寝殿造は、平安時代から中世にかけての建築様式である。母屋と庇という大陸伝来の建築構造に板床を張って濡れ縁を巡らせ、内部は丸柱が多く壁はほとんど無く床は板張りだった。外周を扉や蔀といった開放可能な建具で覆い、夜は閉じ、昼間は開放した。広い室内を移動・取り外しができる障屏具で仕切って実際の生活空間を作った……