コンテンツにスキップ

オービスク峠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オービスク峠
Col d'Aubisque
所在地 フランスの旗 フランスピレネー=アトランティック県
座標 北緯42度58分36秒 西経0度20分23秒 / 北緯42.97667度 西経0.33972度 / 42.97667; -0.33972座標: 北緯42度58分36秒 西経0度20分23秒 / 北緯42.97667度 西経0.33972度 / 42.97667; -0.33972
標高 1,709 m
山系 ピレネー山脈
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

オービスク峠またはオビスク峠(Col d'Aubisque)は、フランスピレネー=アトランティック県に位置する、ピレネー山脈にある。標高1709m。

概要

[編集]

タルブポー間、約30kmの道中にある峠で、例年、当年12月上旬から翌年5月上旬までは通行止め区間となっている。峠の南側には、標高2613mのジェル山頂(pic de Ger)がそびえる。

西側にあるラリュン(Laruns)起点の場合、水平換算距離16.6km、平均7.2%、最大10%の勾配で、標高差は1190m。東側にあるアルジュレ=ガゾズ(Argelès-Gazost)起点の場合、水平換算距離30.1km、平均4.1%、最大8.5%の勾配で、標高差は1019mとなっている。

また、スキーなどのウインタースポーツ観光地としても有名。さらに後述するとおり、ツール・ド・フランスのピレネー山脈超えステージにおいて、定番の難所としてほぼ毎年コースに組み入れられている。

ツール・ド・フランス

[編集]

最初にコースに組み入れられたのは、ツール・ド・フランスに初めてピレネー山脈超えステージが設けられた1910年。最初の首位通過選手は、フランソワ・ラフルカド。以来、2010年まで実に71回の実績を誇る。内、3回は当峠がゴール地点となった。また、1985年は2回組み入れられた。

2012年の開催では、新城幸也が当峠を3位で通過した。

歴代首位通過選手

[編集]
1910年のツール・ド・フランス
1947年以降。
区間 カテゴリ 首位通過選手
2022 18 HC ジュリオ・チッコーネ
2018 19 HC ラファウ・マイカ
2012 16 HC トマ・ヴォクレール
2011 13 HC ジェレミ・ロワイ
2010 16 HC クリストフ・モロー
2005 16 HC カデル・エヴァンス
2002 11 HC ローラン・ジャラベール
2000 10 2 ハビエル・オチョア
1999 16 1 アルベルト・エッリ
1998 10 HC セドリック・ヴァスール
1996 17 1 ネイル・ステフェンス
1995 16 2 順位不問(ファビオ・カサルテッリ追悼ステージ)
1993 17 1 クラウディオ・キアプッチ
1991 13 HC ギド・ヴィンターベルク
1990 17 HC オスカル・バルガス
1989 9 HC ミゲル・インドゥライン
1987 14 HC ティエリー・クラヴェイローラ
1985 18b HC レイネル・モントヤ
1983 10 HC ルシアン・ファンインプ
1982 12 1 ビート・ブロイ
1980 13 HC モリス・ル・ギユー
1977 2 1 ハニー・クイパー
1976 15 1 ウラディミロ・パニッツァ
1972 7 1 ウィルフリート・ダヴィト
1971 16 1 ベルナール・ラブルデット
1970 19 1 レイモン・ドリズル
1969 17 1 エディ・メルクス
1968 12 1 フリオ・ヒメネス
1967 17 1 ジャン=クロード・テイーエル
1966 10 1 トマゾ・デ・プラ
1965 9 1 フリオ・ヒメネス
1964 16 1 フェデリコ・バーモンテス
1963 10 1 フェデリコ・バーモンテス
1961 17 1 エディ・パウウェルス
1960 10 1 グラツィアーノ・バッティスティーニ
1958 13 1 フェデリコ・バーモンテス
1957 18 1 ジャン・ドット
1956 11 1 ヴァランタン・ユオ
1955 18 1 シャルリー・ゴール
1954 11 1 フェデリコ・バーモンテス
1953 10 1 ヘスス・ロロニョ
1952 18 1 ファウスト・コッピ
1951 13 1 ラファエル・ジェミニアーニ
1950 11 1 ジャン・ロビック
1949 11 1 ファウスト・コッピ
1948 7 1 ベルナール・ゴティエ
1947 15 1 ジャン・ロビック

当峠がゴール地点

[編集]

2007年、当峠ゴールの第16ステージで優勝を果たし、総合優勝に大きく前進したはずのミカエル・ラスムッセンが、翌日、所属チームだったラボバンクから解雇されたことで、棄権を余儀なくされたシーンが思い出される。

区間 起点 距離 (km) カテゴリー 区間優勝者 マイヨ・ジョーヌ
2007 16 オルテズ 218.5 HC ミカエル・ラスムッセン ミカエル・ラスムッセン
1985 18a リュズ=サン=ソヴール 52.5 1 ステファン・ロッシュ ベルナール・イノー
1971 16a バニェル=ド=リュション 145 1 ベルナール・ラブルデット エディ・メルクス

外部リンク

[編集]