オリバー・ソルベルグ
オリバー・ソルベルグ | |
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2021年 | |
基本情報 | |
国籍 | スウェーデン |
生年月日 | 2001年9月23日(23歳) |
出身地 | ヴェルムランド地方・ミタンダースフォルス |
WRCでの経歴 | |
活動時期 | 2019年 - |
コ・ドライバー |
アーロン・ジョンストン セバスチャン・マーシャル クレイグ・ドリュー エリオット・エドモンドソン |
所属チーム | ヒュンダイ |
出走回数 | 26 |
チャンピオン回数 | 0 |
優勝回数 | 0 |
表彰台回数 | 0 |
ステージ勝利数 | 0 |
通算獲得ポイント | 30 |
初戦 | 2019年ウェールズ・ラリーGB |
オリバー・ソルベルグ (典: Oliver Solberg, 2001年9月23日 - ) は、スウェーデンのラリードライバー。父は、2003年の世界ラリー選手権(WRC)と2014年、2015年の世界ラリークロス選手権の王者のペター・ソルベルグ。伯父はその兄であるヘニング・ソルベルグ、従兄弟はヘニングの息子であるオスカー・ソルベルグ。
経歴
[編集]父と同じラリーの世界へ
[編集]父がWRC王者であるペター・ソルベルグ、母がノルウェー選手権のチャンピオンという一家の長男として生まれたソルベルグはモナコで過ごしたのち、8才の頃からスウェーデンに移住する[1]。ラリーデビューは2017年からで、免許の必要がないラトビアのジュニアラリー選手権にプジョー・208R2から参戦し、総合ランキング2位という好成績を残している。2019年のFIA主催のバルティックラリー選手権とラトビアラリー選手権ではフォルクスワーゲン・ポロGTIを駆り、両タイトルを獲得した[2]。ヨーロッパラリー選手権にも初出場ながら父譲りのドライビングスタイルを発揮し、優勝を見事に手にした。さらにこの年はペターとWRCのウェールズ・ラリーGBにスポット参戦したが、3日目に行われたパワーステージでアクシデントのためリタイアした。
2020年もフォルクスワーゲン・ポロGTIR5で開幕戦に出場[3]。またサポートカデゴリの一つであるWRC3にはスウェーデンから参戦し、総合5位とまずまずのスタートを切った。その後第4戦エストニアでWRC3初優勝を達成、総合でも9位とWRC初ポイントを獲得した。最終的にWRC3でのランキングは4位となった。並行してヨーロッパラリー選手権にもフル参戦し前年に続く2勝目を飾り年間ランキング2位、ERC1ジュニアでチャンピオンを獲得し大躍進した。
ヒュンダイ
[編集]2021年はヒュンダイからWRC2に参戦。第2戦アークティック・ラリー(フィンランド)では移籍2戦目にもかかわらずセカンドチームのヒュンダイ・2C・コンペティションからヒュンダイ・i20クーペWRCをドライブすることとなった。このラリーではパートナーのアーロン・ジョンストンがコロナ検査で陽性だったため欠場、急遽クリス・ミークのコ・ドライバーであるセバスチャン・マーシャルと代役で組むこととなった。初WRカーにもかかわらずSS3で3番手タイムをマークし、その後も父親譲りの派手なドライビングで好タイムを連発、最終SSではスピンを喫し順位を一つ落とすが7位に入りWRカーデビュー戦とは思えない速さを世界中に知らしめた。第6戦サファリラリーではチームメイトのピエール=ルイ・ルーベに代わり急遽出場したが初日リタイアに終わる。その後スペインで7位、最終戦モンツァで再び本来のスピードを発揮し自己最高の5位を獲得した。WRカーでは予想を上回る結果を残したが、並行で参戦したWRC2ではポルトガルで5位に入った以外はマシントラブルやクラッシュで結果を残すことが出来なかった。なおこのシーズンは4人ものコ・ドライバーがオリバーと組んでおり、最終的にはエリオット・エドモンソンが務めることとなった[4]。
2022年はMスポーツに移籍するクレイグ・ブリーンに代わり、ヒョンデのワークスチームに昇格。ダニ・ソルドとシートをシェアする形で、主にグラベルラリーに参戦する。またラリー・ポルトガルではWRC2にもスポット参戦している。しかしマシントラブルの頻発や自身の経験不足もあって今ひとつ振るわず、第9戦イープル・ラリーでは自己最高の4位を獲得するも、第11戦ラリー・ニュージーランドで同年代のカッレ・ロバンペラが王者に決まった直後、ソルベルグはヒョンデから放出されることが発表された[5]。
WRC2
[編集]2023年はシュコダのセミワークスである、ドイツのTOKスポーツからファビアRSラリー2でWRC2に参戦する。第2戦スウェーデンで早くも優勝、続くメキシコは3位、ポルトガルでは2日目の時点でトップに立っていたがこの日最後のSS15のフィニッシュ後にファンサービスとしてドーナツターンを披露、しかしこれがレギュレーション違反とされ1分のペナルティが課されることとなった。オリバーは最終日にチームメイトのガス・グリーンスミスを猛追したが、1.2秒届かず2位に終わり悔しさを滲ませた。その後第11戦チリで優勝するも、中盤での浮き沈みが激しく、ランキングではチャンピオンには届かず6位に終わった。
2024年も同様の体制で参戦。
人物
[編集]- オフの日には、『Dirt Rally 2.0』の開発に携わっていたこともあったり、フランスの学校に通学していることもある[6]。
- 憧れの人物にケン・ブロックを挙げており、YouTubeにアップロードされている彼の動画を全て視聴している。「ジムカーナ10に出演してみる気はないか」と誘われたときは驚きを隠せなかったもこともあり、地元でフォード・フォーカスを走らせていたという[6]。
- 自身がラリースクール「Dirtfish」の協力を得てDiRT Rally 2.0上で主催したeスポーツラリーシリーズ「ソルベルグ・ワールドカップ」は、4月19日に初戦のHTBレーシング・ラリーモンテカルロが終了し、1万1405人の参加者を集める大盛況となった。ソルベルグはフォルクスワーゲン・ポロR5をチョイスして総合15位で完走した[7]。
- カーナンバー制度により「2」を選択しているが当初の希望は「11」であった。しかしティエリー・ヌービルが既にこのナンバーを使用していたため1と1を足して2になったのでこのカーナンバーとなった。
- ラリークロスにもたびたび参戦している。2022年の欧州ラリークロス選手権第2戦では、圧巻の走りで世界王者ヨハン・クリストファーソンをも破ったかに見えたが、車両規定違反によりまさかの失格となった[8]。
戦績
[編集]WRC以外のイベント
[編集]- 2019年
- バルティックラリー選手権・ラトビアラリー選手権 - タイトル(フォルクスワーゲン)
- ヨーロッパラリー選手権 - ラトビア優勝
WRC戦績
[編集]年 | 所属チーム | ランキング | 獲得ポイント | 最高位・回数 | 表彰台回数 |
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2019年 | スポット参戦 | NC | 0 | 無し・0回 | 0回 |
2020年 | スポット参戦 | 17位 | 8 | 7位・1回 | 0回 |
2021年 | ヒュンダイ・モータースポーツN ヒュンダイ・2Cコンペティション |
13位 | 22 | 5位・1回 | 0回 |
2022年 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | 12位 | 33 | 4位・1回 | 0回 |
2023年 | スポット参戦 | 10位 | 33 | 6位・2回 | 0回 |
2024年 | TokシュポルトWRT | 13位* | 22* | 5位・2回 | 0回 |
* シーズン進行中
年 | エントラント | 車両 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 順位 | ポイント |
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2019年 | プライベート参戦 | Volkswagen Polo GTI R5 | MON | SWE | MEX | FRA | ARG | CHL | POR | ITA | FIN | GER | TUR | GBR Ret |
ESP | AUS C |
NC | 0 |
2020年 | Volkswagen Polo GTI R5 | MON 25 |
MEX Ret |
EST 9 |
TUR | 17th | 8 | |||||||||||
Škoda Fabia R5 Evo | SWE 17 |
ITA 18 |
MNZ 7 |
|||||||||||||||
2021年 | ヒュンダイ・モータースポーツN | ヒュンダイ・i20 R5 | MON Ret |
CRO | POR 11 |
EST Ret |
13位 | 22 | ||||||||||
ヒュンダイ・2Cコンペティション | ヒュンダイ・i20クーペWRC | ARC 7 |
ITA WD |
KEN Ret |
ESP 7 |
MNZ 5 |
||||||||||||
ヒュンダイ・モータースポーツN | ヒュンダイ・i20N Rally2 | BEL Ret |
GRE Ret |
FIN Ret |
||||||||||||||
2022年 | ヒョンデ・シェル・モービスWRT | ヒョンデ・i20 N ラリー1 | MON Ret |
SWE 6 |
CRO Ret |
ITA |
KEN 10 |
EST 13 |
FIN Ret |
BEL 4 |
GRE |
NZL 5 |
ESP |
JPN |
12位 | 33 | ||
ヒョンデ・モータースポーツ N | ヒョンデ・i20N Rally2 | POR 47 |
||||||||||||||||
2023年 | プライベート参戦 | シュコダ・ファビアRS ラリー2 | MON 14 |
SWE 8 |
MEX 8 |
CRO 10 |
POR 7 |
ITA 44 |
KEN 9 |
EST 38 |
FIN 6 |
GRE Ret |
CHL 6 |
EUR | JPN | 10位 | 33 | |
2024年 | TokシュポルトWRT | MON 40 |
SWE 5 |
KEN 7 |
CRO | POR Ret |
ITA DNS |
POL 10 |
LAT 10 |
FIN 5 |
GRE | CHL 11 |
EUR 7 |
JPN | 13位* | 27* |
脚注
[編集]- ^ “Oliver Solberg ute i Wales - men svensk-norsk kamp om «gullkalven»”. 2019年10月28日閲覧。
- ^ “オリバー・ソルベルグがバルチックとラトビアのWタイトルを獲得”. SPORTS BULL. (2019年9月2日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “オリバー・ソルベルグがモンテカルロに参戦” (2019年12月21日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ オリバー・ソルベルグが再びコ・ドライバーを再び変更、WRCモンツァはエリオット・エドモンソンと
- ^ ヒョンデ、オリバー・ソルベルグと2023年の契約を結ばず。経験豊富なクルーを起用する意向/WRC
- ^ a b “ラリークロス – ペター・ソルベルグの長男オリバー、さらなる高みへ”. モンスターエナジー. (2018年12月26日) 2020年4月10日閲覧。
- ^ “オリバー・ソルベルグ主催のeスポーツシリーズ、1万1000人以上を集めて初戦モンテカルロが終了” (2020年4月22日). 2020年4月23日閲覧。
- ^ 土曜首位オリバー・ソルベルグが決勝制圧も、車両規定違反でマルクランドが勝利/EuroRX1第2戦
外部リンク
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