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エラスモテリウム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
エラスモテリウム
生息年代: 新生代第四紀更新世前期から中期, 2.588–0.0117 Ma
Elasmotherium sibiricum 復元図
地質時代
新生代第四紀更新世前期から中期
(約258万 - 1.17万年前)
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
亜綱 : 獣亜綱 Theria
: 奇蹄目 Perissodactyla
: サイ科 Rhinocerotidae
: エラスモテリウム属 Elasmotherium
学名
Elasmotherium
J. Fischer1808
  • E. sibiricum (模式種)
  • E. inexpectatum
  • E. pei
  • E. caucasicum

エラスモテリウムElasmotherium)は更新世前期から中期のユーラシアに広域に生息したサイの一種。学名は、の痕跡の丸みを帯びた形状から「皿の獣」という意味を持つ。ユニコーンの正体とされたこともある。

特徴

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最大の種類 E. caucasicum は全長5 m、全高2.2 m、体重は3.6-4.5 tに達したとされる。頭骨には眼窩上部、前頭骨端(つまりは)に台座状の大きな隆起を持つ。この上部はざらざらした粗面になっており、ここに長さ2 mに及ぶと推定される、体毛が固まった角があったと思われる。ほかのサイでは角は鼻骨(の上)にあり、最大の相違点となる。

切歯は消失し、唇で植物をむしり取っていた。臼歯の歯冠は高くなり、エナメル質のうねが複雑な模様を形成している。おそらくは堅いイネ科の植物を食べるための適応であろう。

身体は頑丈であり、四肢も長く疾走に適していた。当時かれらは草原に生息し、そこでの生活に適応していた。しかし、気候の変化で草原が減り、絶滅した[1]

分布

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アジアヨーロッパの広大な草原に生息。ただしヨーロッパは当時森林に覆われていたため、あまり多くはいなかった。

文化面

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プレヒストリックパーク
第2話にて登場。100万年前のシベリアから雄1頭が保護され、パークで飼育されることになる。
劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト
本種がモチーフとなったエラスモテリウムオルフェノクが登場する。
ZOIDS
本種をモチーフとしたサイクロプス壱式が登場。

脚注

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  1. ^ 丸山貴史『も〜っと わけあって絶滅しました 世界一おもしろい絶滅したいきもの図鑑』今泉忠明 監修、サトウマサノリ、ウエタケヨーコ、いわさきみずき 絵、ダイヤモンド社、2020年7月8日、31頁。ISBN 978-4-478-11068-3 

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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