Wikipedia:査読依頼/11千年紀以降 20180228
英語版秀逸な記事:Timeline of the far futureから翻訳致しましたが、記事の取り扱っているジャンルが天文学、物理学、地球科学、生物学、各種プロジェクトなど多岐に渡りました。そのため一部私の知識が足りておらず、専門知識を持った方から見れば、異議がある箇所もあるかと思います。現在この記事は強化記事に選ばれていますが、さらにブラッシュアップさせて、良質な記事の選考に載せる事を考えておりますので、些細な事でもご指摘頂ければ幸いです。Arisen(会話) 2018年2月28日 (水) 15:50 (UTC)
- 下記でご指摘頂きましたが、こちらの記事は査読を出すには至りませんでした。査読に出せる内容になるまで、この依頼を取り下げさせて頂きます。訳し切る事を優先してしまった記事にお付き合い頂き、ご迷惑をおかけしました。指摘頂いた記事の修正点については、適宜修正させて頂き、改めて全文を読み返します。乱文失礼しました。Arisen(会話) 2018年3月5日 (月) 13:43 (UTC)
- 【査読】 ──専門家の方による審査結果。
- 【検証】 ──参考文献などと照合しつつ正確性を評価。
- 【書評】 ──専門外の方による評価および助言。
- (この位置で良いのかな?)大変すみませんが、強化記事に選ばれたのが不思議な程です。私がノートで指摘した、あるいは記事で修正した箇所は、英語版や出典を見て誤りに気づいたのではなく、全て一瞥で誤りを発見しています。つまり、その分野における知識があれば、容易に間違いに気づくのです。正直言って、少なくとも天文分野と化学分野は御遠慮頂きたく思いました。ぱっと見でこれでは、精査すればもっと出てくると思います。結論として、FAやGAなど論外で修正依頼や翻訳依頼とすべきでしょう(各プロジェクトのノートで修正を御願いするのも良いでしょう)。また、翻訳元のen:Red supergiant starはリンクが貼られており、日本語版の赤色超巨星に言語間リンクで辿れます。それをわざわざ赤色巨星に変更したのはなぜでしょうか?--JapaneseA(会話) 2018年3月3日 (土) 18:15 (UTC)(Sutepen angel momo)
すでに指摘されているように、翻訳に改善の余地があると思います。template:Rough translationは穏当な評価でしょう。
専門知識が足りないだけなら、乱暴に言ってしまいますがその都度調べれば済むことです。しかし、そもそも原文の精読が足りないのではないかと疑わせる箇所がいくつも見られます。たとえば
While predictions of the future can never be absolutely certain, present understanding in various fields allows for the prediction of far-future events, if only in the broadest outline.
遠い将来の未来を完全に予想する事は出来ないが、最も広い単位で、現在分かっている様々な分野での遠い将来の年表を記載する。
太字部分を辞書通り訳せば「非常に大まかな概略ではあるが」という感じだと思います(「大まかな」ということには比較対象や客観的基準がないので、broadestが最上級なのは一種の修辞だと考えられるため「最も~」とはしませんでした)。
上の引用文では、「if only」の部分が訳出されていません。単純に意訳や省略が悪いということではないのですが、譲歩のifが使われている意味が把握されているのか疑問を持ちます。この句のポイントである「outline=概略」を「単位」に言い換えた理由は何故でしょうか。
「もっとも広い単位」という表現は何となく納まりがいいようですが、具体的に何を指すのかが曖昧です。「広い単位で」という表現の一般的な用例を検索すると、何らかの階層構造があるときにその上位を取ることを言う場合が多いようです(市町村単位よりも県単位で、というようなとき)。しかし、記事ではローカルな事象から宇宙的な事象までが扱われているので、この解釈は適切と言えません。あるいは、これが時間の単位のことなら、「考えられる限りの大きな時間スケールで」と解釈できます。しかしそれでは原文の意味から離れますし、後半の「遠い将来の」と重複する無駄な表現となります。
次の例はリストの最初のエントリからです。
(a) If a failure of the Wilkes Subglacial Basin "ice plug" in the next few centuries were to endanger the East Antarctic Ice Sheet, it will take up to this long to melt completely. Sea levels would rise 3 to 4 meters. ( (b) One of the potential long-term effects of global warming, this is separate from the shorter term threat of the West Antarctic Ice Sheet.)
(a) ウィルクス氷河盆地の氷塊が数百年かけて脱落し、東南極氷床が危険に晒される。この氷解が完全に溶けるまで長い時間がかかる。これによって海水面が3mから4m上昇する。( (b) その他の原因として地球温暖化による影響が挙げられる。これは西南極氷床による短期的な海水面上昇とは別である。)
(a): ここでもIfつきの文を平叙文で訳していますが、その根拠をお持ちでしょうか。
(b): 何が何の原因なのか、訳文を一読してもよくわかりません。そもそも原文には「原因」に当たる言葉はありません。実際のところ、「One ... warming」という名詞句は、カンマでつながれた「this(=前文の内容)」と同格です。つまり前文の言い換えであって、前文の原因ではありません。仮に「One ... warming」を「原因を表す分詞構文から分詞が省略されたもの」と解釈するとしても、それは同じ文の主節の原因を意味するはずであって、前文の原因ではありません。素直に訳せば「これは長期的な地球温暖化の影響としてありうるものの一つであり、西南極氷床による短期的な海水面上昇とは別である。」となるでしょうか。
今のところ冒頭しか読んでおりませんが、残りの部分にも改善できる箇所はあるはずです。選考にかける前に、原文・訳文を熟読してみてはいかがでしょうか。--Deer hunter(会話) 2018年3月5日 (月) 09:14 (UTC)
- 【感想】 ──専門外の方による感想。
- 冒頭しか読んでおらず恐縮ですが・・・。
・“ particle physics, which has revealed how matter behaves at the smallest scales(最小スケールでの物質の挙動を記述する素粒子物理学、くらいでしょうか)”を“最小の単位だと信じられている素粒子物理学”と訳し代えたのは意図的なものでしょうか?そもそも素粒子物理学が「素粒子」を標榜している以上、(現在の研究対象が真に「素粒子」と信じるかは別として)研究対象は物質の最小単位を追求することに他ならないように思われ、英語そのままのほうが自然に思われます。
・“熱力学第二法則はエントロピーと時間とともにエネルギーは喪失していく事を述べている。”は誤訳と思われます。“熱力学第二法則によれば、時間とともにエントロピーは増大する。言い換えれば、仕事に変換可能なエネルギーである自由エネルギーは失われていく。”とかでしょうかね(直訳ではありませんが)。英語版では自由エネルギー(free energy)と直接は書いてありませんが、内容的には自由エネルギーを指しているので明記してしまった方が分かりやすいかと。
・英語版でも、上の熱力学第二法則の記述に続けて、同じ段落で星の話が出ていますが、なんだか関連が弱いような気がしてモヤモヤします・・・。水素を使い果たして・・・のくだりはまだしも(とはいえ燃え尽きるってだけの話なので、わざわざ熱力学第二法則を持ち出してくる意味はなさそうに思います)、惑星が恒星系からはじき出される話に何の関係が?という感じが。元の記事がそうなっているので仕方ない部分もあるでしょうが、天文学的事象と宇宙の熱的死の話を別々にしっかり書ければベストなのかな、とかちらっと思いました。
・“ボルツマン脳”については、日本語版Wikipediaに記事がないようですし、それほどメジャーな概念でもないと思われるので、ちょっと注釈を付けた方が分かりやすいかと思います。(もっとも、さっき英語版記事の冒頭をナナメ読みしただけの私には、どうやって分かりやすく短文で説明すればいいかは分かりません・・・。)--Capsellanaut(会話) 2018年3月1日 (木) 10:53 (UTC)
- 【その他】 ──表記・文体など
- とりあえず、脚注を句読点の前に置くように修正が必要かと思われます(...だ[xx]。)。英語版はピリオドの後に脚注を置きますが、日本語の文章では脚注を句読点の前に置くのが一般的かと思います。脚注を句読点(全角ピリオド・全角コンマ)の後に置いた日本語の正規に出版された文章というのも世の中に全くないわけでないですけどね。現行版のように句読点の後に脚注を記すと、本来出典として関係しているはずの文ではなく、その後の文と関連する出典であるかのように示されます。
- Meeus, J.; Vitagliano, A. (2004)を出典にしているトランジット関連の説明ですが、日付が力学時であることを注記したほうがいいかもしれません。 論文によると、224,508年の水星と金星の同時通過は、協定世界時換算で224,504年になるそうです。--Yapparina(会話) 2018年3月1日 (木) 13:13 (UTC)