アルテム・ダラキアン
基本情報 | |
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本名 | アルテム・ダラキアン |
階級 | フライ級 |
身長 | 164cm |
国籍 | ウクライナ |
誕生日 | 1987年8月10日(37歳) |
出身地 |
ソビエト連邦 アゼルバイジャン・ソビエト社会主義共和国バクー |
スタイル | オーソドックス |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 23 |
勝ち | 22 |
KO勝ち | 15 |
敗け | 1 |
引き分け | 0 |
無効試合 | 0 |
アルテム・ダラキアン(ウクライナ語: Артем Далакян,英語: Artem Dalakian、1987年8月10日 - )は、ウクライナのプロボクサー。アゼルバイジャンバクー出身。前WBA世界フライ級王者。入場曲はボン・ジョヴィのIt's My Life。
来歴
[編集]2017年4月22日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターにてルイス・マヌエル・マシアスと対戦し、6回KO勝ちを収めWBAコンチネンタル王座の4度目の防衛に成功した[1]。
2017年8月1日、WBAはWBA世界フライ級王者の井岡一翔とWBA世界フライ級1位のアルテム・ダラキアンに対し、指名試合を行うよう指令を出した。交渉期限は同年7月31日から30日間で、対戦交渉で合意に至らなければ入札になることを明かした[2][3]。しかし2017年11月9日付で井岡はWBA世界フライ級王座を返上した[4][5][6]。同月13日にはWBAが井岡一翔のWBA世界フライ級王座の返上を公式サイト上で発表した[7][8]。
2018年2月24日、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムで行われた「SUPER FLY2」で井岡一翔の王座返上に伴いWBA世界フライ級2位のブライアン・ビロリアとWBA世界フライ級王座決定戦を行い、12回3-0(118-109×3)の判定勝ちを収め王座を獲得した[9][10][11][12][13]。この試合でダラキアンは2万5千ドル(約270万円)、ビロリアは5万ドル(約530万円)のファイトマネーを稼いだ[14]。
2018年2月28日、WBAは王者になったダラキアンと元WBA世界フライ級暫定王者でWBA世界フライ級1位のヨーッモンコン・ウォー・センテープに対し同月26日から指名試合に関する対戦交渉を行い、30日以内(同年3月27日まで)に対戦することで合意するよう指令を出した[15]。
2018年6月17日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターにて元WBA世界フライ級暫定王者でWBA世界フライ級1位のヨーッモンコン・ウォー・センテープと対戦し[16]、8回2分54秒TKO勝ちを収め初防衛に成功した[17][18]。
2018年12月16日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターにてWBA世界フライ級4位のグレゴリオ・レブロンと対戦し、5回2分46秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した[19][20]。
2019年6月15日、パーコヴォイ・コンベンション・センターにてWBA世界フライ級1位でPABAフライ級暫定王者のデンナパー・キャットニワットと対戦し、10回2分8秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[21][22]。
2020年2月8日、キエフのパーコヴォイ・コンベンション・センターでWBA世界フライ級12位のホスベル・ペレスと対戦し、12回3-0 (118-110、117-111×2) の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した[23][24][25]。
2021年11月20日、約1年9か月ぶりの試合をキエフでWBA世界フライ級1位のルイス・コンセプシオンと対戦し、9回41秒TKO勝ちを収め5度目の防衛に成功した[26]。
2023年1月28日、約1年2か月ぶりの試合をロンドンのウェンブリー・アリーナでアルツール・ベテルビエフVSアンソニー・ヤードの前座でWBA世界フライ級1位で元ゴールド王者のダビ・ヒメネスと対戦し、12回3-0(115-113×2、116-112)判定勝ちを収め6度目の防衛に成功した[27]。
2024年1月23日、初来日試合として大阪府立体育会館第一競技場でWBA世界フライ級1位で指名挑戦者のユーリ阿久井政悟と対戦するも、12回0-3(112-116、109-119、111-117)判定負けを喫しプロ初黒星と同時に7度目の防衛に失敗、6年間保持してきた王座から陥落した。
戦績
[編集]- プロボクシング:23戦22勝 (15KO) 1敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2011年8月26日 | ☆ | 3R | TKO | アルトゥール・オガネシアン | ウクライナ | プロデビュー戦 |
2 | 2012年1月10日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | セルゲイ・タシモフ | エストニア | |
3 | 2012年5月2日 | ☆ | 5R 1:38 | TKO | レヴァン・ガリバシュビリ | ジョージア | |
4 | 2012年6月21日 | ☆ | 4R | TKO | セルヒィ・チェカロフ | ウクライナ | |
5 | 2012年7月27日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | キルロ・コロモイツェフ | ウクライナ | |
6 | 2012年11月10日 | ☆ | 2R | TKO | ガリン・パウノフ | ブルガリア | |
7 | 2013年4月5日 | ☆ | 1R | TKO | デビット・カナラス | ハンガリー | WBAインターナショナルフライ級王座決定戦 |
8 | 2013年8月24日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | フアン・プリシマ | フィリピン | WBAインターナショナル防衛1 |
9 | 2014年1月24日 | ☆ | 8R | TKO | クィルヨロ・コロモイツェフ | ウクライナ | |
10 | 2014年11月22日 | ☆ | 2R | TKO | マルクハツ・タトゥリシビリ | ジョージア | |
11 | 2015年7月17日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | アンヘル・モレノ | スペイン | WBAコンチネンタルフライ級王座決定戦 |
12 | 2015年12月5日 | ☆ | 1R | TKO | ロベルト・カナラス | ハンガリー | WBAコンチネンタル防衛1 |
13 | 2016年5月14日 | ☆ | 4R | TKO | シルビオ・オルティアーヌ | ルーマニア | WBAコンチネンタル防衛2 |
14 | 2016年11月6日 | ☆ | 3R | TKO | ジョセフ・アジャタイ | ハンガリー | WBAコンチネンタル防衛3 |
15 | 2017年4月22日 | ☆ | 6R | TKO | ルイス・マヌエル・マシアス | メキシコ | WBAコンチネンタル防衛4 |
16 | 2018年2月24日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ブライアン・ビロリア | アメリカ合衆国 | WBA世界フライ級王座決定戦 |
17 | 2018年6月17日 | ☆ | 8R 2:54 | TKO | ヨーッモンコン・ウォー・センテープ | タイ | WBA防衛1 |
18 | 2018年12月16日 | ☆ | 5R 2:46 | TKO | グレゴリオ・レブロン | ドミニカ共和国 | WBA防衛2 |
19 | 2019年6月15日 | ☆ | 10R 2:08 | TKO | デンナパー・キャットニワット | タイ | WBA防衛3 |
20 | 2020年2月8日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ホスベル・ペレス | ベネズエラ | WBA防衛4 |
21 | 2021年11月20日 | ☆ | 9R 0:41 | TKO | ルイス・コンセプシオン | パナマ | WBA防衛5 |
22 | 2023年1月28日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ダビ・ヒメネス | コスタリカ | WBA防衛6 |
23 | 2024年1月23日 | ★ | 12R | 判定0-3 | ユーリ阿久井政悟(倉敷守安) | 日本 | WBA陥落 |
テンプレート |
獲得タイトル
[編集]脚注
[編集]- ^ “Dalakian, Yegorov, Yefimovich Win WBA Title Bouts in Kiev”. Boxing Scene.com (2017年4月22日). 2019年6月12日閲覧。
- ^ WBA orders Ioka-Dalakiam WBA公式サイト 2017年8月1日
- ^ V5王者の井岡一翔、WBAが無敗1位と指名戦オーダー Boxing News(ボクシングニュース) 2017年8月2日
- ^ ボクシング、井岡が世界王座返上 WBAフライ級 デイリースポーツ 2017年11月9日
- ^ 井岡一翔が世界タイトル返上、大みそかの出場もなし Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月9日
- ^ WBA 112lb champ Ioka renounces his belt Fightnews.com 2017年11月9日
- ^ WBA Flyweight title now vacant WBA公式サイト 2017年11月13日
- ^ WBAがテーラチャイvsマティセーなど3試合指令 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年11月14日
- ^ Dalakian beats Viloria for WBA flyweight title Fightnews.com 2018年2月24日
- ^ Dalakian is the new WBA Flyweight Champion WBA公式サイト 2018年2月25日
- ^ ニエテスがレベコを7回TKO、ビロリアは敗れる Boxing News(ボクシングニュース) 2018年2月25日
- ^ Artem Dalakian outpoints Brian Viloria to win flyweight belt in rugged bout ESPN 2018年2月26日
- ^ Artem Dalakian Decisions a Bloody Brian Viloria For WBA Title BoxingScene.com 2018年2月24日
- ^ “Purses: Rungvisai $250K, Estrada $100K, Cuadras $25K”. Boxing News 24 (2018年2月24日). 2020年6月28日閲覧。
- ^ WBA orders fight between Dalakian and Thaiyen WBA公式サイト 2018年2月28日
- ^ 5.5ロドリゲスvsバドラー IBFバンタム級決定戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年4月11日
- ^ “Artem Dalakian Knocks Out Thaiyen in Eight, Retains WBA Belt”. Boxing Scene.com (2018年6月17日). 2019年6月12日閲覧。
- ^ ダラキアンが8回TKOで初防衛 WBAフライ級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月18日
- ^ “Artem Dalakian Looks To Bigger Things After KO of Lebron”. Boxing Scene.com (2018年12月16日). 2019年6月12日閲覧。
- ^ ダラキアンがWBAフライ級V2 元ヘビー級王者パーカー連敗脱出 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月16日
- ^ “Artem Dalakian Stops Sarawut Thawornkhan in Tenth”. Boxing Scene.com (2019年6月15日). 2019年6月16日閲覧。
- ^ ダラキアンが3連続KO防衛 WBAフライ級 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年6月16日
- ^ Artem Dalakian Decisions Josber Perez To Retain WBA Title Boxing Scene.com 2020年2月8日閲覧
- ^ Dalakian tops Perez, retains WBA flyweight title Fightnews.com 2020年2月8日閲覧
- ^ ダラキアン盤石 WBAフライ級V4 元ウェルター級王者ブルックは1年ぶり復帰戦勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2020年2月9日
- ^ “Artem Dalakian Breaks Down, Drops, Stops Luis Concepcion in Nine”. Boxing Scene.com (2021年11月20日). 2021年12月26日閲覧。
- ^ “Artem Dalakian Retains WBA Title, Decisions David Jimenez Over Twelve”. boxingscene.com (28 January 2023). 29 January 2023閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- アルテム・ダラキアン (@artem.dalakyan) - Instagram
- アルテム・ダラキアンの戦績 - BoxRec
空位 前タイトル保持者 井岡一翔 |
WBA世界フライ級王者 2018年2月24日 - 2024年1月23日 |
次王者 ユーリ阿久井政悟 |