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アポロドルチェ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アポロドルチェ
2008年5月11日 東京競馬場
品種 サラブレッド
性別
毛色 青鹿毛
生誕 2005年4月10日(19歳)
登録日 2007年8月9日
抹消日 2011年7月20日(JRA)[1]
2014年4月1日(NAR)
Officer
Summertime Val
母の父 Summer Squall
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 クラークランドファーム
馬主 アポロサラブレッドクラブ
→(株)さくらオフィス
→(株)ファーストビジョン
調教師 堀井雅広美浦南
高橋三郎(大井)
→織田誠(園田)
厩務員 東貴之(堀井厩舎)[2]
競走成績
生涯成績 50戦3勝
獲得賞金 中央競馬1億3885万6000円
地方競馬18万1000円
勝ち鞍
JpnII 京王杯2歳ステークス 2007年
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アポロドルチェとは、アメリカ合衆国産で、日本に輸入された競走馬である。馬名は冠名の「アポロ」 (Apollo) とブランド名の「ドルチェ&ガッバーナ」 (Dolce & Gabbana)が由来となっている。また、同馬主、同世代で「アポロガッバーナ」で馬名登録された競走馬もいる。

経歴

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2歳

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2007年、4月にアメリカ・カリフォルニア州で行われたバレッツマーチセールにて10万ドル(約1200万円)で落札され、日本に輸入される。育成はライバルでもあるゴスホークケンと同じく吉澤ステーブル8月9日に競走馬登録され、9月15日中山競馬場で行われた2歳新馬戦でデビューし、単勝1.6倍の1番人気に応え初勝利を挙げる。続く10月20日いちょうステークスは格上挑戦だったが3着となった。再び格上挑戦で出走した京王杯2歳ステークスでは、1番人気に応え、重賞初挑戦で重賞初勝利を挙げ、父にとっても産駒のJRA重賞初勝利となった。なお、後藤浩輝の勝利騎手インタビューでのパフォーマンスも話題となった。11月29日に発表された重賞・オープン特別競走レーティングでは、京王杯2歳ステークスを制したことにより105ポンドの評価を得た。その後、初のJpnIとなる朝日杯フューチュリティステークスに出走。しかし、直線で伸び切れず11着に敗れた。

3歳

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2008年アーリントンカップから始動するが9着。後藤はレース後に「まだ走れる状態ではありません」とのコメントを残したが、これが陣営批判と判断されたのか後藤はアポロドルチェの主戦騎手を降りることになり、続くスプリングステークス(8着)より勝浦正樹に乗り代わった。、NHKマイルカップは11着だった。その後、初のダート戦となったユニコーンステークスに出走し3着に入ると、芝に戻ったバーデンバーデンカップでは1番人気に押された中、見事勝利を収め3勝目を飾った。続くアイビスサマーダッシュでは3着に入る。しかしセントウルステークスでは11着と大敗した。スプリンターズステークスでは5着に入った。続く福島民友カップでは1番人気に支持されたが8着に敗れた。

4歳

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2009年はバレンタインステークスから始動、3番人気に推されたが、12着と大敗した。続くオーシャンステークスでは前走の大敗で5番人気と評価を落としていたが、3着と好走した。そして、3月29日高松宮記念では最後の直線で伸びあぐねて7着に敗れた。その後、ユニコーンステークス以来となるダートのオープン・京葉ステークスに武豊とのコンビで出走したが、ブービーの15着と大敗した。次走のバーデンバーデンカップでは好位追走も伸びあぐねて8着に終わった。次走は2年連続でアイビスサマーダッシュに出走し、カノヤザクラの2着と好走した。続くキーンランドカップでは中団追走も直線で不利を受け7着に終わった。その後中1週で挑んだセントウルステークスでは最後方からレースを進め、直線で追い上げるも8着に終わった。そして本番のスプリンターズステークスでは見せ場なく14着に終わった。続く福島民友カップでは8着、オーロカップでは7着に敗れた。さらにダートの重賞・カペラステークスでは終始後方のまま見せ場なく14着と惨敗した。中1週で挑んだ尾張ステークスでは4着になり、この年は未勝利に終わった。

5歳

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2010年7月18日のアイビスサマーダッシュで復帰したが、惜しくも4着に敗れた。続く北九州記念では終始後方のまま18着と殿負けに終わった。暫く休養後、11月27日京阪杯では9着。12月11日のラピスラズリステークスでは見せ場なく10着と惨敗した。

6歳

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2011年は淀短距離ステークスから始動、最後方でレースを進めるものの直線で伸び切れず8着に終わった。千葉ステークスでは終始後方のまま見せ場なく14着、京王杯スプリングカップでは13着、ルミエールステークスでは9着、バーデンバーデンカップでは8着と惨敗した。次走は4年連続でアイビスサマーダッシュに出走したが終始後方のまま見せ場なく13着と惨敗した。7月20日をもってJRAの競走馬登録を抹消、大井競馬場へ移籍[3]。大井競馬移籍初戦のアフター5スター賞では11着、東京盃では15着と大敗。その後、園田競馬場へ移籍し10月26日の一般戦では4着、12月1日の西宮えべっさんの酒特別では3着となった。12月28日兵庫ゴールドトロフィーでは11着と大敗した。

7歳以降

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2012年は9戦したが、未勝利に終わった。その後蹄葉炎を発症し現役を引退、岡山県のグレースライディングクラブへと移動した[4]。競走馬登録は2014年4月1日付けで抹消されている[5]。2016年から引退名馬繋養展示事業の対象になっている。

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2007 9. 15 中山 2歳新馬 11 1.6 (1人) 1着 後藤浩輝 54 芝1200m(良) 1:10.2(34.7) -0.6 (トミケンジェネール)
10. 20 東京 いちょうS OP 10 4.8 (3人) 3着 後藤浩輝 55 芝1600m(良) 1:36.3(34.0) 0.1 アロマキャンドル
11. 10 東京 京王杯2歳S JpnII 15 3.7 (1人) 1着 後藤浩輝 55 芝1400m(稍) 1:22.7(34.9) -0.3 ドリームシグナル
12. 9 中山 朝日杯FS JpnI 16 4.3 (2人) 11着 後藤浩輝 55 芝1600m(良) 1:35.0(36.1) 1.5 ゴスホークケン
2008 3. 1 阪神 アーリントンC JpnIII 13 7.6 (3人) 9着 後藤浩輝 57 芝1600m(良) 1:35.4(34.9) 0.8 ダンツキッスイ
3. 23 中山 スプリングS JpnII 16 55.1 (12人) 8着 勝浦正樹 56 芝1800m(良) 1:49.4(35.7) 0.5 スマイルジャック
5. 11 東京 NHKマイルC JpnI 18 28.4 (12人) 11着 勝浦正樹 57 芝1600m(稍) 1:35.8(35.1) 1.6 ディープスカイ
6. 7 東京 ユニコーンS JpnIII 16 22.5 (6人) 3着 勝浦正樹 56 ダ1600m(良) 1:36.3(36.7) 1.2 ユビキタス
6. 29 福島 バーデンバーデンC OP 12 3.9 (1人) 1着 勝浦正樹 52 芝1200m(重) 1:10.2(35.4) -0.2 (ダイワマックワン)
7. 20 新潟 アイビスSD JpnIII 18 10.3 (6人) 3着 勝浦正樹 53 芝1000m(良) 0:54.3(31.7) 0.1 カノヤザクラ
9. 14 阪神 セントウルS GII 16 13.8 (6人) 11着 勝浦正樹 55 芝1200m(良) 1:08.3(33.5) 1.0 カノヤザクラ
10. 5 中山 スプリンターズS GI 16 59.1 (12人) 5着 勝浦正樹 55 芝1200m(良) 1:08.3(34.3) 0.3 スリープレスナイト
10. 26 福島 福島民友C OP 16 2.7 (1人) 8着 勝浦正樹 55 芝1200m(良) 1:08.4(34.4) 0.5 アイルラヴァゲイン
2009 2. 14 東京 バレンタインS OP 16 6.1 (3人) 12着 勝浦正樹 56 芝1400m(良) 1:22.1(34.7) 0.8 トウショウカレッジ
3. 7 中山 オーシャンS GIII 16 9.7 (5人) 3着 勝浦正樹 56 芝1200m(稍) 1:09.3(35.2) 0.1 アーバニティ
3. 29 中京 高松宮記念 GI 18 48.2 (14人) 7着 勝浦正樹 57 芝1200m(良) 1:08.7(34.5) 0.7 ローレルゲレイロ
4. 19 中山 京葉S OP 16 5.7 (3人) 15着 武豊 56 ダ1200m(良) 1:11.3(37.2) 0.9 イブロン
6. 28 福島 バーデンバーデンC OP 16 6.3 (4人) 8着 勝浦正樹 56 芝1200m(良) 1:09.1(35.2) 0.4 シャウトライン
7. 19 新潟 アイビスSD GIII 18 11.9 (6人) 2着 勝浦正樹 56 芝1000m(重) 0:56.4(33.7) 0.2 カノヤザクラ
8. 30 札幌 キーンランドC GIII 16 19.6 (5人) 7着 勝浦正樹 56 芝1200m(良) 1:09.0(34.4) 0.6 ビービーガルダン
9. 13 阪神 セントウルS GII 15 29.3 (9人) 8着 勝浦正樹 57 芝1200m(良) 1:08.5(33.6) 0.7 アルティマトゥーレ
10. 4 中山 スプリンターズS GI 16 60.7 (14人) 14着 勝浦正樹 57 芝1200m(良) 1:08.0(34.4) 0.5 ローレルゲレイロ
10. 25 福島 福島民友C OP 16 12.8 (6人) 8着 勝浦正樹 56 芝1200m(良) 1:08.2(34.2) 0.8 ジェイケイセラヴィ
11. 15 東京 オーロC OP 16 18.2 (8人) 7着 三浦皇成 56 芝1400m(良) 1:21.3(34.8) 0.5 アイアムカミノマゴ
12. 13 中山 カペラS GIII 16 41.6 (13人) 14着 勝浦正樹 56 ダ1200m(重) 1:10.7(36.3) 1.1 ミリオンディスク
12. 27 中京 尾張S OP 15 13.0 (7人) 4着 田辺裕信 56 芝1200m(良) 1:07.8(33.5) 0.5 ヘッドライナー
2010 7. 18 新潟 アイビスSD GIII 18 12.2 (6人) 4着 勝浦正樹 56 芝1000m(良) 0:54.2(31.9) 0.3 ケイティラブ
8. 15 小倉 北九州記念 GIII 18 22.1 (10人) 18着 勝浦正樹 56 芝1200m(良) 1:13.1(39.6) 6.0 メリッサ
11. 27 京都 京阪杯 GIII 18 170.2 (18人) 9着 小牧太 56 芝1200m(良) 1:08.5(33.6) 0.5 スプリングソング
12. 11 中山 ラピスラズリS OP 14 41.2 (10人) 10着 田中勝春 56 芝1200m(良) 1:08.1(33.6) 0.8 ジョーカプチーノ
2011 1. 10 京都 淀短距離S OP 16 46.7 (11人) 8着 福永祐一 56 芝1200m(良) 1:09.6(34.7) 0.8 ショウナンカザン
2. 26 中山 千葉S OP 15 143.2 (11人) 14着 田中勝春 56 ダ1200m(良) 1:12.3(37.6) 2.5 ティアップワイルド
5. 14 東京 京王杯SC GII 17 496.5 (17人) 13着 柴山雄一 57 芝1400m(良) 1:21.2(33.6) 1.0 ストロングリターン
5. 29 新潟 ルミエールS OP 12 8.3 (5人) 9着 吉田隼人 56 芝1000m(重) 0:56.0(33.2) 1.0 エーシンヴァーゴウ
6. 19 中山 バーデンバーデンC OP 12 61.3 (11人) 8着 西田雄一郎 54 芝1200m(稍) 1:08.1(33.9) 0.7 ケイアイアストン
7. 17 新潟 アイビスSD GIII 15 42.7 (11人) 13着 西田雄一郎 56 芝1000m(良) 0:55.8(33.2) 2.0 エーシンヴァーゴウ
8. 30 大井 アフター5スター賞 OP 15 63.4 (9人) 11着 森泰斗 57 ダ1200m(良) 1:12.7(37.6) 1.5 タカオセンチュリー
9. 28 大井 東京盃 JpnII 15 278.2 (14人) 15着 森泰斗 56 ダ1200m(良) 1:13.6(37.6) 2.7 スーニ
10. 26 園田 A1 8 21.8 (5人) 4着 田中学 57 ダ1400m(稍) 1:29.6(39.4) 1.0 フィオーレハーバー
12. 1 園田 A1特別 12 14.9 (6人) 3着 坂本和也 57 ダ1400m(良) 1:29.1(38.0) 0.5 タガノブリガデイロ
12. 28 園田 兵庫ゴールドT JpnIII 11 245.6 (8人) 11着 坂本和也 52 ダ1400m(良) 1:30.6(39.2) 3.3 スーニ
2012 3. 7 園田 神姫バス杯 11 10.6 (6人) 11着 永島太郎 57 ダ1400m(重) 1:31.1(40.4) 4.1 プニプニヨークン
4. 5 園田 A1特別 12 41.3 (11人) 12着 永島太郎 56 ダ1400m(稍) 1:34.7(42.9) 5.0 エーシンブラン
5. 2 園田 相生ペーロン祭特別 11 42.1 (11人) 11着 松平幸秀 56 ダ1230m(不) 1:21.4(39.4) 4.5 エイシンマロニエ
5. 24 園田 パール特別 8 73.5 (7人) 8着 松平幸秀 56 ダ1230m(良) 1:25.3(44.2) 7.8 エイシンマロニエ
6. 21 園田 園田FCスプリント 重賞 11 108.6 (11人) 11着 松平幸秀 57 ダ820m(不) 0:50.0(34.7) 1.9 エイシンマロニエ
7. 5 姫路 兵庫馬事畜産特別 7 55.1 (7人) 7着 松平幸秀 54 ダ1400m(不) 1:31.5(40.5) 5.2 エーシンビーセルズ
7. 19 姫路 播磨町大中遺跡特別 9 70.5 (9人) 9着 松平幸秀 54 ダ1400m(良) 1:32.9(41.0) 3.9 アンファンユニーク
8. 8 姫路 恐竜化石からウマれた
丹波竜のちーたん特別
12 26.3 (12人) 12着 北野真弘 56 ダ1500m(良) 1:38.5(40.5) 3.5 モエレトレジャー
9. 6 園田 夢千代特別 11 97.4 (11人) 11着 平原透雄 57 ダ1700m(稍) 1:58.7(44.5) 7.2 リライアブル

血統表

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アポロドルチェ血統インテント系アウトブリード (血統表の出典)

Officer
1999 鹿毛
父の父
Bertrando
1989 黒鹿毛
Skywalker Relaunch
Bold Captive
Gentle Hands Buffalo Lark
Three Red Bells
父の母
St.Helen's Shadow
1993 鹿毛
Septieme Ciel Seattle Slew
Maximova
Little Bar Fly Raise a Man
Splendid Ack Ack

Summertime Val
1994 黒鹿毛
Summer Squall
1987 鹿毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Weekend Surprise Secretariat
Lassie Dear
母の母
Sweet Valentine
1980 黒鹿毛
Honey Jay Double Jay
Roman Honey
Barbaloobie Mt.Hope
Trip Abroad F-No.8-c


脚注

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  1. ^ アポロドルチェが登録を抹消。大井競馬に移籍”. ラジオNIKKEI. 2022年5月22日閲覧。
  2. ^ 【セントウルS】美浦レポート~アポロドルチェ”. ラジオNIKKEI. 2022年5月22日閲覧。
  3. ^ アポロドルチェ号が競走馬登録抹消 JRA公式サイト 2011年7月20日
  4. ^ アポロドルチェ グレースライディングクラブのブログ 2012年10月7日
  5. ^ アポロドルチェ/出走履歴 KEIBA.GO.JP 2015年3月10日閲覧

外部リンク

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