Wikipedia:非公開依頼についての対処報告
このページは、非公開依頼への対処のための暫定チーム(以下、対処チームと略します)が行った非公開依頼への対処、同チームのその他の活動、その他関連事項について、公開できる範囲で報告を行う場です。
案件の詳細、削除などの対処の具体的な理由などは必ずしも公開に相応しくない場合があるため、「詳細を伏せたご報告になる場合もあることを」ご了解下さい。
対処チームへの質問、提案、ご意見などは、チームの非公開メーリングリストである wp-att (at) ml (dot) tietew (dot) jp までお寄せ下さい。公開の場での議論などに適したものであれば、もちろん、このページ、このページのノートなどにお寄せ頂いて構いません。
どのような点について、どのような理由で、どの程度具体的に公開するかについては必ずしも判断が容易でないことなどから報告が遅れました。チームの性格上、詳細は公開できませんが、この報告でチームの基本方針について、ご理解いただけるよう願っています。
また、公開すべきかどうか、どのようなタイミングで、どの程度の公開をすべきか、などについて議論が十分されていないために今回の報告に盛り込まれていない件もあるため、今後このページの内容に変更がある可能性もあります。
チームのメンバー
[編集]利用者:Tietew、 利用者:っ、 利用者:Tomos、 利用者:竹麦魚、 利用者:Miya(五十音順)
発足時のメンバー4名に加えて、新たにっさんがチーム に加わって下さいました。立候補から信任までの過程は、Wikipedia:非公開依頼への対処のための暫定チームの準備にあります。
活動レベルと主な活動内容
[編集]対処チームは2005年5月上旬に発足し、同年8月下旬までに約四百通近いメールを専用の非公開メーリングリスト上でやりとりしてきました。(ここにはチーム外の方から寄せられたメールなども含みます。)
依頼の内容
[編集]主な案件
[編集]名誉毀損・侮辱・プライバシー侵害などに当たる編集を削除し、当該アカウントをbanすることを依頼。最初に依頼を受け取った時期は2005年5月。
付随案件
[編集]主な案件に付随して随時さまざまな依頼がありました。
特定のチームメンバーの解任、特定の形式による依頼者側とのコミュニケーション、特定の情報をチーム外へ出さないこと、特定の依頼を特定期限までに対処すること、など。
依頼の理由
[編集]名誉毀損、侮辱、信用毀損、プライバシー侵害、法的な権利侵害の発生防止、エチケットや礼儀上の理由、などがありました。
チームの対応
[編集]主な案件
[編集]対処:削除・・・2005年6月下旬、7月上旬、7月下旬
削除の理由: 法的な権利侵害の虞があるほか、礼儀・エチケット上の理由として、荒らしであるため、断固とした措置が適当、悪質な嫌がらせで本人も削除を求めているし、他にいくつかの用件を満たしているなどが挙がって、それが対処の決定に少なからぬ役割を果たしました。
対処についての議論の中で難しかった点は、名誉毀損の主張があった件についての対抗言論の法理の適用の可否などの法や判例の解釈、「特定の対処をすることが荒らし被害の再発予防になるのか誘発になるのか」といった効果についての判断、「想定可能な類例に同じ原則を適用して対処した場合にプロジェクトに及ぼす影響」といった運営原則上の判断、「コミュニティとして合意しそうな落としどころはどのようなものか」についての判断などでした。
「ban」については結論が出ていません。ただしこれらのアカウントはすでにブロックされています。
付随案件
[編集]それ以外の作業にも適宜、かなりの時間を割きました。
- 依頼者やその他の方から寄せられた意見や情報について裏づけをとる作業
- 意見交換をすること
- 依頼者側などとのコミュニケーションのための文面を作成すること
- チーム内で出た疑問点や意見について裏づけをとる作業
- 関連ページ、アカウント、プロジェクト、外部サイトなどについての情報交換
- 依頼者の誤解に基づくのではないかとと思われる依頼については「不対処または先送り」、また「対処にずいぶん時間がかかっているので進行状況を定期的に知らせてほしい」など、納得できる理由に基づいた依頼については可能な範囲で対応しました。
チームとして対処した理由
[編集]「悪質な嫌がらせであること」および「プライバシー侵害の可能性」など。必ずしも全ての件について完全な意見の一致を見ているわけではありませんが、お互いの意見に大きな欠陥や問題点などがあるということにもならず、かつ、対処の仕方については意見が一致しました。
判断を下す上での原則
[編集]依頼について参考にしたこと
- コミュニティが依頼者の非公開事情を熟知したうえで議論していたらどういう結論に達していたかを考えてそれを参考にする。
- コミュニティの合意を実行に移すのが基本的な役割だと考えました。ただし、案件への対処を考える上で、コミュニティの中で広く知れ渡っているわけではない情報が重要な役割を果たすこともあります。(プライバシーに相当する可能性もある情報や、関連・同目的の嫌がらせなど)そこで、コミュニティがそうした関連情報をチームのメンバーと同じように知っていたとしたらどう考え、どういう合意に到達するか、という仮定をおいて考えました。
- 今後同様の依頼があった場合、同様の結論に達するかを考えてそれを参考にする
- 案件の重要な特徴を抽象的に捉えた上で、それらの特徴を持つ案件であれば、この案件であれ他の案件であれ原則同じように対処してよいのかどうかを検討しました。
大まかな活動の流れ
[編集]~依頼について行われた議論・調査の内容と経緯~
以下は、対処チームの主な作業のおおよその流れです。実際には一部の作業が繰り返し行われたり、ここに挙げられていない件についての議論なども行っていますのであくまでおおよその流れとしてお受け取り下さい
(1)対処に関する方針を決める
(2)比較的合意に達しやすい案件に関して決定・対処
- 「依頼者側の希望、過去の類例、法的な側面、被害者側の自衛の姿勢の有無や程度、などを議論した上「特に悪質な嫌がらせであると判断した」案件について対処
(3)判断が難しい案件について決定するため、追加メンバーを募集 :一部の件についてはチーム内の議論だけでは十分ではない可能性も考慮し、追加メンバーを募集し新規メンバーが大きく異なる判断基準や結論を持たないかかどうかを確かめました。 (Wikipedia:非公開依頼への対処のための暫定チームの準備参照)
(4)追加メンバーが参加
(5)難しい案件について判断・対処
(6)報告について議論・報告作成
監査
[編集]「チームの活動について、チェックを依頼する監査チームをウィキペディア上で呼びかけましたが応募はありませんでした。
チームが任意のウィキペディアンに依頼することは監査の信頼性を損ねる虞があるため、特にコミュニティの信任が篤いと考えられるビューロクラットの皆さんにお願いするという意見なども出ています。
その他特記事項
[編集]問い合わせ
[編集]対処チームへの質問、提案、ご意見などは、チームの非公開メーリングリストである wp-att (at) ml (dot) tietew (dot) jp までお寄せ下さい。チームメンバーまでウィキメールでお問い合わせ下さっても結構です。いただいたメールはMLで検討のうえこのページ、もしくはメールでお返事を差し上げます。
関連ページ
[編集]- Wikipedia:非公開依頼への対処と監査のための暫定チーム 基本的な考え方などを説明・提案したページ
- Wikipedia:井戸端/プライバシー それについての紹介・案内、コメントなどの呼びかけ
- Wikipedia:非公開依頼への対処のための暫定チームの準備 メンバー募集についての解説と信任プロセスの準備
- Wikipedia:非公開依頼への対処と監査のための暫定チーム