カケホとデジラ
カケホとデジラは、KDDI及び沖縄セルラー電話が提供する携帯電話の料金プラン。2014年6月25日に発表され[1]、同年8月13日より提供が開始された[2]。この主の料金プランとしては、NTTドコモやソフトバンクといった日本の大手携帯電話事業者より遅れた提供であり[3]、データ通信の容量を家族間で授受し合えるという点が他社の料金プランとの差異となっている[1]。
サービス提供の背景
[編集]2014年1月24日、ソフトバンクが同年4月21日より料金プラン「スマ放題」を提供すると発表[註 1][5]、ドコモもこれに追従する形で音声通話定額プランを含んだ料金プラン「カケホーダイプラン&パケあえる」を2014年4月10日に発表した[6]。この発表を受け、4月18日にソフトバンクは「スマ放題」の提供開始を延期を決定、その後、7月1日からサービスの提供を開始すると6月7日に発表した[4]。一方、ドコモは予定通り6月1日より「カケホーダイプラン&パケあえる」の提供を開始し[7]、契約件数を順調に伸ばすこととなった。
新しい料金プランについて、当初KDDIは静観し[1]、もっと遅い時期の提供を計画していた[3]が、ドコモの契約件数増加を受けて、6月25日に音声通話定額プラン「カケホとデジラ」を発表した[1]。
2015年9月11日には、1回5分まで無料(それ以降は30秒当たり21.6円)となる電話カケ放題プランS(スーパーカケホ)が発表された[8]。
サービス内容
[編集]【カケホ】:2,700円(誰でも割適用前円、4,200円スマイルハート割引適用時2,500円)
【スーパーカケホ】:1,700円(誰でも割適用前2,500円、スマイルハート割引適用時1,500円)
【データ定額プラン】(1・2・3・5・20・30GBから選択可能)
- データ定額1:2,900円*スーパーカケホのみ
- データ定額2:3,500円*カケホのみ
- データ定額3:4,200円
- データ定額5:5,000円
《スーパーデジラ》
- データ定額20:6000円
- データ定額30:8000円
auスマートバリューの値引き額
[編集]- データ定額2・3:永年980円
- データ定額5・8:最大2年間1,410円、3年目以降980円
- データ定額10・13:最大2年間2,000円、3年目以降980円(2015年3月1日より)
註釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d 佐野正弘「auの新料金「カケホとデジラ」 複雑なプランは支持されるか」『日経トレンディネット』、日経BP社、2014年7月2日、2015年9月9日閲覧。
- ^ 内藤由美、原如宏、岡本ゆかり、岡野幸治「【料金プラン編(au)】定額プラン「カケホとデジラ」を発表」『PC Online』、日経BP社、2014年8月26日、2015年9月9日閲覧。
- ^ a b 岩元直久「au新料金「カケホとデジラ」の損得 月7000円近く節約できる場合も」『日経トレンディネット』、日経BP社、2014年8月5日、2015年9月9日閲覧。
- ^ a b 藤井涼 (2014年6月7日). “ソフトバンクも通話定額を導入へ--ドコモ対抗「スマ放題」を7月1日から”. CNET Japan (朝日インタラクティブ). https://japan.cnet.com/article/35049077/ 2015年9月9日閲覧。
- ^ 平賀洋一 (2014年4月18日). “ソフトバンク、「スマ放題」の提供を延期”. ITmedia (アイティメディア). https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1404/18/news108.html 2015年9月9日閲覧。
- ^ 佐野正弘「家族を取り戻せ! NTTドコモの新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の狙い」『日経トレンディネット』、日経BP社、2014年4月16日、2015年9月9日閲覧。
- ^ “ドコモ新料金プラン「カケホーダイプラン&パケあえる」が500万契約を突破”. マイナビニュース (マイナビ). (2014年7月7日). https://news.mynavi.jp/article/20140707-a482/ 2015年9月9日閲覧。
- ^ “au、5分以内の通話が無料で月額1700円「スーパーカケホ」”. ケータイ watch (Impress watch). (2015年9月11日). https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/720780.html 2015年9月15日閲覧。 /20150911_720780.html
外部リンク
[編集]- auの新料金 カケホとデジラ - ウェイバックマシン(2014年7月7日アーカイブ分)