うずしおライン
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うずしおラインは、兵庫県南あわじ市にかつて存在した総延長約20kmの有料道路「南淡路道路」の愛称である。また、無料開放後の下記県道同区間の愛称でもある。
- 兵庫県道25号阿万福良湊線(福良甲 - 福良乙 - 福良丙 - 阿那賀)
- 兵庫県道237号鳴門観潮線(福良丙)
- 兵庫県道477号阿那賀市線(阿那賀 - 伊加利 - 志知奥 - 志知口 - 志知飯山寺 - 志知南 - 志知 - 市徳長 - 榎列小榎列)
概要
[編集]福良港とともに四国への玄関口であった阿那賀港と国道28号を結ぶ有料道路として1966年(昭和41年)4月に兵庫県が開設。さらに鳴門岬(門崎)を経て福良を結ぶ区間が1969年(昭和44年)4月に開通。1971年(昭和46年)に兵庫県道路公社が継承。1987年(昭和62年)10月8日に無料開放された[1]。
歴史
[編集]- 当時の阿那賀港は、淡路島と鳴門海峡を挟んで対峙する四国側の大毛島(徳島県鳴門市)の亀浦港(鳴門公園付近)に連絡する淡路フェリーボート[3]が発着しており、阪神と四国を結ぶ重要な路線であった。フェリーの運航便数は1日に36便で所要時間は18分と、国道28号の福良港からの鳴門フェリー(12便、50分)よりも便利であった。なお、淡路島側と同様に、大毛島側と四国本土の間も小鳴門橋(徳島県道11号鳴門公園線)と鳴門スカイライン(徳島県道183号亀浦港櫛木線)が別ルートで結んでいた。こちらも無料開放されている。
- 1969年(昭和44年)4月1日 : 阿那賀 - 鳴門岬 - 福良間が開通。
- 大鳴門橋の開通により国道28号と阿那賀港とを結ぶ役割を終える[4]。しかし、西淡出入口がうずしおラインと接続されていたことから、西淡三原インターチェンジが完成するまでの2年弱の間は、「鳴門海峡を渡るためのアクセス道路」としての重要な役割を、大鳴門橋開通前と同様に担っていた。なお、西淡出入口とは暫定的に設置された出入口であって現存しない。場所は現在の71.2キロポストが置かれている付近(北緯34度16分41秒 東経134度42分20秒 / 北緯34.27806度 東経134.70556度、近隣に南あわじ市衛生センター)にあった[5]。
- 洲本インターチェンジ・西淡出入口間が開通し、洲本市と鳴門市が高速道路によって直に結ばれるようになった。これに合わせてうずしおラインは無料開放された。ただし、淡路島南インターチェンジが接続されていることから、現在においても「鳴門海峡を渡るためのアクセス道路」としての機能を少なからず果たしている。なお、国土交通省によると淡路島南インターチェンジの1日あたりの利用台数は約2,000台である。
当時の通行料
[編集]区間 | 通行料(普通車) | 備考 |
---|---|---|
福良甲-福良丙~阿那賀 | 200円 | いずれの出入口を利用しても可 |
阿那賀-榎列小榎列 | 150円 | 西淡出入口では本州四国連絡道路の同出入口 - 淡路島南IC間の料金(普通車の場合100円)と合算して収受していた |
制限速度
[編集]- 福良甲-福良丙-阿那賀 : 40km/h
- 阿那賀-榎列小榎列 : 50km/h
接続道路
[編集]- 国道28号(福良甲)
- E28 神戸淡路鳴門自動車道(阿那賀)
- 兵庫県道31号福良江井岩屋線(志知)
- 兵庫県道66号大谷鮎原神代線(榎列小榎列)
- 兵庫県道478号市八木線(榎列小榎列)
沿道施設
[編集]- 南あわじ市立福良小学校(福良乙)
- グランドメルキュール淡路島リゾート&スパ(福良丙)
- 休暇村南淡路(福良丙)
- 道の駅うずしお(福良丙)
- 大鳴門橋記念館(福良丙)
- 南あわじ市立西淡志知小学校(志知飯山寺)
- 陸の港西淡(志知)
- マルナカ南あわじ店(志知)