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Wikipedia:秀逸な記事の選考/再閲民法草案 20161216

賛成/条件付賛成/保留/反対 1/0/1/1 この項目の選考期間は、2017年3月16日 (金) 11:29 (UTC)(2017年3月16日 (木) 20:29 (JST))までです。

(ノート) 《推薦理由》個人的には、内容が充実していて良いのかと。偶々、ボアソナードの法学について関連本を読んだ事があり、上部の歴史について上手に執筆しているなと感じ推薦しました。ただ、難点として外部リンクが多い点が。 --ニース会話2016年12月16日 (金) 11:29 (UTC)[返信]

  • 保留):まず、まじめに書かれた記事だなあという印象は受けました。国会デジタルコレクションの文書って、お世辞にも「読みやすい」感じじゃない(すごい不便)と思いますし、示された文献も「明治期ノコウ云フ感ジノ読ミ難キ文」ですが、それを丹念に拾っているのは伝わってきます。ですが、現状では秀逸な記事の目安に明示されている水準には届いていないと考えます。ただし、私は所謂法律の専門家ではなく、その分野の専門知識がないことを表明しておきます。
  • 目安6(出典) - まずこれをクリアしていません。良質な記事の目安の域にも到達していないと考えます。脚注節は出典と注釈に分離されておらず、出典(検証可能性)は本文の見かけよりも更に少ないです。各所に段落単位で出典がない部分が散見されます。特に「民法草案の編纂」では「…ことが伺える。」という記述になっていて、こうした評価や分析的な記述にはとりわけ出典の明示が必要でしょう。実際に出典として使われている情報源は一次資料側に偏っており、もう少し二次以上の情報源も使用するべきと感じます。民法典論争の参考文献とくらべても物足りなく思います。ただし(非専門家による印象論ですが)記事の主題は「メジャーな」主題ではなく、情報源がそう多くないという特徴があるのかもしれません。
  • 目安1(網羅性) - 最初に書いたように私は素人ですからこれを判断する能力がないことになるのですが、それでも気になることがあります。私は法学について1分も学んだことがないのですが(仕事上の資格取得のために実務的な勉強はしましたけどね)、それでもフランス民法典が民法のお手本とされていることは一般常識として聞き知っております。しかしこの記事ではフランス民法典へのリンクさえないままで、なぜフランス民法を翻訳しようと思ったのか、フランス民法とはなんぞやの説明が全くありません。そのあたりはむしろ民法_(日本)#旧民法民法典論争あたりのほうが詳らかです。記事の性質から言うとこちらの記事のほうが「より詳細」に書かれているべきであり、そこらへんは物足りないと考えます。
  • 目安3(内容の充実) - たとえば「評価節」はこの記事にとって重要だろうと思います。結局のところ草案止まりだったのは、そういう評価があったからなんでしょうけども、そこらへんが見えてきません。「誰々が意見書を提出した」とはありますが、この記事が秀逸であるためには、彼らの意見書の内容が具体的にどうであったのか、そこでこの草案に対して何が言われたのかを解説する必要があるように思います。唯一具体的に書かれているのは栗塚氏による評価ですが、残念ながら私にはこの評価が何を言いたいのか(特に最初の2つのコメント)、よくわかりませんでした。ただし、わからないのは私の能力不足かもしれません。
  • スタイル - スタイルに関する要求は「秀逸の目安」にはなく、「良質な目安」にあるのみです。しかし敢えて書きます。まず、節構成(節レベル)の不備がありましたが、それは私の方で修正しました。それでもまだ「見出しではリンクしない」にも抵触していまして、それについてはひとまず手を付けていません。しかしそれを直したとしても、後半には問題があると感じます。目次上でのボリュームの大半は「条文・注解の一覧」と称する外部リンク集になっており、これは不要だと考えます。各章についてなにか個別的な解説がなされるのであればいいのですが、今はそうではなく、ただのリンク集です。せいぜい、末尾に「外部リンク」として国会図書館デジタルコレクションの表紙へのリンクを1つ置けば済むぐらいではないでしょうか。
  • これらの指摘は、ちょっとした修正とは言えないような大掛かりな修正になるだろうと考えます。なので、容易には実現できないかもしれません。その意味で「条件付き賛成」ではなく「保留」としました。特筆性が根本的に無さそうだとか、法的な問題があるというような「決定的な問題」とまではいえない、調査と加筆で前へ進めるものだと思うので、「反対」までにはしませんが、現時点では「良質」クリアも難しいかなと思う次第です。国会デジタルコレクションの文書がいくつも利用されていて、執筆者さんの努力は伝わってきます。ですが別の見方をするとネットで検索できる情報源しか使われておらず、テーマの時代性や性質を考えると、ネットでは閲覧できない、紙の情報源を使うことによる伸びしろがまだだいぶ眠っていそうな感じもします。もしかすると民法典論争の参考文献あたりがとっかかりになるかもしれません。--柒月例祭会話2016年12月16日 (金) 17:00 (UTC)[返信]
    • コメント お忙しい中、細やかな分析を頂戴し感謝致します。たしかに、私も推薦文で外部リンクが多い点を挙げましたとおり、デジタル資料に頼りすぎている部分を憂慮すべきかもしれません。--ニース会話2016年12月16日 (金) 22:47 (UTC)[返信]
  • 反対):この分野について多少関心を持って勉強したことがありますので簡単にコメントします。外部リンク集、とりわけ「再閲民法草案」の条文へのリンクとしては役に立つだろうと思います(百科事典として必要かどうかは別論)。他方で、ボアソナード民法に関する史的研究はこの30年程で飛躍的に進捗しています(例を挙げれば、大久保泰甫・高橋良彰『ボワソナード民法典の編纂』(1999年)、『ボワソナード民法典資料集成』(1998-2006年)[1]など)が、研究の蓄積に比して挙げられている二次資料はネット上で参照なごく一部のものに限られており、主執筆者の方のご尽力には敬意を表しますが良質な記事、秀逸な記事を目指すには二次資料の点から今一歩の改善が必要だと思います。もし選考期間中に大幅な改善がなされた場合には票の変更を行いますが、現時点では反対とさせていただきます。--むじんくん会話2017年1月15日 (日) 01:57 (UTC)[返信]
    • コメント 『ボワソナード民法典資料集成』はABC順字類撮録表が収録されている点が良いと思います。そうした索引が便利なことを考えると、条文へのリンクが表示されているのは良い点ではないかなと思います。--JOT news会話2017年2月7日 (火) 07:08 (UTC)[返信]
  • 賛成):皆様のご指摘の件はできるだけ修正したようです。作品目録の外部リンクは確かに多いのですが、リンク先には総目次がないことを考えると、内容の確認し易さが向上した点でそれほど悪くもないかもしれません。また、時代背景や他法令(戸籍法・相続税法)への影響など、民法典論争で記載されていない部分も追加されております。ただ、作品目録と外部リンクはウィキソースの人物の記事に表示することもできるようですので(例:ブルンチュリ)、併せて検討する余地もあるかなと思います。ご推薦いただき晴天の霹靂です。--JOT news会話2017年2月7日 (火) 07:08 (UTC)[返信]

選考期間満了。選出条件を満たさなかったため、今回は見送りとなりました。--Yapparina会話2017年3月19日 (日) 12:51 (UTC)[返信]