい惑星 | ケプラー70b ケプラー70c |
ケプラー70 | 0.0016AU | ただし、存在は未確定。中心星はB型準矮星。 |
最も軌道差が大きい惑星 | HR 8799 c HR 8799 b |
HR 8799 | 30AU | |
最も軌道比率が小さい惑星 | ケプラー36b ケプラー36c |
ケプラー36 | 11%(0.0130AU) | |
最も恒星との軌道比率が小さい周連星惑星 | ケプラー16b | ケプラー16A ケプラー16B |
3.14±0.01 | |
最も惑星と主星の連星の接近が近い惑星 | ケンタウルス座α星Bb | ケンタウルス座α星B | 17.57AU | ケンタウルス座α星に対しての値。ただし2015年11月現在、実際には存在しないという研究結果が報告されている[1]。 |
最も惑星と主星の軌道の比率が小さい周連星惑星 | ケプラー16b | ケプラー16A ケプラー16B |
3.14±0.01 | |
最も惑星と主星の軌道の比率が大きい周連星惑星 | おとめ座DT星c | おとめ座DT星A おとめ座DT星B |
233.6 | ただし褐色矮星に分類される可能性がある。 |
最も地球からの見かけの角距離の大きい惑星 | フォーマルハウトb | フォーマルハウト | 14.92731秒 | ただし実在には疑念がある[4]。 |
恒星の性質
[編集]惑星系
[編集]タイトル | 惑星系の名前 | 惑星数 | 中心星数 | 備考 |
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惑星が最も多い | HD 10180星系 | 9個 | 1個 | 2つは存在が確定していないが、それでも最多である。7個と仮定した場合ケプラー90、グリーゼ667C、グリーゼ892、TRAPPIST-1も7個の惑星を持つ |
恒星が最も多い | みずがめ座91番星系 | 1個(みずがめ座91番星Ab) | 5個 | 1.5つのうち2つは重力的に結合しているか不明。 2.ケプラー64系の4個が、確実にわかっている中で最も多い。 |
出典
[編集]- ^ a b “太陽系から最も近い太陽系外惑星が消えた!”. ナショナルジオグラフィック. (2015年11月4日) 2015年11月4日閲覧。
- ^ Kane, Stephen R.; Robert A. Wittenmyer et al. (2016). “Evidence for Reflected Light from the Most Eccentric Exoplanet Known”. Astrophysical Journal 821 (1): 65. arXiv:1511.08679. Bibcode: 2016ApJ...821...65K. doi:10.3847/0004-637X/821/1/65.
- ^ Keivan G. Stassun; Karen A. Collins; B. Scott Gaudi (2017). “Accurate Empirical Radii and Masses of Planets and Their Host Stars with Gaia Parallaxes”. The Astronomical Journal 153 (3): 20. arXiv:1609.04389. Bibcode: 2017AJ....153..136S. doi:10.3847/1538-3881/aa5df3 .
- ^ Gáspár, András; Rieke, George H. (2020-04-20). “New HST data and modeling reveal a massive planetesimal collision around Fomalhaut”. 米国科学アカデミー紀要. doi:10.1073/pnas.1912506117 2020年4月21日閲覧。.
- ^ “The Extrasolar Planet Encyclopaedia — HIP 13044 b”. 太陽系外惑星エンサイクロペディア. 2019年3月29日閲覧。