Xenomai
初版 | 2001年8月 |
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最新版 |
3.2.1
/ 2021年11月15日 |
最新評価版 |
3.2-rc2
/ 2021年10月20日 |
プラットフォーム | x86, ARM, POWER, IA-64, Blackfin, Nios II |
対応言語 | 英語のみ? |
サポート状況 | 実施中 |
公式サイト |
www |
Xenomai は、Linux環境にシームレスに統合された、Linuxカーネルと協調して動作するリアルタイム開発フレームワーク である。 インターフェースに依存しないハードリアルタイムサポートを提供することを特徴とする。
Xenomaiプロジェクトは2001年8月に開始された。2003年にはこのプロジェクトは RTAI プロジェクトとマージされ、RTAI/fusionと呼ばれる製品品質のリアルタイムフリーソフトウェアプラットフォームをXenomaiの抽象RTOSコアの上に構築するようになった。このRTAI/fusionの取り組みは最終的にはRTAIから独立し2005年に再びXenomaiプロジェクトとなった。
Xenomai は抽象的なRTOSコアに基づいており、様々なリアルタイムインターフェースを構築するのに利用できるため、様々な汎用RTOSサービスの核となっている。多くのスキンと呼ばれるRTOSパーソナリティがこの核の上に構築され、それぞれの仕様に特化したアプリケーションを提供している。これのサービスがひとつの汎用的なコアの上に実装されている[1]。
Xenomai と RTAI
[編集]XenomaiとRTAIは、幾つかの構想(アイデア)やRTDM(The Real-Time Driver Model (RTDM))レイヤーのサポートの点で共通点はあるが、多くの点で差異がある。最も大きな違いは、それぞれのプロジェクトの目的間の相違と、それぞれの目指す実装である。RTAIが最下層における低レイテンシに注力する一方、Xenomaiは拡張性(RTOSスキン)、移植性、保守性を重要なゴールとしている。XenomaiにおけるIngo MolnaのPREEMPT_RTサポートはRTAIとの重要な違いの一つである[2]。