アビイ・ロード (ジョージ・ベンソンのアルバム)
表示
『アビイ・ロード』 | ||||
---|---|---|---|---|
ジョージ・ベンソン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1969年10月22日 - 23日、11月4日 - 5日 ニュージャージー州 ヴァン・ゲルダー・スタジオ[1] | |||
ジャンル | ジャズ | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | クリード・テイラー | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
ジョージ・ベンソン アルバム 年表 | ||||
|
『アビイ・ロード[注釈 1]』(原題:The Other Side of Abbey Road)は、アメリカ合衆国のジャズ・ギタリスト、ジョージ・ベンソンが1969年に録音・1970年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]全曲ともビートルズのアルバム『アビイ・ロード』(1969年)収録曲のカヴァーで、同作のアメリカ盤の発売から3週間後にレコーディングが開始され、ジャケットもビートルズ盤のパロディとなっている[2]。ベンソン自身がボーカルも兼任したが、「ビコーズ」と「カム・トゥゲザー」のメドレーは、全編ともインストゥルメンタルとなっている[3]。
リチャード・S・ギネルはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「ベンソン自身の多芸ぶりと、ビートルズの曲の完成度により、ベンソンの他のプロジェクトよりも堅実なレコードとなった」と評している[2]。なお、ベンソン自身は2023年のインタビューで、本作に関して「ジャズ界では嫌われた。でも、ポール・マッカートニーは『君は私達の音楽を元に、良い作品を作ってくれた』という言葉をかけてくれた。素晴らしい報酬だよ」と振り返っている[4]。
収録曲
[編集]「ヒア・カムズ・ザ・サン」「サムシング」はジョージ・ハリスン作、「オクトパス・ガーデン」はリチャード・スターキー作、その他の曲はレノン=マッカートニー作。
- ゴールデン・スランバーズ/ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー - "Golden Slumbers / You Never Give Me Your Money" - 4:47
- ビコーズ/カム・トゥゲザー - "Because / Come Together" - 7:25
- オー!ダーリン - "Oh! Darling" - 4:01
- ヒア・カムズ・ザ・サン/アイ・ウォント・ユー - "Here Comes the Sun / I Want You (She's So Heavy)" - 9:00
- サムシング/オクトパス・ガーデン/ジ・エンド - "Something / Octopus's Garden / The End" - 6:22
参加ミュージシャン
[編集]- ジョージ・ベンソン - ギター、ボーカル
- ボブ・ジェームス - ピアノ、オルガン、ハープシコード
- ハービー・ハンコック - ピアノ、オルガン、ハープシコード
- アーニー・ヘイズ - ピアノ、オルガン、ハープシコード
- ロン・カーター - ベース
- ジェリー・ジェモット - ベース
- アイドリス・ムハンマド - ドラムス
- エド・ショーネシー - ドラムス
- レイ・バレット - パーカッション
- アンディ・ゴンザレス - パーカッション
- ウェイン・アンドレ - トロンボーン、ユーフォニアム
- ソニー・フォーチュン - アルト・サクソフォーン
- ジェローム・リチャードソン - テナー・サクソフォーン、クラリネット、フルート
- ドン・アシュワース - バリトン・サクソフォーン、バスクラリネット
- フレディ・ハバード - トランペット
- メル・デイヴィス - トランペット、フリューゲルホルン
- バーニー・グロウ - トランペット、フリューゲルホルン
- マーヴィン・スタム - トランペット、フリューゲルホルン
- ヒューバート・ロウズ - フルート
- フィル・ボドナー - アルトオーボエ
- ラウル・ポリアキン、マックス・ポリコフ - ヴァイオリン
- エマニュエル・ヴァーディ - ヴィオラ
- ジョージ・リッチ - チェロ
- ドン・セベスキー - アレンジ
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 1973年発売の日本盤LP (AML 359)、1979年再発LP (AMP-7031)、1986年再発CD (30XB-64)、1992年再発CD (POCM-5013)、1998年再発CD (POCM-5063)、2004年再発CD (UCCU-5230)、2015年再発CD (UCCU-99186)、2022年再発CD (UCCU-5930)の帯に準拠。1984年再発LP (AMP-18014)の邦題は『アビー・ロード』だった。
出典
[編集]- ^ “CTI Records Discography: 1969-1970”. Jazz Discography Project. 2023年6月22日閲覧。
- ^ a b Ginell, Richard S. “George Benson - The Other Side of Abbey Road Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2023年6月22日閲覧。
- ^ Gerber, Justin (2009年5月31日). “Dusting 'Em Off: George Benson - The Other Side of Abbey Road”. Consequence. 2023年6月22日閲覧。
- ^ Bosso, Joe (2023年5月12日). “George Benson on the time he met Jimi Hendrix, how Peter Frampton changed the course of his career and what Paul McCartney made of his Beatles tribute”. Guitar World. Future plc. 2023年6月22日閲覧。