イーホテルショッピングモール
イーホテルショッピングモール E・Hotel Shopping Mall | |
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店舗概要 | |
所在地 |
〒010-0921 秋田県秋田市大町2-2-11 |
座標 | 北緯39度43分6.9秒 東経140度7分2.3秒 / 北緯39.718583度 東経140.117306度座標: 北緯39度43分6.9秒 東経140度7分2.3秒 / 北緯39.718583度 東経140.117306度 |
開業日 | 1987年10月8日 |
正式名称 | 秋田大町第一生命ビルディング |
施設所有者 | Colours International |
施設管理者 | Colours International |
商業施設面積 | 7,759 m² |
前身 | ファッションアベニューAD |
ホテルメルディア秋田 | |
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ホテル概要 | |
ホテルチェーン | ホテルメルディア |
所有者 | メルディアホテルズ・マネジメント株式会社 |
前身 | 秋田ワシントンホテル、イーホテル秋田 |
階数 | 3 - 10階 |
部屋数 | 113室 |
開業 | 2023年7月26日 |
所在地 | 秋田県秋田市大町2-2-11 |
公式サイト | 公式サイト |
補足 | 2023年7月からリブランドオープン |
イーホテルショッピングモール(E・Hotel Shopping Mall)は、秋田県秋田市大町二丁目にある第一生命保険が開発した複合ビル「秋田大町第一生命ビルディング」にあった商業施設。本項では併設の休館となったホテルについても記載する。建物を所有するColours International (イーホテルグループの持株会社)は、施設全体を大規模な医療モールとして改装する計画を発表している。(2022年8月、Colours Internationalの代表取締役であった松本義弘がイーホテルの全店舗を手放していたことを明らかにしたことから[1]、この計画が実現する可能性はないものとみられる。)(#秋田メディカル複合施設プロジェクトを参照)
概要
[編集]秋田駅前に建てられた秋田中央ビルディングに移った本金(現在の西武秋田店)や秋田名店街の跡地などに、コミュニティ・マート事業による再開発第一弾として、「ファッションアベニューAD」、「秋田ワシントンホテル」、「地下イベント広場」、「大町公園橋」の4施設が整備されることになり[2]、このうち、ファッションアベニューADと秋田ワシントンホテルは、第一生命が開発した地下1階地上10階の「秋田大町第一生命ビルディング」に入り、1987年(昭和62年)10月8日 に開業した[2]。
同時に整備された地下イベント広場は秋田大町第一生命ビルディングと道路を挟んだ向かい側のダイエー秋田店が核テナントとして入る秋田ニューシティ(2011年建物解体完了)と連絡し、広さは230平方メートルでイベントや展覧会等を催し大町商店街の活性化に資する方針を掲げ[2]、大町公園橋は広小路商店街と結ぶもので街灯などを備えレトロ風に設計された[2]。
しかし、その後の競合激化で経営難となった中上層部に入る秋田ワシントンホテルは2007年(平成19年) 8月末で撤退。入居している建物はビジネスホテルを展開するグローカル・ホテルグループ(本社・東京)が買い取り[3]、旧ワシントンホテル部分は9月10日から「イーホテル秋田」として営業を始め[3]、第一生命の子会社、第一ビルディングが下層部で運営していたファッションアベニューADもグローカル社の運営に切り替わった。2009年(平成21年)4月、ファッションアベニューADは商業施設名をイーホテルショッピングモールに改めるが、2012年(平成24年)夏で閉鎖[4]。さらにイーホテル秋田も新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年(令和2年)4月24日から休館となった。ホテル休館を機に、建物を所有するColours International(グローカル・ホテルグループ)は、施設全体を大規模な医療モールとして改装する計画を発表している[5]。(後述するように、Colours Internationalの企業活動停止に伴い、この計画は立ち消えとなる。)
2023年7月からイーホテル秋田はホテルメルディア秋田にリブランドされ営業を行っている[6] [7]。
商業施設
[編集]ファッションアベニューAD
[編集]ファッションアベニューADは地下1階から地上3階までの54店舗で構成(開業時)[2]。客層は若者を中心に中年までを対象とし[2]、DCブランドショップや新星堂などの専門店のほか、美容室、飲食店が入った[2]。
イーホテルショッピングモール
[編集]建物を取得して旧ワシントンホテル跡で「イーホテル秋田」の営業を始めたグローカル・ホテルグループは、地下1階から1階部分に中華料理店や雑貨店を集積した「秋田中華街」をつくる構想を明らかにし、横浜中華街などの飲食店に出店を打診するが、希望者が集まらず「秋田中華街」構想は頓挫した。
2009年(平成21年)4月、秋田ニューシティから撤退したヤマトが、地下1階にスーパーと飲食店で構成の「大町こみち」を開業し、それを機に商業施設名は「イーホテルショッピングモール」に改められた。だが、2010年(平成22年)秋にヤマトは自己破産を申請し経営破綻した[4]。こののちテナントは相次ぎ撤退し、2012年(平成24年)夏にモールは閉鎖となった[4]。なお、正面の道路に面した一部店舗は営業を継続している。
ホテル
[編集]秋田ワシントンホテル
[編集]3階の一部と10階までが客室391室の秋田ワシントンホテルで、このうち、109室が地元旅館組合の要求で分譲ホテルだった[2]。宴会部門はなくビジネス、旅行客中心の経営で[2]、運営は藤田観光の子会社、秋田ワシントンホテルサービスが行っていた[8]。 しかし、秋田駅周辺では2004年(平成16年)以降、ビジネスホテルが続々と進出し、競合が激化。秋田ワシントンホテルでは企業契約を増やしたり、チェックインを簡素化するなど手を打ったが、設備などの老朽化で劣勢に立たされ[9]、2007年(平成19年) 8月末で営業を終えた[8]。
イーホテル秋田
[編集]グローカル・ホテルグループは、9月10日から旧ワシントンホテルを継承し「イーホテル秋田」の営業を始めた[3]。グローカル社ではこの年の10月に秋田わか杉国体の全日程が終了すると内装工事に入り、新たにレストランも出店させ、12月1日に新装オープンしている[3]。下層部のショッピングモールが閉鎖後もホテルの営業は継続されていたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年(令和2年)4月24日から休館となった。
イーホテル秋田はイーホテル秋田アネックスに名称を変更して2021年から営業を再開し[10]、2022年6月から10月までコロナ患者の療養施設として利用されるが[11]、その後再び休館する。
ホテルメルディア秋田
[編集]2023年7月からメルディアホテルズ・マネジメント株式会社がイーホテル秋田アネックスの店舗の一部をホテルメルディア秋田にリブランドし営業を行っている[6] [7]。
一つの建物に2つのホテルが入居
[編集]2023年10月現在、イーホテル秋田アネックスも楽天トラベルでのみ予約を受け付けている[12]。建物にはイーホテル秋田アネックスとホテルメルディア秋田両店舗の看板が掲げられていることに加え、1階にはイーホテル秋田アネックスの、3階にはホテルメルディア秋田のフロントが設けられており[13]、一つの建物に2つのホテルが入居している状態である。イーホテル秋田アネックスには契約駐車場がある[14]一方、ホテルメルディア秋田にはレストランが設けられている[15]。これが暫定的なものなのかどうかは不明である。
秋田メディカル複合施設プロジェクト
[編集]2020年12月、Colours Internationalは50億円規模の投資でイーホテル秋田の全面的なリノベーションを行い、地域を代表する大規模な医療モールをオープンする計画を発表する(報道では、イーホテルショッピングモールがあった地下1階から地上3階のスペースもリノベーションの対象となっている) [5]。2021年4月、1年半後にオープンする予定であると報道されたが[16]、その直後からイーホテルの持株会社であるColours Internationalが企業活動を停止した(「Colours International#コロナ禍から活動停止へ(2020年~2021年)」を参照)ため、計画は立ち消えになる。
実は、この事業計画が発表された時期にColours Internationalは2023年5月に社長が出資法違反で逮捕されることになる[17] リベレステ株式会社から2018年以降融資を受けていた[18]影響で資金難に陥り、店舗の休館・売却を進めていたようである(「Colours International #リベレステとの関係」を参照)。
沿革
[編集]- 1987年(昭和62年)10月8日 - 「ファッションアベニューAD」オープン、「秋田ワシントンホテル」開業。
- 2007年(平成19年)
- 8月末 - 秋田ワシントンホテル営業終了。
- 9月 - グローカル・ホテルグループが「ファッションアベニューAD」の運営権を取得。
- 9月10日 - グローカル・ホテルグループが「秋田中華街」構想を発表。イーホテル秋田が開業。
- 2008年(平成20年)2月7日 - グローカル・ホテルグループが「秋田中華街」構想断念を発表。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2012年(平成24年)夏 - イーホテルショッピングモールが閉鎖。
- 2020年(令和2年)4月24日 - イーホテル秋田が休館。
- 12月 - Colours Internationalがイーホテル秋田及びイーホテルショッピングモールを全面的にリノベーションし、大規模な医療モールにする計画を発表 [5]
- 2022年(令和4年)8月 - Colours Internationalの代表取締役の松本が2020年にイーホテルを売却していたことが明らかになる[1]
- 2023年(令和5年)7月 - イーホテル秋田がホテルメルディア秋田にリブランドされる[6] [7]
テナント
[編集]- おおまち補聴器センター
- 辻兵商事(店舗)
周辺
[編集]アクセス
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “伊豆で50年以上続く温泉供給業を譲渡。承継先は、多様なビジネスを手掛ける敏腕経営者”. 株式会社バトンズ (2022年8月25日). 2022年10月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 「コミュニティー・マート再開発、4施設、8日完成、秋田市大町 イベント広場など」『日本経済新聞』地方経済面東北 2頁 1987年10月6日
- ^ a b c d 「イーホテル来月進出 ワシントンホテル撤退で」『読売新聞』秋田版 31頁 2007年8月3日
- ^ a b c 「イーホテル モール閉鎖へ 今夏めど、ホテルは営業継続 秋田」『朝日新聞』秋田版 29頁 2012年3月13日
- ^ a b c 『巨大複合型医療モールが秋田市に誕生します!』(プレスリリース)株式会社COLOURS INTERNATIONAL、2020年12月18日 。2021年4月25日閲覧。
- ^ a b c “ご挨拶”. メルディアホテルズ・マネジメント株式会社. 2023年8月1日閲覧。
- ^ a b c “旧イーホテル秋田リブランド”. メルディアホテルズ・マネジメント株式会社. 2023年8月1日閲覧。
- ^ a b 「秋田ワシントンホテル、8月に営業終了、競争激化で採算困難で」『日本経済新聞』地方経済面東北 2頁 2007年4月20日
- ^ 「藤田観光、ワシントンホテル撤退検討 秋田駅周辺競争激化で」『読売新聞』秋田版 31頁 2007年4月19日
- ^ “イーホテル秋田アネックス”. イーホテル秋田アネックス. 2021年12月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年7月27日閲覧。
- ^ “全館貸切のため館内サービス停止期間のご案内”. イーホテル秋田アネックス. 2023年7月27日閲覧。
- ^ “イーホテル秋田アネックス 宿泊プラン一覧”. 楽天トラベル. 2023年10月23日閲覧。
- ^ “秋田市】「イーホテル秋田」がリブランドし「ホテルメルディア秋田」になっていました。イーホテル秋田アネックスは引き続き営業中です。”. 号外NET (2023年9月6日). 2023年10月23日閲覧。
- ^ “イーホテル秋田契約駐車場のご案内”. イーホテル秋田アネックス. 2023年10月23日閲覧。
- ^ “「レストランカマクラ」がオープンしました。”. メルディアホテルズ・マネジメント株式会社. 2023年10月23日閲覧。
- ^ “秋田市のビジネスホテルが大規模医療モールへ”. Yahoo!JAPANニュース. 2021年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月21日閲覧。
- ^ “土地抱き合わせ融資 不動産会社「リベレステ」社長ら3人逮捕 出資法違反容疑”. 産経新聞社 (2023年5月25日). 2023年6月27日閲覧。
- ^ “8887 リベレステ 取引(主な資産及び負債の内訳)”. IR BANK. 2023年6月27日閲覧。
- ^ 「スーパー経営の「ヤマト」 事業停止、破産申請へ 大手と競合、売り上げ減」『秋田魁新報』2010年10月26日付