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エールフランス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エールフランス
Air France
IATA
AF
ICAO
AFR
コールサイン
AIRFRANS[注釈 1][1]
法人番号 6700150006588 ウィキデータを編集
設立 1933年
ハブ空港 パリ=シャルル・ド・ゴール空港
焦点空港 パリ=オルリー空港
リヨン・サン=テグジュペリ国際空港
ニース・コート・ダジュール国際空港
マイレージサービス Flying Blue
会員ラウンジ Departures Lounge
航空連合 スカイチーム
スカイチーム・カーゴ(エールフランス・カーゴ)
親会社 エールフランス‐KLM
保有機材数 223機(88機発注中)
就航地 187都市
スローガン "Making the sky the best place on Earth"
本拠地 フランスの旗 フランス共和国トランブレ=アン=フランス
代表者 アンヌ・リゲイユ (CEO)
外部リンク https://www.airfrance.co.jp
備考
日本支社所在地
東京都港区南青山1-1-1
新青山ビル西館9階
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エールフランス機(シャルル・ド・ゴール空港)

エールフランスフランス語: Air France, 定型化: AIRFRANCE, フランス語発音: [ɛːʁ fʁɑ̃s])は、フランスにおけるエールフランス - KLM傘下の航空会社。フランスのフラッグ・キャリアである。

「エールフランス」はフランス語の発音である。日本ではこの他に「航空」を後置したエールフランス航空の呼称も用いられる。

概要

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1933年10月にフランス国内外路線を運航していた4社[注釈 2] を統合する形で設立された。設立当時より世界各地にあるフランスの植民地を中心に巨大な路線網を持っており、現在も六大州全てに定期便を運航しているなど世界有数の路線網を維持している。なお、設立当時のハブ空港はル・ブルジェ空港だったが、現在のハブ空港はパリ=シャルル・ド・ゴール空港である。

極東路線として、日本へは1952年11月に就航した。現在は羽田空港、成田空港、関西空港へ毎日運航している。パリで乗継ぎヨーロッパ約50都市へ接続可能である。

かつては国営企業で、1976年から2002年にかけて世界初の超音速旅客機であるコンコルドを運航したことでも知られる。また、世界的ホテルチェーンの「ル・メリディアンホテル&リゾート」を所有していたこともある。

2000年6月、デルタ航空大韓航空アエロメヒコ航空とともに航空連合スカイチーム」を設立。

2004年5月には、オランダKLMオランダ航空持株会社方式による経営統合が行われ、両社による共同持株会社「エールフランス‐KLM」が設立された。1つのグループとしてネットワークを活かしながら、それぞれ独自のサービスとブランドを展開している。2005年6月6日より、KLMオランダ航空とマイレージプログラムを統合し、「Flying Blue(フライング・ブルー)」 [2] として新たに発足した。

2017年12月、JOONというブランドの新航空会社を設立した[3]が、2019年6月27日に再統合された。

ブランドロゴ・塗装

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2009年2月からブランドロゴを変更した[4]。AIRとFRANCEの文字が一体化してAIRFRANCEとなり、字体も変更された。これはフランスの独自性や国際性を表すとともに、常に高品質なサービスを遂行する精神、飛行機による充実した旅の提供、乗客の安全と快適な空の旅、環境への配慮を示しているものであるという。トリコロールの青線も四本線から三本線へと減り、わずかなカーブを持つものとなった。

2008年11月と12月は、ファーストクラス、ビジネスクラス、そしてパリへのアクセスのよさをアピールする大規模な屋外広告キャンペーンを東京、大阪の中心部28か所で展開した。

機材

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エールフランスが発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は28で、航空機の形式名は777-228ER、777-328ERなどとなる。

欧州の航空会社でありながらボーイング社の機体[注釈 3]ローンチカスタマーとして積極的に導入を進めており、ボーイング777-300ERを世界で初めて有償運航したのもエールフランスである。

運航機材

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エールフランス 運航機材一覧(2024年12月現在)[5][6][7]
機材 運用数 発注数 座席数 備考
F C W Y 合計
エアバスA220-300 40 20[8] - 20 - 128 148 30機のオプションと30機の追加購入権付き[9]
A318,A319を置き換え予定
エアバスA318-100 6 - - 18 - 113 131 同型機最後のオペレーター[10]
A220に置換予定
エアバスA319-100 10 - - 20 - 122 142 A220に置換予定
123 143
エアバスA320-200 36 - - 14 - 144 158
36 138 174
18 160 178
エアバスA321-100 4 36 176 212
エアバスA321-200 11
エアバスA330-200 11 - - 36 21 167 224 A350に置換予定
エアバスA350-900 35 45[8] - 48 32 212 292 40機のオプション付き
グループ内で機材の割り当てを柔軟に変更[11]
34 24 266 324
エアバスA350-1000 - 11[8] TBA
ボーイング777-200ER 18 - - 28 32 268 328 A350に置換予定
ボーイング777-300ER 43 - 4 58 28 206 296 ローンチカスタマー
- 48 48 273 369
14 28 430 472
ボーイング787-9 10 - - 30 21 228 279
エールフランス・オップ
エンブラエル E170 13 - - 20 - 56 76
エンブラエル E190 23 - - 20 - 80 100
貨物機
エアバスA350F - 4[8] 貨物 4機のオプション付き[12]
ボーイング777F 2 - 貨物 ローンチカスタマー
合計 262 80

退役済機材

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就航都市

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エールフランス 就航都市(2017年12月現在)
都市 空港 備考
ヨーロッパ
フランスの旗 フランス パリ パリ=シャルル・ド・ゴール空港 メインハブ空港
パリ=オルリー空港 ハブ空港
リヨン リヨン・サン=テグジュペリ国際空港 リージョナルハブ空港
ニース コート・ダジュール空港 焦点都市
ミュールーズ ユーロエアポート・バーゼル=ミュールーズ空港
トゥールーズ トゥールーズ・ブラニャック国際空港
ボルドー メリニャック空港
マルセイユ マルセイユ・プロヴァンス空港
 オーストリア ウィーン ウィーン国際空港
ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル ブリュッセル空港
 ブルガリア ソフィア ソフィア空港
 チェコ プラハ ヴァーツラフ・ハヴェル・プラハ国際空港
 デンマーク コペンハーゲン コペンハーゲン空港
ドイツの旗 ドイツ ベルリン ベルリン・テーゲル空港
フランクフルト フランクフルト空港
ミュンヘン ミュンヘン空港
ブレーメン ブレーメン空港
デュッセルドルフ デュッセルドルフ空港
ハンブルク ハンブルク空港
ハノーファー ハノーファー空港
ニュルンベルク ニュルンベルク空港
シュトゥットガルト シュトゥットガルト空港
ギリシャの旗 ギリシャ アテネ アテネ国際空港
 ハンガリー ブダペスト リスト・フェレンツ国際空港
アイルランドの旗 アイルランド ダブリン ダブリン空港
イタリアの旗 イタリア ローマ フィウミチーノ空港
ミラノ ミラノ・マルペンサ空港
ミラノ・リナーテ空港
ボローニャ グリエルモ・マルコーニ国際空港
フィレンツェ フィレンツェ・ペレトラ空港
ジェノヴァ ジェノヴァ・クリストーフォロ・コロンボ空港
ナポリ ナポリ・カポディキーノ国際空港
ピサ ピサ空港
トリノ トリノ空港
ヴェネツィア ヴェネツィア・テッセラ空港
オランダの旗 オランダ アムステルダム アムステルダム・スキポール空港
 ノルウェー オスロ オスロ空港
ポルトガルの旗 ポルトガル リスボン ポルテラ空港
ポーランドの旗 ポーランド ワルシャワ ワルシャワ・フレデリック・ショパン空港
 ルーマニア ブカレスト アンリ・コアンダ国際空港
ロシアの旗 ロシア モスクワ シェレメーチエヴォ国際空港
サンクトペテルブルク プルコヴォ空港
セルビアの旗 セルビア ベオグラード ベオグラード・ニコラ・テスラ空港
スペインの旗 スペイン マドリード アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
バルセロナ バルセロナ=エル・プラット空港
ビーゴ ビーゴ空港
 スウェーデン ストックホルム ストックホルム・アーランダ空港
ヨーテボリ ランドヴェッテル空港
スイスの旗 スイス ベルン ベルン空港
ジュネーヴ ジュネーヴ空港
チューリッヒ チューリッヒ空港
イギリスの旗 イギリス ロンドン ロンドン・ヒースロー空港
ロンドン・シティ空港
バーミンガム バーミンガム空港
エディンバラ エディンバラ空港
グラスゴー グラスゴー国際空港
マンチェスター マンチェスター空港
ニューカッスル ニューカッスル国際空港
 ウクライナ キエフ ボルィースピリ国際空港
トルコの旗 トルコ イスタンブール イスタンブール空港
北アフリカ
アルジェリアの旗 アルジェリア アルジェ ウアリ・ブーメディアン空港
オラン オラン・エス・セニア空港
 エジプト カイロ カイロ国際空港
リビアの旗 リビア トリポリ トリポリ国際空港 貨物便のみ
モロッコの旗 モロッコ カサブランカ ムハンマド5世国際空港
マラケシュ マラケシュ・メナラ空港
ラバト ラバト・サーレ空港
チュニジアの旗 チュニジア チュニス チュニス・カルタゴ国際空港
中央アフリカ
アンゴラの旗 アンゴラ ルアンダ クアトロ・デ・フェベレイロ空港
カメルーンの旗 カメルーン ドゥアラ ドゥアラ国際空港
ヤウンデ ヤウンデ・ンシマレン国際空港
中央アフリカ共和国の旗 中央アフリカ バンギ バンギ・ムポコ国際空港
チャドの旗 チャド ンジャメナ ンジャメナ国際空港
 コンゴ民主共和国 キンシャサ ヌジリ国際空港
コンゴ共和国の旗 コンゴ共和国 ブラザヴィル マヤマヤ空港
ポワントノワール ポワントノワール空港
赤道ギニアの旗 赤道ギニア バタ バタ空港
マラボ マラボ国際空港
ガボンの旗 ガボン リーブルヴィル リーブルヴィル国際空港
東アフリカ
ジブチの旗 ジブチ ジブチ ジブチ国際空港
 ケニア ナイロビ ジョモ・ケニヤッタ国際空港
マダガスカルの旗 マダガスカル アンタナナリボ イヴァト空港
モーリシャスの旗 モーリシャス ポートルイス サー・シウサガル・ラングーラム国際空港
セーシェルの旗 セーシェル マヘ島 セーシェル国際空港 [14]
西アフリカ
ベナンの旗 ベナン コトヌー カジェフォウン空港
ブルキナファソの旗 ブルキナファソ ワガドゥグー ワガドゥグー空港
コートジボワールの旗 コートジボワール アビジャン フェリックス・ウフェ=ボワニ国際空港
ギニアの旗 ギニア コナクリ コナクリ国際空港
マリ共和国の旗 マリ バマコ バマコ・セヌー国際空港
ニジェールの旗 ニジェール ニアメ ディオリ・アマニ国際空港
ナイジェリアの旗 ナイジェリア ラゴス ムルタラ・モハンマド国際空港
ポートハーコート ポートハーコート空港
アブジャ ンナムディ・アジキウェ国際空港
セネガルの旗 セネガル ダカール レオポール・セダール・サンゴール国際空港
トーゴの旗 トーゴ ロメ ロメ空港
シエラレオネの旗 シエラレオネ フリータウン ルンギ国際空港
南アフリカ
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 ヨハネスブルグ O・R・タンボ国際空港
ケープタウン ケープタウン国際空港
北アメリカ
カナダの旗 カナダ トロント トロント・ピアソン国際空港
モントリオール モントリオール・ミラベル国際空港
バンクーバー バンクーバー国際空港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 アトランタ ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港
ボストン ジェネラル・エドワード・ローレンス・ローガン国際空港
シカゴ シカゴ・オヘア国際空港
ダラス ダラス・フォートワース国際空港
デトロイト デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港
ヒューストン ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港
ロサンゼルス ロサンゼルス国際空港
マイアミ マイアミ国際空港
ニューヨーク ジョン・F・ケネディ国際空港
サンフランシスコ サンフランシスコ国際空港
シアトル シアトル・タコマ国際空港
ワシントンD.C. ワシントン・ダレス国際空港
ミネアポリス ミネアポリス・セントポール国際空港
メキシコの旗 メキシコ カンクン カンクン国際空港
メキシコシティ メキシコ・シティ国際空港
西インド諸島
 キューバ ハバナ ホセ・マルティ国際空港
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 サントドミンゴ ラス・アメリカス国際空港
プンタ・カナ プンタ・カナ国際空港
マルティニークの旗 マルティニーク フォール=ド=フランス マルティニーク・エメ・セゼール国際空港
シント・マールテンの旗 シント・マールテン プリンセス・ジュリアナ国際空港
中央アメリカ
パナマの旗 パナマ パナマシティ トキュメン国際空港
コスタリカの旗 コスタリカ サンホセ フアン・サンタ・マリア国際空港 [15]
南アメリカ
アルゼンチンの旗 アルゼンチン ブエノスアイレス エセイサ国際空港
ブラジルの旗 ブラジル リオデジャネイロ アントニオ・カルロス・ジョビン国際空港
サンパウロ グアルーリョス国際空港
フォルタレザ ピント・マルチンス国際空港 [16]
 チリ サンティアゴ・デ・チレ アルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港
 コロンビア ボゴタ エルドラド国際空港
フランスの旗 フランス領ギアナ カイエンヌ カイエンヌ空港
ベネズエラの旗 ベネズエラ カラカス シモン・ボリバー空港
ペルーの旗 ペルー リマ ホルヘ・チャベス国際空港
東アジア
日本の旗 日本 東京 東京国際空港 2024年9月17日からトリプルデイリー[17]
成田国際空港 エアカラン乗り継ぎ運用していたが
独立闘争暴動余波により
2024年10月26日の運航をもって運休[18]
大阪 関西国際空港
大韓民国の旗 韓国 ソウル 仁川国際空港
中華民国の旗 台湾 台北 台湾桃園国際空港 2018年4月16日より運航再開[19]
香港の旗 香港 香港国際空港
中華人民共和国の旗 中国 北京 北京首都国際空港
上海 上海浦東国際空港
広州 広州白雲国際空港
武漢 武漢天河国際空港
南アジア
インドの旗 インド ベンガルール ベンガルール国際空港
デリー インディラ・ガンディー国際空港
ムンバイ チャットラパティー・シヴァージー国際空港
モルディブの旗 モルディブ マレ マレ国際空港 [20]
南東アジア
シンガポールの旗 シンガポール シンガポール・チャンギ国際空港
タイ王国の旗 タイ バンコク スワンナプーム国際空港
 ベトナム ホーチミンシティ タンソンニャット国際空港
南西アジア
バーレーンの旗 バーレーン マナーマ バーレーン国際空港 貨物便のみ
イスラエルの旗 イスラエル テルアビブ ベン・グリオン国際空港
クウェートの旗 クウェート クウェート クウェート国際空港 貨物便のみ
レバノンの旗 レバノン ベイルート ラフィク・ハリリ国際空港
イランの旗 イラン テヘラン エマーム・ホメイニー国際空港[21]
シリアの旗 シリア ダマスカス ダマスカス国際空港
サウジアラビアの旗 サウジアラビア ダンマーム キング・ファハド国際空港 貨物便のみ
リヤド キング・ハーリド国際空港
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 ドバイ ドバイ国際空港
アルメニアの旗 アルメニア エレバン ズヴァルトノッツ国際空港
ヨルダンの旗 ヨルダン アンマン クィーンアリア国際空港
オセアニア
フランス領ポリネシアの旗 フランス領ポリネシア タヒチ島 パペーテ・タヒチ国際空港
休・廃止路線
日本の旗 日本 名古屋 名古屋飛行場
福岡 福岡空港
 ベトナム ハノイ ノイバイ国際空港
カンボジアの旗 カンボジア プノンペン プノンペン国際空港 [22]
マレーシアの旗 マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港 運休中[23]
インドネシアの旗 インドネシア ジャカルタ スカルノ・ハッタ国際空港 2016年3月26日をもって撤退[24]
アラブ首長国連邦の旗 アラブ首長国連邦 アブダビ アブダビ国際空港
サウジアラビアの旗 サウジアラビア ジッダ キング・アブドゥルアズィーズ国際空港
リベリアの旗 リベリア モンロビア ロバーツ国際空港
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク ニューアーク・リバティー国際空港
メキシコの旗 メキシコ グアダラハーラ ドン・ミゲル・イダルゴ・イ・コスティージャ国際空港
ハイチの旗 ハイチ ポルトープランス ポルトープランス国際空港
ニューカレドニアの旗 ニューカレドニア ヌーメア ヌメア国際空港

国内線(植民地と海外県を含む)

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カリブ海の島嶼部のフランス海外県マイアミを結ぶ路線も運航しており、エアバスA320を2機運用している。

ラ・ナベット

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エールフランスは、特にビジネス旅客の需要が大きい国内線大都市間においてシャトル便を「ラ・ナベット」という名称で運航している。パリ・オルリー空港から、マルセイユボルドーニーストゥールーズ(2016年秋よりモンペリエにも運航予定)、基本的に毎時1便、ピーク時には30分または15分おきに便を運航している。年間で600万人以上の利用者がいる。

サービス

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Flying Blue/フライング・ブルー

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エールフランスとKLMオランダ航空共通のマイレージプログラムで、2005年6月6日よりサービスが開始された。

エールフランス、KLMオランダ航空をはじめ、スカイチーム便、日本航空(JAL)をはじめとする提携航空会社やホテル、レンタカー、クレジットカードなどの提携130社以上でマイルの獲得や特典を利用できる。また、獲得したマイルをほかのどの会員にも譲渡できる。さらに同社便・提携会社便の利用回数・距離に応じてアイボリー、シルバー、ゴールド、プラチナの4つの会員となるエリート会員制度を持つ。

他社FFPに比べ特筆すべき点は、ビジネスクラスやファーストクラスの特典交換に必要なマイル数が非常に多いことである。一般にFFPの必要マイル数はビジネスクラスはエコノミークラスの1.5倍、ファーストクラスは2〜3倍程度であるが、当プログラムではビジネスクラスがエコノミーの2倍、ファーストクラスは5倍ものマイルを必要とする。

機内クラス

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エールフランスの国際線のクラスは2010年3月からヨーロッパ内・北アフリカイスラエルの各路線と長距離・カリブ海インド洋の各路線とはクラス構成を分離しており、ヨーロッパ内・北アフリカ・イスラエルの各路線ではビジネスクラスエコノミークラスの2クラスを、長距離・カリブ海・インド洋の各路線では「ラ・プルミエール」(ファーストクラス)、ビジネスクラス「ビジネス」、プレミアム・エコノミークラス「プレミアム・エコノミー」、エコノミークラス「エコノミー」をそれぞれ設定している。

また、新規に2009年秋よりビジネスクラスとエコノミークラスの中間クラスである、他社のプレミアム・エコノミークラスにあたる「プレミアム・ボヤジャー」(2016年9月現在「プレミアム・エコノミー」)を設定した。長距離線で運航するすべてのボーイング777型機、エアバスA340型機とA330型機に階段的に導入され、エコノミークラス普通運賃で搭乗する旅客や、「プレミアム・ボヤジャー」のチケットを購入した旅客が搭乗できる。

2014年より、長距離線で運航中のB777型機(-200ER、-300ER)44機にビジネスクラス、プレミアム・エコノミー、エコノミークラスの機内リニューアルが2016年まで行われ、6月24日のパリ シャルル・ド・ゴール-ニューヨークJFK線を皮切りに順次他路線への展開を進める。東京-パリ線にも10月27日のパリ発AF274から新しいビジネスクラスを搭載した機材にて運航される[25]

機内サービス

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エールフランスの機内では、オン・デマンド方式の映画、音楽プログラム、ゲーム、ニュース番組などがパーソナルスクリーンで放映される。語学学習プログラムやゲームもパーソナルスクリーンを通し提供される。

空港でのサービス

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ハブ空港であるパリ・シャルル・ド・ゴール空港

スカイチームエリート会員は、スカイチーム便の予約、チェックイン、そして搭乗において優先的に案内が受けられる。また、ファーストクラス・ビジネスクラスの旅客およびスカイチームエリートプラス会員は搭乗前に空港ラウンジを利用できる。

航空券の座席予約システム(CRS)は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[26][27]

日本におけるエールフランス

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第二次世界大戦終結後の1952年に、ロッキード コンステレーションで運航されていた南廻りヨーロッパ線のパリ - ベイルート - カラチ - サイゴン線をアジア極東路線として、フランス領インドシナサイゴン市(現・ベトナム社会主義共和国ホーチミン市)から東京東京国際空港)まで延長する形で乗り入れを開始した。1958年にはアンカレッジ経由の北廻り線も開設され1960年にはボーイング707を投入しジェット化も行われた[28]

1960年2月には日本航空と共同運航体制に合意し、アンカレッジ経由の北周り線に用いられるボーイング707には4月より日本航空のロゴをあしらった機体も投入された[28]

その後は、モスクワ経由のシベリア上空ルートでの乗り入れを経て、極東路線として現在ではパリから羽田、成田、関西の3空港に直行便で乗り入れている。

かつては成田からは、夜21:50前後に出発して、翌早朝にパリに到着する便を「スターウイング」の名で運航していたが、2014年3月の夏期ダイヤより羽田発の深夜出発便が就航したことで、成田発着深夜便は廃止された。ちなみにこの便はパリへの到着時刻を調整するために、ほかの便よりも飛行時間を延長する措置として、成田空港を出発後に、太平洋上空を北上し続けてベーリング海上空に入り、アリューシャン列島北極の各上空を通過し、ノルウェー海上空を通るルートで航行して、パリにフランス時間の早朝4時台に到着するように設定されていた。

本来であれば、真夜中に成田を離陸することが最適であるが、成田国際空港の離着陸時間が、日本標準時の23時までに厳しく制限されており(それ以外は緊急着陸等でない限りまず認められない)、滑走路上の移動時間やその他の遅延要因を考えて、ぎりぎりの時間に設定していることによる。

日本では一時期「エールフランス国営航空」と名乗っていた時期があった。また、一部では英語読みの「エア・フランス」と呼ばれることもある[29]。なお、関西空港が開港した翌日やサミット時などにコンコルドが数回特別便として乗り入れたことがある。

日本乗り入れ空港

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これら日本便には日本人の客室乗務員が複数名乗務している。かつては、名古屋/小牧線も就航していた。日本航空の国内線にも、エールフランスの便名をつけてコードシェア便の運航をしている。

東京国際空港(羽田)の2010年10月末に、新滑走路開設で配分された国際線発着枠は、深夜早朝限定であったため、効率が悪く機材繰りが難しかったり、公共の交通機関(特に鉄道)が運行しておらず、搭乗客はバスあるいはタクシーの利用を強いられることになるため、就航の意欲を示した欧州勢のブリティッシュ・エアウェイズルフトハンザドイツ航空は現実的でないとして今回は見送る方針で固めていたが、ブリティッシュ・エアウェイズは2011年2月末から週5便発着枠獲得で羽田就航を表明。エールフランスとルフトハンザは、羽田就航を見送る代わりに成田線にエアバスA380を就航させるが、2011年11月に成田線は2往復ともボーイング777-300ERでの運航となり、捻出されたA380を同年12月5日以降パリ-ドバイ線へ運航させていた[30]

2012年4月下旬以降は、AF275・AF276を再びA380による運航へ戻した。2014年の国際線昼間発着枠配分でエールフランスを含む欧州各社は、40発着枠増枠(欧州路線最優先枠)での就航を目指し、2014年3月30日からパリ/CDG線を週10便(毎日運航+週3便運航)で就航開始[31][32][33]

羽田就航前調整便として活用された成田便だが、ロシア迂回以降東京目的地で2空港乗り入れは負担も多く、ニューカレドニアと本国との乗り継ぎ往来需要を担っていたが、2024年のニューカレドニア独立闘争暴動余波により2024年10月26日の運航をもって運休となる[34]

このうち、東京/羽田 - パリ線の東京深夜発便は、日本航空が座席を買い取るコードシェア便として販売されていたが、2010年10月31日から日本航空が羽田-パリ線自社乗り入れを開始したため、2015年3月にてコードシェアは解消された[35]

エールフランス・アジー

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エールフランスにはかつて、「エールフランス・アジー」という系列の会社が存在した。これは、日本航空の傘下である日本アジア航空や、KLMオランダ航空の傘下であるKLMアジアと同種の企業である。台湾へ向かう路線だけは、元のエアライン名を使うことを避けるべきだという風習があった時代があり、1994年にエールフランスアジーが設立された。

その他

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  • エールフランスのウェブサイト[1]で販売するエールフランス便エコノミークラス航空券の最安値サービス、ベストプライスギャランティー、というものもある。
  • 1998年ごろまでは日本人のスチュワーデスを定期的に採用しており、現在も数百名の日本人スチュワーデスがパリを拠点に乗務している。
  • クイズ番組『パネルクイズ アタック25』(ABC制作テレビ朝日系全国ネット)の優勝旅行先のパリ、もしくは協力でも知られた。当時司会の児玉清が次のようにエールフランスの協力・キャビンアテンダントの紹介をしていた。
    • 1985年ごろには各解答者の自己紹介の後、児玉が「さてこの4人の解答者なんですが、果たしてどの方がパリ旅行の栄冠を射止められますでしょうか、エールフランスの○○さん、にこやかに目録を持ってお待ちでございます
    • トップ賞の解答者が旅行獲得のクイズに挑戦する際、「さぁ○○さん(各種学校の先生大会のときは○○先生)、エールフランスに乗れますでしょうか?パリ、そしてニースが○○さん(先生)を待っています!!」この「パリがあなたを待ってます!!」は「(大事な大事な)アタックチャンス!!」と並んでこの番組、そして児玉の代名詞でもあった。
    • 協賛撤退後の今でも毎年4月の番組改編期には必ずオープニングクイズに真の旅先(パリも関わっている)からの問題が4月限定で出題されるため、2008年まではそのときに限って出題間際の約5〜10秒間、エールフランスの航空機のフライトシーンを見ることができた。なお2009年4月改編からは地中海クルーズ10日間に変更されたため、そのシーンは見られなくなった。
  • 過去には『メナードスターマッチ 三枝の大マジメ!?結婚ゲーム』(ABC)や『そっくりショー』(よみうりテレビ制作・日本テレビ系全国ネット)の初代優勝旅行協賛(ヨーロッパ周遊)も行っていたことがある。

事件・事故

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労働組合

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労働組合の力は非常に強く、ほぼ毎年ストライキが発生する。特に2013年以降では、頻繁にストライキの予告や実施が行われている。また、2015年10月5日には、経営陣側から提出された人員削減を含む厳しい再建案に対し、一部組合員が反発して暴徒化。役員にけが人が出ている[39]。2017年には経営側の財政健全化策が功を奏して黒字化に持ち込んだものの、給料が凍結されたままの労働者側が反発。2018年2月により散発的にストが行われ、同年4月11日まで計7日間で1億7,000万ユーロの損失を出した[40]

エールフランス本社

関連項目

[編集]

脚注

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注釈

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  1. ^ 航空管制におけるコールサインは英語読みの「エアフランス」
  2. ^ エールオリヤン、エールユニオン、CINDA、SGTAで同月、アエロポスタル も合併
  3. ^ 例:777-300ER・747-400ERF・777F
  4. ^ BCFの中でF-GISFは元全日本空輸の機体(JA8094:同社1号機の747-400)で、かつては旅客便としてパリに乗り入れていた。

出典

[編集]
  1. ^ 7340.2F with Change 1 and Change 2 and Change 3”. Federal Aviation Administration. p. 3–1–11 (15 September 2016). 3 February 2017時点のオリジナルよりアーカイブ。30 January 2017閲覧。
  2. ^ http://www.airfrance.co.jp/JP/ja/local/voyageurfrequent/flyingblue/flyingblue.htm?BV_SessionID=vxwrQ240uSEdigkht2ffZxn&BV_EngineID=140ufo3ia
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外部リンク

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