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アントワン・ウォーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アントワン・ウォーカー
Antoine Walker
2014年のウォーカー
引退
ポジション PF
基本情報
愛称 Employee No. 8
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1976-08-12) 1976年8月12日(48歳)
出身地 イリノイ州シカゴ
身長(現役時) 206cm (6 ft 9 in)
体重(現役時) 111kg (245 lb)
キャリア情報
高校 マウント・カーメル高等学校英語版(IL)
大学 ケンタッキー大学 (1994-96)
NBAドラフト 1996年 / 1巡目 / 全体6位[1]
プロ選手期間 1996年–2008年
経歴
1996-2003ボストン・セルティックス
2003-2004ダラス・マーベリックス
2004-2005アトランタ・ホークス
2005ボストン・セルティックス
2005-2007マイアミ・ヒート
2007-2008ミネソタ・ティンバーウルブズ
受賞歴
NBA通算成績
得点 15,647 (17.5 ppg)
リバウンド 6,891 (7.7 rpg)
アシスト 3,170 (3.5 apg)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

アントワン・ウォーカーAntoine Devon Walker, 1976年8月12日- )は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身の元プロバスケットボール選手。ポジションはパワーフォワード。身長206cm、体重111kg。

経歴

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ケンタッキー大学に進んだウォーカーは、リック・ピティーノの指導の下、トニー・デルク英語版ロン・マーサー英語版デレック・アンダーソンウォルター・マッカーティらと共にNCAAタイトル獲得に貢献した。2年でアーリーエントリーを表明し、1996年のNBAドラフトに1巡目6位で指名される。以降ボストン・セルティックスの中心選手として7シーズン活躍した後、ダラス・マーベリックスアトランタ・ホークスマイアミ・ヒートを経て、ミネソタ・ティンバーウルブズに所属。NBAオールスターゲームにはセルティックス時代に3回選出された。ヒート時代の2006年にはシャキール・オニールドウェイン・ウェイドらを助け、2006年のNBAファイナル第6戦では14得点、11リバウンドを記録し、優勝に貢献した。

2007年10月24日、ウォーカーはミネソタ・ティンバーウルブズに放出された。[1]

2008-09シーズン前、トレードで今度はメンフィス・グリズリーズへ移籍。しかし、バイアウトで解雇されてFAになった。このシーズンはどこのチームとも契約せずに終わった。

その後はNBAデベロップメント・リーグ等でプレーした後、2012年に引退を表明した。

プレースタイル

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ウォーカーはパワーフォワードでありながら、ボールハンドリング、アウトサイドシュートに優れていた。インサンドでリバウンドをとったり、時にはポイントフォワードとして味方の得点をアシストする場面も見られるなど非常に多才な選手であったが、乱発気味の3ポイントを非難されることもあった。

その他

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  • 難しいシュートやゲームの流れを引き寄せるプレーを自分が決めたとき、肩をくねらせて踊る。これは「The shimmy(シミー)」と呼ばれている。
  • 3ポイントシュートをたくさん打つ傾向がある。セルティックス在籍時、地元のファンからは「Bombs away attack」と呼ばれていた。
  • ニックネームは「Toine[2]
  • 通常、背番号は「8」を付けているが、セルティックスに復帰してから2試合は「88」を付けていた。その後、「8」を付けていたルーキーのアル・ジェファーソンが番号を譲り「8」に戻した。
  • 「誰も知らないと思うウォーカーに関することは何か」と聞かれ、ウォーカーは「ソープ・オペラを見ていること」と答えた[3]
  • 元チームメイトのエリック・ウィリアムズ英語版と共同で「Walker Williams」という会社を経営している。
  • ケンタッキー大学ではビジネス管理学を専攻した。
  • 好きなNFLのチームは地元のシカゴ・ベアーズ
  • 好きなMLBのチームは地元のシカゴ・カブス
  • 好きな俳優はデンゼル・ワシントン
  • 魅力的なプレーにセルティックスのファンだけではなく、多くのバスケットボールのファンも注目させたという[4]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック   TO  平均ターンオーバー  PPG  平均得点
 太字  キャリアハイ  *  リーグリーダー  †  優勝シーズン

レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
1996–97 BOS 82 68 36.2 .425 .327 .631 9.0 3.2 1.3 .6 2.8 17.5
1997–98 82 82 39.9 .423 .312 .645 10.2 3.3 1.7 .7 3.6 22.4
1998–99 42 41 36.9 .412 .369 .559 8.5 3.1 1.5 .7 2.8 18.7
1999–2000 82 82 36.6 .430 .256 .699 8.0 3.7 1.4 .4 3.2 20.5
2000–01 81 81 41.9 .413 .367 .716 8.9 5.5 1.7 .6 3.7 23.4
2001–02 81 81 42.0 .394 .344 .741 8.8 5.0 1.5 .5 3.1 22.1
2002–03 78 78 41.5 .388 .323 .615 7.2 4.8 1.5 .4 3.3 20.1
2003–04 DAL 82 82 34.6 .428 .269 .554 8.3 4.5 .8 .8 2.5 14.0
2004–05 ATL 53 53 40.2 .415 .317 .534 9.4 3.7 1.2 .6 3.5 20.4
BOS 24 24 34.5 .442 .342 .557 8.3 3.0 1.0 1.1 2.9 16.3
2004-05計 77 77 38.4 .422 .323 .539 9.0 3.4 1.2 .8 3.3 19.1
2005–06 MIA 82 19 26.8 .435 .358 .628 5.1 2.0 .6 .4 1.8 12.2
2006–07 78 15 23.3 .397 .275 .438 4.3 1.7 .6 .2 1.8 8.5
2007–08 MIN 46 1 19.4 .363 .324 .530 3.7 1.0 .7 .2 1.0 8.0
通算:12年 893 707 35.3 .414 .325 .633 7.7 3.5 1.2 .5 2.8 17.5
  • 1998-99シーズンは50試合で打ち切り

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG TO PPG
2002 BOS 16 16 43.9 .411 .385 .781 8.6 3.3 1.5 .4 3.4 22.1
2003 10 10 44.0 .415 .356 .500 8.7 4.3 1.7 .4 3.7 17.3
2004 DAL 5 5 28.0 .361 .100 .571 10.0 2.4 1.2 .6 1.8 9.8
2005 BOS 6 6 37.3 .413 .368 .636 7.3 2.3 1.2 1.0 3.0 16.7
2006 MIA 23 23 37.5 .403 .324 .574 5.6 2.4 1.0 .3 2.0 13.3
2007 4 0 23.0 .405 .500 .818 2.3 1.5 .5 .3 1.0 11.8
出場:6回 64 60 38.5 .406 .352 .663 7.1 2.9 1.2 .4 2.7 16.1

脚注

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  1. ^ パット・ライリーヘッドコーチのコンディション作りについていけない面が出ており、06-07シーズンは体脂肪が規定値を上回ったために試合に出られなかったこともあった。
  2. ^ nba.com/playerfile personal
  3. ^ nba.com/playerfile
  4. ^ 中山恵『スーパスターに学ぶバスケットボール』株式会社ナツメ社、2003年、50ページ、ISBN 4-8163-3437-8

外部リンク

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