XML基底
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XML基底[1][2](——きてい,英: XML Base)とは,拡張可能なマーク付け言語 (XML) 文書において統一資源識別子 (URI) の基底を指定する書式である[3](§1)。 文書内の資源を相対的に指定する為に用いられる[4]。
仕様
[編集]XML基底はW3C勧告である。
新規にxml:base
属性を定めている[3](§3)。
例
[編集]XML基底を用いたXML文書の例を次に示す。 尚,この例示はDocBook第5.1版に準じた文書である。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<article
xmlns="http://docbook.org/ns/docbook"
>
<title>例示用文書</title>
<resources xml:base="tut/">
<resource href="tut1.xml"/>
<resource href="tut2.xml"/>
...
<resource href="tut5.xml"/>
</resources>
</article>
一番目の<resource>
要素は,実際にはtut/tut1.xml
を取り込む。
特徴
[編集]利点
[編集]各々の統一資源識別子に相対的なパス接頭辞を賦与できる為に,参照パスを短縮できる[5]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ ToyFish 2000.
- ^ SuikaWiki 2015.
- ^ a b W3C 2009.
- ^ 上田 et al. 2004.
- ^ ウィリアム 2001.
参考文献
[編集]- “XML Base (Second Edition)”. W3C (2009年1月28日). 2019年9月4日閲覧。
- ミッショー ウィリアム H.「XML技術と学術コミュニケーション」『情報管理』第44巻第3号、2001年、163頁、doi:10.1241/johokanri.44.163、2019年9月4日閲覧。
- 上田 俊夫、和泉 憲明、森田 幸伯、橋田 浩一「Jena-セマンティックWebアプリケーション開発のためのJavaフレームワーク」『人工知能学会誌』第19巻第3号、2004年5月1日、325-333頁、ISSN 09128085、2019年9月4日閲覧。
- ToyFish.Net (2000年9月9日). “XML基底”. 2019年9月4日閲覧。
- “XML基底”. SuikaWiki (2015年9月3日). 2019年9月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- XML Base - 本規格のW3C勧告。
- XML Base (第 2 版)日本語訳 - 非公式な翻訳