ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2005
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ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2005(ドイツ語: Neujahrskonzert der Wiener Philharmoniker 2005)は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による2005年のニューイヤー・コンサート。指揮者はロリン・マゼールが務めた(11回目 最後)。
概要
[編集]- ロリン・マゼールが1999年以来6年ぶり11回目の指揮台に立った。マゼールにとって、これが最後のニューイヤー・コンサート出演となった。
- 前年末に起きたスマトラ島沖地震に配慮して、ラデツキー行進曲の演奏がカットされた。
- 例年アンコール止めに演奏されるラデツキー行進曲がカットされたためでもあるが、ヨハン・シュトラウス1世の曲が1曲も演奏されなかった。
演奏曲目
[編集]第1部
[編集]- インディゴ行進曲 Op.349(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・マズルカ「上流社会」Op.155(ヨハン・シュトラウス2世)
- ワルツ「楽しみを追う人たち」Op.91(ヨーゼフ・シュトラウス)
- ポルカ・フランセーズ「冬の愉しみ」Op.121(ヨーゼフ・シュトラウス)
- ポルカ・マズルカ「モダンな女」Op.282(ヨーゼフ・シュトラウス)
- ワルツ「千夜一夜物語」Op.346(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・シュネル「インドの舞姫」Op.351(ヨハン・シュトラウス2世)
第2部
[編集]- 喜歌劇「美しきガラテア」序曲(フランツ・フォン・スッペ)
- クリップ・クラップ・ギャロップ Op.466(ヨハン・シュトラウス2世)
- ワルツ「北海の絵」Op.390(ヨハン・シュトラウス2世)
- 農夫のポルカ Op.276(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・マズルカ「蜃気楼」Op.330(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・シュネル「観光列車」Op.281(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・フランセーズ「ウィーン式に」(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
- ロシアの行進曲的幻想曲 Op.353(ヨハン・シュトラウス2世)
- ポルカ・マズルカ「心と魂」Op.323(ヨハン・シュトラウス2世)
- ピツィカート・ポルカ(ヨハン2世&ヨーゼフ・シュトラウス兄弟の合作) ソロ・ヴァイオリン: ロリン・マゼール
- ワルツ「ウィーンの森の物語」Op.325(ヨハン・シュトラウス2世) ソロ・ヴァイオリン: ロリン・マゼール
- ポルカ「電気的」(エドゥアルト・シュトラウス)
アンコール
[編集]エピソード
[編集]- 第2部冒頭の「美しきガラテア」序曲の演奏後に、ウィーン・フィル楽団長クレメンス・ヘルスベルクによるスマトラ島沖地震を悼むスピーチが行われ、ウィーン・フィルからペットボトルのミネラル・ウォーター500本を被災地に贈ることが発表された。
- 指揮者ロリン・マゼールは第2部のピツィカート・ポルカと「ウィーンの森の物語」でヴァイオリン・ソロを披露している。