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クリステン・スチュワート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クリステン・スチュワート
Kristen Stewart
Kristen Stewart
2018年カンヌ国際映画祭にて
本名 Kristen Jaymes Stewart
生年月日 (1990-04-09) 1990年4月9日(34歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州ロサンゼルス
身長 165cm
職業 女優
活動期間 1999年 -
主な作品
受賞
全米映画批評家協会賞
助演女優賞
2015年『アクトレス〜女たちの舞台〜
ニューヨーク映画批評家協会賞
助演女優賞
2015年『アクトレス〜女たちの舞台〜』
MTVムービー・アワード
女優賞
2009年『トワイライト〜初恋〜
2010年ニュームーン/トワイライト・サーガ
2011年エクリプス/トワイライト・サーガ
キス賞
2009年『トワイライト〜初恋〜』
2010年『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
2011年『エクリプス/トワイライト・サーガ』
2012年トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1
英国アカデミー賞
ライジング・スター賞
2010年
ゴールデンラズベリー賞
最低主演女優賞
2012年トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』『スノーホワイト
セザール賞
助演女優賞
2014年『アクトレス〜女たちの舞台〜』
その他の賞
サテライト賞
主演女優賞
2021年『スペンサー ダイアナの決意
備考
第73回ベルリン国際映画祭 審査委員長(2023年)
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クリステン・スチュワート(Kristen Stewart, 本名: Kristen Jaymes Stewart, クリステン・ジェイムス・スチュワート、1990年4月9日 ‐ )は、アメリカ合衆国で活動する女優。『トワイライト』シリーズのベラ・スワン役で知られている。

生い立ち

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カリフォルニア州ロサンゼルス出身[1]。父親のジョン・スチュワートはFoxプロデューサー[2]、母親のジュールズ・マン=スチュワートはオーストラリアサンシャイン・コースト出身の脚本家[3][4][5][6]、兄のキャメロンはサーファー。もう一人養子である弟テイラーがいる[7][8]

キャリア

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1999年のテレビ映画『マーメイド・ボーイ 僕って人魚!?』のエキストラ出演で映画デビュー。

2002年公開の『パニック・ルーム』で主演がニコール・キッドマンからジョディ・フォスターに交代したことから、娘役も当初キャスティングされていたヘイデン・パネッティーアからクリステンに代わった。この作品でハリウッド注目の子役となる。

2008年にはステファニー・メイヤー原作のベストセラー小説『トワイライト』に主演のベラ・スワン役で出演。映画は1億ドルを超えるヒットとなり大ブレイク、この作品でMTVムービー・アワード女優賞を受賞。翌年公開の続編も大ヒットとなり、英国アカデミー賞ライジング・スター賞を受賞。以降続編の『ニュームーン』、3作目の『エクリプス』など、トワイライト・サーガの全編でベラ役を演じた。

2015年、『アクトレス〜女たちの舞台〜』でセザール賞・助演女優賞を受賞。アメリカ出身者初の快挙となった[9]

2017年には短編映画ながらも監督デビューを果たす[10]

2020年、Netflixのシリーズ『Homemade/ホームメイド』において、自身が主演・脚本・監督を務めた短編映画『コオロギ』をリリースする。また同年には、女性カップルとその家族を描くクリスマス映画『ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト』の主演を務めている。

2021年、ダイアナ元妃がチャールズ皇太子との離婚を決意した数日間に焦点を当てた『スペンサー ダイアナの決意』にダイアナ役で主演[11]アカデミー賞ゴールデングローブ賞でのノミネートを始め、多数の主演女優賞を受賞した。

今後の予定として、長編映画の初監督や[12]シャーリーズ・セロンプロデュースのNetflixオリジナルドラマ『A Life in Men』、[13]ウィリアム・バロウズの初期の作品や手記を元にしたベン・フォスター監督作品 (作品名未定)[14]、デヴィッド・クローネンバーグ監督のSFスリラー映画『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』などへの出演を控えている[15]

私生活

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2017年、バイセクシュアルであることを公表した。

2004年公開の映画『speak』で共演した俳優のマイケル・アンガラノと交際していた[16]。このころにアンガラノと玄関ポーチでマリファナを吸ったことがある。その後『トワイライト〜初恋〜』での共演をきっかけにロバート・パティンソンと交際。2012年に『スノーホワイト』の監督ルパート・サンダースとの不倫が発覚した。破局後一時復縁したが再度破局[17]

2013年半ばから2016年秋まで、当時自身の付き人であったVFXプロデューサーのアリシア・カーガイルと交際していた。2016年後半から2018年後半まで、ヴィクトリアズ・シークレット・エンジェルのスーパーモデル、ステラ・マックスウェルと交際していた。

2019年8月から、脚本家のディラン・マイヤーと交際。2021年11月、マイヤーからプロポーズされ婚約したことを発表した[18]

2013年アメリカの新学期である9月から、UCLAの通信科を受講し米文学等以前から興味のある、作家・脚本系の科目を選択している。

タトゥー

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2013年、6月2日テネシー州ナッシュビルのタトゥーパーラー『Pride and Glory tattoo Parlor』のウェブサイトにスチュワートがタトゥーを入れたと掲載された。それによると、右の手の平と手首の境に縦のインフィニティマーク(無限大、メビウスの輪とも)と、左手首の外側にハードコアパンクバンド『BLACK FLAG』のマークと思われる、四本線を彫ったという。後にファッションウィークで訪れたCHANELで写真が撮られ、自身が人生初のタトゥーを入れたことが確認された。

その他に魚や王冠、右ひじ内側にゲルニカの一部を切り取ったタトゥーがある。

資産

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2010年7月、『ニューヨーク・マガジン』によると、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1』と『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2』でそれぞれ2500万ドル(日本円で約22億5000万円)の出演料が約束されており、作品がヒットすればさらにプラス1600万ドル(約14億4000万円)を手にすることになるという。ハリウッドにおいて2000万ドル以上の出演料を手にする俳優は「A級リスト俳優」と呼ばれ、ウィル・スミストム・クルーズなどの一握りの人物に限られており、20代の若手女優としては当時異例であった[19]

2011年2月、『ヴァニティ・フェア』誌が「2010年にハリウッドで最も稼いだ人たち」のランキングを発表し、2010年のギャラが推定で2,850万ドル(日本円で約23億3,700万円)になることがわかった[20]

2011年6月、経済誌『フォーブス』が「最も稼いでいる30歳未満のセレブ」を発表し、2,000万ドル(日本円で約20億円)を稼いで15位にランクインした[21]

主な作品

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映画

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出演作品

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題名 役名 備考 吹き替え
1999 マーメイド・ボーイ 僕って人魚!?
The Thirteenth Year
水飲み器に並ぶ少女 ノンクレジット
2000 The Flintstones in Viva Rock Vegas 輪を投げる少女 N/A
2001 The Safety of Objects サム・ジェニングス N/A
2002 パニック・ルーム
Panic Room
サラ・アルトマン 竹田まどか(ソフト版)
矢島晶子テレビ朝日版)
2003 コールド・クリーク/過去を持つ家
Cold Creek Manor
クリスティン・ティルソン 清水理沙[22]
2004 Speak メリンダ・ソルディーノ N/A
ミッションX
Catch That Kid
マディ 新井里美
アンダートウ 決死の逃亡
Undertow
リラ
2005 Fierce People マヤ・オズボーン N/A
ザスーラ
Zathura
リサ・バドウィング 山岸愛梨(劇場公開版)
平野綾日本テレビ版)
2007 ゴースト・ハウス
The messengers
ジェス・ソロモン 小島幸子
ランド・オブ・ウーマン/優しい雨の降る街で
In the Land of Women
ルーシー・ハードウィック (吹き替え版なし)
The Cake Eaters ジョージア N/A
イントゥ・ザ・ワイルド
Into the Wild
トレイシー・タトロ 松井茜
Cutlass 少女時代のロビン 短編映画 N/A
2008 イエロー・ハンカチーフ
Yellow Handkerchief
マーティーン 小島幸子
トラブル・イン・ハリウッド
What Just Happened
ゾーイ
ジャンパー
Jumper
ソフィー カメオ出演 折笠富美子(劇場公開版)
木下紗華(テレビ朝日版)
トワイライト〜初恋〜
Twilight
ベラ・スワン 木下紗華(ソフト版)[23]
桐谷美玲(日本テレビ版)
2009 アドベンチャーランドへようこそ
Adventureland
エミリー・“エム”・レウィン 園崎未恵
ニュームーン/トワイライト・サーガ
New Moon
ベラ・スワン 木下紗華(ソフト版)
桐谷美玲(日本テレビ版)
2010 クリステン・スチュワート ロストガール
Welcome to the Rileys
マロリー (吹き替え版なし)
ランナウェイズ
The Runaways
ジョーン・ジェット
エクリプス/トワイライト・サーガ
Eclipse
ベラ・スワン 上戸彩(劇場公開版)
木下紗華(ソフト版)
2011 トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part1
The Twilight Saga: Breaking Dawn – Part 1
ベラ・スワン / カレン 木下紗華
2012 オン・ザ・ロード
On the Road
メリールウ (吹き替え版なし)
スノーホワイト
Snow White and the Huntsman
スノーホワイト 坂本真綾[24]
トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2
The Twilight Saga: Breaking Dawn – Part 2
ベラ・カレン 木下紗華
2014 レディ・ソルジャー
Camp X-Ray
エイミー・コール (吹き替え版なし)
アクトレス〜女たちの舞台〜
Clouds of Sils Maria
ヴァレンティン
アリスのままで
Still Alice
リディア・ハウランド 木下紗華
Anesthesia ソフィー N/A
2015 エージェント・ウルトラ
American Ultra
フィービー・ラーソン 木下紗華
ロスト・エモーション
Equals
ニア (吹き替え版なし)
2016 ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択
Certain Women
エリザベス・トラヴィス
カフェ・ソサエティ
Café Society
ヴォニー
パーソナル・ショッパー
Personal Shopper
モウリーン 木下紗華[25]
ビリー・リンの永遠の一日
Billy Lynn's Long Halftime Walk
キャスリン
2018 モンスターズ 悪魔の復讐
Lizzie
ブリジット・サリヴァン
ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏
JT LeRoy
サヴァンナ・クヌープ / J.T.リロイ 日本公開は2020年 (吹き替え版なし)
2019 セバーグ
Seberg
ジーン・セバーグ 木下紗華[26]
チャーリーズ・エンジェル
Charlie's Angels
サビーナ・ウィルソン 日本公開は2020年
2020 アンダーウォーター
Underwater
ノラ・プライス 日本ではiTunes配信
ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト
Happiest Season
アビー 白石涼子[27]
2021 スペンサー ダイアナの決意
Spencer
ウェールズ公妃ダイアナ (吹き替え版なし)
2022 クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
Crimes of the Future
ティムリン
2025
Love Me
ブイ
TBA
Love Lies Bleeding
ルー

監督作品

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題名 備考
2014 "Take Me To The South" Sage + the Saintsのミュージックビデオ
2017 Come Swim 短編映画
"Down Side of Me" Chvrchesのミュージックビデオ
2020 コオロギ
Crickets
Netflixシリーズの『Homemade/ホームメイド』
未定 The Chronology of Water リディア・ユクナヴィッチ原作の長編映画

テレビ

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題名 役名 備考
2008 The Sarah Silverman Program アナウンサー クレジットなし
2017 サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
ホスト エピソード: "クリステン・スチュワート/アレッシア・カーラ"
2019 サタデー・ナイト・ライブ
Saturday Night Live
ホスト エピソード: "クリステン・スチュワート/コールドプレイ"

ミュージックビデオ

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題名 備考
2011 "I Was Broken" マーカス・フォスター
2014 "Just One of the Guys" ジェニー・ルイス
2016 シェイク・エム・オン・ダウン
"Ride 'Em On Down"
ローリング・ストーンズ
2018 "If You Really Love Nothing" インターポール

日本語吹き替え

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トワイライト〜初恋〜』以降、木下紗華が大半の作品を担当している[28]

このほかにも、小島幸子松井茜坂本真綾白石涼子なども声を当てている。

受賞とノミネート

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トワイライト〜初恋〜』(2008年)
スノーホワイト』(2012年)
トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2
アクトレス〜女たちの舞台〜』(2014年)
スペンサー ダイアナの決意』(2021年)

脚注

[編集]
  1. ^ Kristen Stewart Biography – Yahoo! Movies”. Movies.yahoo.com (April 9, 1990). January 2, 2010閲覧。
  2. ^ Kristen Stewart”. AskMen.com<!. January 2, 2010閲覧。
  3. ^ Kristen Stewart Interview, The Messengers”. Moviesonline.ca. January 2, 2010閲覧。
  4. ^ Larry Carroll (November 21, 2008). “EXCLUSIVE: 'Twilight' Stars Kristen Stewart & Nikki Reed To Reunite, Play Men In Prison Film 'K-11'”. MTV. http://moviesblog.mtv.com/2008/11/21/exclusive-twilight-stars-kristen-stewart-nikki-reed-to-reunite-play-men-in-prison-film-k-11/ November 28, 2008閲覧。 
  5. ^ Jules Mann-Stewart
  6. ^ Kristen Stewart Biography (1990–)”. Filmreference.com. January 2, 2010閲覧。
  7. ^ Fortini, Amanda (May 5, 2010). “Kristen Stewart: ELLE's June cover girl on relationships, privacy, and her critics”. Elle. April 23, 2011閲覧。
  8. ^ Interview from”. Portrait Magazine. January 2, 2010閲覧。
  9. ^ クリステン・スチュワート、米女優初となるセザール賞受賞!”. シネマトゥデイ (2015年2月26日). 2015年2月26日閲覧。
  10. ^ カメラの後ろ側に回る女優たち
  11. ^ Jr, Mike Fleming (2020年6月17日). “Pablo Larraín To Direct Kristen Stewart As Princess Diana In ‘Spencer’, On When Lady Di Rejected The Fairy Tale Ending: Virtual Cannes Hot Package” (英語). Deadline. 2021年6月26日閲覧。
  12. ^ Close-up with Kristen Stewart, Feature Films Jury member”. 2021年6月27日閲覧。
  13. ^ Assassin. “A Life in Men - Charlize Theron Developing TV Series for Netflix Based on Novel Starring Kristen Stewart and Riley Keough”. SpoilerTV. 2021年6月26日閲覧。
  14. ^ Vlessing, Etan (2019年5月9日). “Kristen Stewart, Tom Glynn-Carney to Star in Ben Foster’s Directorial Debut” (英語). The Hollywood Reporter. 2021年6月26日閲覧。
  15. ^ ヴィゴ・モーテンセンとデヴィッド・クローネンバーグの久々の再タッグが実現! - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)”. screenonline.jp. 2021年6月26日閲覧。
  16. ^ Q&A: Twilight's Kristen Stewart”. Vanity Fair. 2012年7月23日閲覧。
  17. ^ Duncan, Amy. “Spotted! Robert Pattinson and Kristen Stewart spark fresh dating rumours”. Metro. March 9, 2012閲覧。
  18. ^ Bailey, Alyssa (2021年11月2日). “Kristen Stewart Announces She's Engaged to Dylan Meyer” (英語). ELLE. 2021年11月2日閲覧。
  19. ^ https://moviewalker.jp/news/article/15644/
  20. ^ https://www.cinematoday.jp/news/N0030090
  21. ^ “レディー・ガガ「30歳未満で最も稼いでいるセレブ」のトップに!25歳で年収約72億円-米フォーブス誌”. シネマトゥデイ. (2011年6月15日). https://www.cinematoday.jp/news/N0033058 2011年6月17日閲覧。 
  22. ^ コールド・クリーク/過去を持つ家”. ディズニー公式. 2021年3月4日閲覧。
  23. ^ トワイライト ~初恋~”. 角川映画. 2021年3月4日閲覧。
  24. ^ スノーホワイト”. ふきカエル大作戦!! (2012年6月13日). 2021年3月4日閲覧。
  25. ^ ビリー・リンの永遠の一日”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月5日閲覧。
  26. ^ チャーリーズ・エンジェル”. ふきカエル大作戦!! (2020年6月22日). 2021年3月4日閲覧。
  27. ^ ハピエスト・ホリデー 私たちのカミングアウト”. ソニー・ピクチャーズ公式. 2021年3月4日閲覧。
  28. ^ 『ジョン・ウィック』前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル」、映画最新作公開日と同日にPrime Video配信決定 ─ 邦題と吹替声優が発表”. THE RIVER (2023年8月28日). 2023年9月1日閲覧。
  29. ^ LA批評家協会賞は「マッドマックス」が最多3冠 作品賞は「スポットライト」”. 映画.com (2015年12月7日). 2015年12月8日閲覧。
  30. ^ ボストン映画批評家協会賞「スポットライト」が作品賞受賞”. 映画.com (2015年12月7日). 2015年12月8日閲覧。

外部リンク

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