ながらみ書房出版賞
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ながらみ書房出版賞(ながらみしょぼうしゅっぱんしょう)は、その年にながらみ書房より刊行された歌集・歌書を対象とする文学賞。受賞者には賞状と副賞20万円が授与される。毎年の通例として、同社刊行の短歌総合誌『短歌往来』6月号にて、前川佐美雄賞と同時発表される。
選考委員は、2022年まで佐佐木幸綱・三枝昂之・佐々木幹郎・加藤治郎・俵万智の各氏が務めてきた。2023年は委員の交代により、井坂洋子(詩人)・島田修三・本田一弘・松村由利子の4名で第31回の選考を行った[1]。 なおコロナ禍の影響で、第28回(2020年)の選考は電話会議、第29回(2021年)以降はZoomによるリモート会議にて選考が行われた。
過去の受賞者
[編集]- 第1回(1993年)小野雅子歌集『花筺』、特別賞 安藤美保歌集『水の粒子』
- 第2回(1994年)小関祐子歌集『北方果樹』、小橋芙沙世歌集『風宮』
- 第3回(1995年)小笠原和幸歌集『テネシーワルツ』、小笠原賢二著『終焉からの問い』
- 第4回(1996年)高田流子歌集『月光浴』
- 第5回(1997年)和嶋勝利歌集『天文航法』
- 第6回(1998年)前川佐重郎歌集『彗星紀』、恒成美代子歌集『ひかり凪』
- 第7回(1999年)飯沼鮎子歌集『サンセットレッスン』
- 第8回(2000年)高島裕歌集『旧制度』
- 第9回(2001年)田中拓也歌集『夏引』
- 第10回(2002年)柴善之助歌集『揚げる』、松村正直歌集『駅へ』
- 第11回(2003年)黒瀬珂瀾歌集『黒耀宮』
- 第12回(2004年)寺尾登志子著『われは燃えむよ』
- 第13回(2005年)菊池裕歌集『アンダーグラウンド』
- 第14回(2006年)上村典子歌集『貝母』
- 第15回(2007年)棚木恒寿歌集『天の腕』
- 第16回(2008年)花山周子歌集『屋上の人屋上の鳥』
- 第17回(2009年)駒田晶子歌集『銀河の水』
- 第18回(2010年)藤島秀憲歌集『二丁目通信』
- 第19回(2011年)滝下恵子歌集『終のワインを』
- 第20回(2012年)森朝男著『古歌に尋ねよ』
- 第21回(2013年)山口明子歌集『さくらあやふく』
- 第22回(2014年)中川佐和子歌集『春の野に鏡を置けば』
- 第23回(2015年)南鏡子歌集『山雨』
- 第24回(2016年)小川佳世子歌集『ゆきふる』
- 第25回(2017年)高山邦男歌集『インソムニア』
- 第26回(2018年)岩尾淳子歌集『岸』
- 第27回(2019年)鈴木陽美歌集『スピーチ・バルーン』、田中教子著『覚醒の暗指』
- 第28回(2020年)田中薫歌集『土星蝕』
- 第29回(2021年)苅谷君代歌集『白杖と花びら』、清水あかね『白線のカモメ』
- 第30回(2022年)川本千栄歌集『森へ行った日』
- 第31回(2023年)糸川雅子歌集『ひかりの伽藍』
- 第32回(2024年)鈴木英子歌集『喉元を』
脚注
[編集]- ^ “前川佐美雄賞・ながらみ書房出版賞”. ながらみ書房. 2023年9月23日閲覧。