せっつ (巡視船)
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せっつ | |
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基本情報 | |
船種 | 巡視船 (ヘリコプター1機搭載型)[1] |
船籍 |
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運用者 |
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建造所 | 住友重機械浦賀造船所[1] |
母港 | 横浜→神戸[1] |
船舶番号 | 128066 |
信号符字 | JQWO |
IMO番号 | 8320949 |
経歴 | |
発注 | 昭和57年度[1] |
起工 | 1983年4月5日[2] |
進水 | 1984年4月21日[2] |
竣工 | 1984年9月27日[2][1] |
要目 | |
総トン数 | 3,111トン[3] |
全長 | 105.0メートル |
幅 | 15.0メートル |
詳細な要目表はつがる型巡視船を参照 |
「せっつ」(Settsu)は、海上保安庁のヘリコプター1機搭載型巡視船[1]。つがる型巡視船の6番船にあたる[1]。船種記号は、当初は他の大型巡視船と同じPL(Patrol vessel Large)とされていたが、後にPLH(Patrol vessel Large with Helicopter)に変更された[注 1]。また公称船型も、当初は単に「ヘリコプター搭載型」と称されていたが、2機搭載のみずほ型の出現によって「ヘリコプター1機搭載型」となった[4]。
船歴
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1984年9月27日に竣工し[1]、横浜海上保安部(第三管区)に配属された。船名は摂津国に由来する。その後、1986年3月3日には神戸海上保安部(第五管区)に配属替えとなった[4]。
2009年7月3日、和歌山県白浜町の南西約29キロの紀伊水道で、神戸海上保安部所属の巡視船「せっつ」が前部甲板にある35ミリ機関砲の射撃訓練を行ったところ、衝撃で砲身が吹き飛んで海中に落下した[5]。乗組員約40人にけがはなかった。 神戸海上保安部の発表によると、「せっつ」は20ミリ機関砲の訓練を終え、35ミリ機関砲を右舷に向け1発発射した直後、砲身が外れたという。砲身は、ねじって砲にはめ込む仕組みになっており、常時取り付けられている。訓練前の点検でも異状はなかったという[5]。
その後、2019年より延命・機能向上工事に入り[6]、2020年10月1日に完工[7]。任務に復帰している。
2023年1月27日、東南アジアの海賊警戒監視のために神戸港を出航した[8]。
搭載機の変遷
[編集]機種 | 機番 | 愛称 | 配属期間 |
---|---|---|---|
ベル 212 | MH607 | すま | 1984年9月13日-2011年3月25日 |
MH540 | 2011年3月25日-2011年12月20日 | ||
MH607 | 2011年12月20日-2015年3月13日 | ||
MH594 | 2015年3月13日-2015年11月30日 | ||
シコルスキー S-76D | MH918 | しらさぎ | 2015年9月29日- |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h 「資料・海上保安庁」『世界の艦船』 通巻第379集、1987年5月号、海人社、1987年5月1日、93-108頁。
- ^ a b c Wertheim 2013, pp. 383–384.
- ^ 海人社 2001.
- ^ a b c 海人社 1986.
- ^ a b 2009年7月4日付『読売新聞』
- ^ JMU艦船事業本部 官公庁船・特殊船統括部 因島工場「ヘリコプター搭載大型巡視船-延命・機能向上工事-」『JMU テクニカル・レビュー』No.7、2020年1月。
- ^ “ヘリ巡「せっつ」が第一線に復帰”. 海人社. 2020年11月1日閲覧。
- ^ 「海賊対策で東南アジアへ! 巡視船「せっつ」が神戸を出港」『世界の艦船』第991号、海人社、2023年4月、15頁。
参考文献
[編集]- 海人社 編「海上自衛隊・海上保安庁 艦船の動向 : 昭和60年度を顧みて」『世界の艦船』第366号、海人社、61-67頁、1986年7月。NDLJP:3292150。
- 海人社 編「海上保安庁 PLHの全貌」『世界の艦船』第590号、海人社、53-59頁、2001年12月。 NAID 40002156202。
- Wertheim, Eric (2013), The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World (16th ed.), Naval Institute Press, ISBN 978-1591149545