YJ-18 (ミサイル)
YJ-18 | |
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種類 |
対艦巡航ミサイル 対地巡航ミサイル[1] |
原開発国 | 中国 |
運用史 | |
配備期間 | 2015-現在[2] |
配備先 | 中国人民解放軍海軍 |
諸元 | |
射程 | 220–600 km (対艦型) |
弾頭速度 |
マッハ 0.8 (巡航時) マッハ 2.5-3.0 (終端) (対艦型) |
弾頭 | 140–300 kg (310–660 lb) [2] |
| |
誘導方式 |
北斗衛星導航系統 艦載レーダーシーカー[3] |
発射 プラットフォーム |
YJ-18(中国語:鹰击-18、ピンイン:yingji-18、NATOコードネーム:CH-SS-NX-13[6])は、中国の対艦・対地巡航ミサイルである[7]。
説明
[編集]アメリカ国防総省は、YJ-18がロシアの3M-54 クラブに似ており、亜音速の巡航モードと超音速の終末誘導を持っていると考えている[8]。このミサイルの射程は約540km[9]で、約906,000km2の脅威範囲を与える可能性があるとしている[10]。西側のアナリストの中には、YJ-18は3M-54Eのコピーであり、マッハ0.8で約180kmの航続距離と、マッハ2.5から3.0で約40kmのスプリント距離を持つと考える者もいる[7]。
他の情報源によると、YJ-18の射程は600km以上に達し、弾体を交換することで射程2,500kmの対地用巡航ミサイルになるとの主張[11]や、潜水艦発射型のタイプは約500kmの航続距離を持ち、マッハ2の終端速度でロシアのクラブよりも低い終端高度で飛行するという主張もある[12]。
ミサイルはVLSから発射可能[13]で、おそらく潜水艦の魚雷発射管から発射が可能[7]。中国のメディアによると、このミサイルは北斗衛星導航系統のデータを使用した慣性誘導システムを搭載しており、300kg(660ポンド)の榴弾または近距離で電子機器を破壊するための対レーダー弾頭を搭載しているという[14]。 また、今まで中国人民解放軍海軍で主に用いられていたYJ-8潜水艦発射型対艦ミサイルが射程50km、潜水艦の魚雷発射管から前方60度の目標に対してしか攻撃出来無いのに比べ、YJ-18は360度全周囲の目標に対して攻撃が可能であり、攻撃可能面積はYJ-8の600倍と言う広大な面積をカバーする事が可能となっている。[15]
YJ-18は、昆明級駆逐艦と055型駆逐艦に搭載されている。YJ-18は既にVLSセルを装備した093型原子力潜水艦に搭載される可能性があり、元型AIP潜水艦および宋型ディーゼル電気潜水艦に搭載される航続距離約37kmのYJ-82の後継となり、095型原子力潜水艦に搭載される可能性が高く、その他、キロ級潜水艦に搭載可能かもしれない[9]。陸上版は、亜音速で航続距離400kmのYJ-62と沿岸砲を置き換えることが可能である[7]。
派生型
[編集]- YJ-18
- 艦船から発射する元の陸上攻撃型[6]
- YJ-18A
- 昆明級駆逐艦と055型駆逐艦に搭載された、垂直発射する艦載の対艦型[6]
- YJ-18B
- 潜水艦発射型[6]
- YJ-18C
- クラブ-Kミサイルシステムと似た輸送コンテナから発射する陸上攻撃型[16]
- 移動海岸砲型
- 12×12 TELで発射する名称不明の陸上型。射程延長用のより大型のブースターを装備する可能性あり[6]。
関連項目
[編集]- 関連するミサイル
- 同等のミサイル
脚注
[編集]- ^ a b Pilger: China’s New YJ-18 Antiship Cruise Missile, p.2
- ^ a b Pilger: China’s New YJ-18 Antiship Cruise Missile, p.3
- ^ “China launches two Type 055 destroyers simultaneously in Dalian”. Janes (3 July 2018). 4 July 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。5 July 2018閲覧。
- ^ 宇田川 大造 編『中国海軍発達史』《2月号増刊》海人社〈世界の艦船〉。
- ^ a b c d e Gormley, Dennis M.; Erickson, Andrew S.; Yuan, Jingdong (30 September 2014). “A Potent Vector: Assessing Chinese Cruise Missile Developments”. Joint Forces Quarterly (National Defense University) (75): 102 8 May 2015閲覧。.
- ^ a b c d Gormley, Dennis M.; Erickson, Andrew S.; Yuan, Jingdong (30 September 2014). “A Potent Vector: Assessing Chinese Cruise Missile Developments”. Joint Forces Quarterly (National Defense University) (75): 102 8 May 2015閲覧。.
- ^ United States Office of the Secretary of Defense: Annual Report To Congress 2015, p.46
- ^ a b United States Office of the Secretary of Defense: Annual Report To Congress 2015, p.10
- ^ Pilger: China’s New YJ-18 Antiship Cruise Missile, p.3
- ^ “能超音速突防射程又达600公里,鹰击18的秘密就在于这3台发动机”. 2021年8月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月4日閲覧。
- ^ Submarine-Launched Variant of China's YJ-18 Supersonic Anti-Ship Missile Emerges - Navyrecognition.com, 2 October 2017
- ^ United States Navy Office of Naval Intelligence: The PLA Navy, p.16
- ^ “简氏称中国鹰击-18反舰导弹可"空中急拐弯"(图)”. mil.news.sina.com.cn (12 September 2013). 10 May 2015閲覧。
- ^ “中國反艦導彈系列”. 2024年2月18日閲覧。
- ^ https://freebeacon.com/national-security/china-building-long-range-cruise-missile-launched-from-ship-container/
参考文献
[編集]- Pilger, Michael (25 October 2015). China’s New YJ-18 Antiship Cruise Missile: Capabilities and Implications for U.S. Forces in the Western Pacific (PDF) (Report). United States-China Economic and Security Review Commission. 2015年12月16日閲覧。
- United States Navy Office of Naval Intelligence (2015). The PLA Navy: New Capabilities and Missions for the 21st Century (PDF) (Report). 2015年5月9日閲覧。
- United States Office of the Secretary of Defense (8 May 2015). Annual Report To Congress: Military and Security Developments Involving the People’s Republic of China 2015 (PDF) (Report). 2015年1月24日閲覧。