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Wikipedia:投稿ブロックの方針/再改訂草案

投稿ブロックはWikipediaのユーザーに制限を課す行為なので、その実施にあたっては慎重な対応が求められます。本方針は、投稿ブロックを行うにあたっての方針や手続きについて明文化し、投稿ブロック実施の正当性と透明性を確保しようとするものです。投稿ブロックの理念や概要についてはWikipedia:投稿ブロックをご覧ください。

投稿ブロックの手続の概要

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ブロックは、管理者が自らの「裁量」(discretion)で行うことができます。discretionには2つの意味があります。つまり、第1に「分別、思慮深さ、 慎重さ (prudence)」の意味があり、第2に「行動・判断・ 選択の自由、自由裁量」の意味があります)。この2つの意味を忘れないようにしてください。また一般的に、投稿ブロックを行うことは、ブロックされる者にとっては大きなストレスとなることから、原則として事前の警告(ノートページなどで具体的に問題行動を指摘して改善を要請すること)を行うことが強く推奨され、緊急の場合であれば、ブロックの後にその理由をコミュニティに対して説明・報告することでこれに代えることもできます

利用者は誰でも、管理者伝言板や投稿ブロック依頼(依頼権に制限あり)を通じて、ブロック対象行為の報告やブロックの依頼をすることができます。管理者伝言板は、議論の場ではありません。議論が必要ならば、投稿ブロック依頼で審議を行うようにしてください。投稿ブロック依頼の手続きは以下の節を参照してください。利用者が管理者伝言板への報告と、ブロック依頼のいずれを選ぶかは、次を参照してください。

どちらか迷う場合には、投稿ブロック依頼の前に、まず管理者伝言板に報告することが望まれます(コミュニティの負担を必要以上に増やさないため)。

  • 管理者伝言板への掲示が好ましい場合(管理者の裁量でブロックを決定)
  1. 比較的軽微な違反(ブロック歴のない/少ないユーザーの荒らし3RR違反など)の場合で、1ヶ月以内の管理者裁量によるブロックを求めたい場合
    →この場合、管理者伝言板に依頼するユーザーは、管理者伝言板に掲示すると同時に、被依頼者のユーザーノートにも、ブロックを求める掲示をした旨を告知するようにしてください。ブロックが必ずなされるとは限りません。(理由が不適切・不明瞭な場合や、事例が複雑で判断が困難な場合、どの管理者の目にもたまたま触れなかった場合など)
  2. 協議なしに無期限までのブロックが適用できる違反(他者の安全を脅かす個人攻撃個人に関する詳細の投稿破壊的編集が目的の新規アカウント不適切な利用者名ブロック中の利用者のソックパペットアカウントの共有公開プロクシからの接続携帯電話からの接続)に気づいた場合
    →この場合、告知は不要です。
  • 投稿ブロック依頼を行うことができる場合(コミュニティの協議でブロックを決定)→原則、初投稿後1ヶ月以上、投稿歴合計50回以上のアカウントユーザーのみ協議に参加できます。
  1. 1ヶ月を超える長期ブロック(無期限まで含む)を依頼者が求める場合
    →初回ブロックは1ヶ月以内の管理者裁量ブロックを求めることが推奨されます。(個別事例の審議のためにコミュニティ全体の負担を増やさないことが理由)
  2. 管理者伝言板に掲示後、相当期間(数日~1週間)を経過しても管理者対応が取られない場合や、管理者伝言板自体で議論が生じた場合など、事案が複雑な場合
    →ブロック依頼権がないユーザーは、依頼権があるユーザーに依頼を促してみてください。
  3. 管理者掲示板に掲載中の事案で、ブロックすべきかどうか管理者が判断に迷う場合も、ブロック依頼でコミュニティの判断を問うことができます。

以上の場合には、投稿ブロック依頼を行ったユーザー(事案をまわした管理者を含む)は、被依頼者のノートページに、依頼を行った旨を告知するようお願いします。

投稿ブロック依頼手続き

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利用者間でトラブルが発生した場合には、いきなり投稿ブロックを依頼するのではなく、まず論争の解決に従い対話やコメント依頼を利用した合意での解決を目指してください。相手が初めてブロックされる利用者の場合は、可能であれば管理者裁量による短期ブロックを管理者伝言板の該当する節(投稿ブロックを実施すべき場合の節参照)に提案してください。それでも問題が解決できない場合、投稿ブロック依頼に指定の書式で投稿ブロック依頼を出してください。議論への参加権は以下の通りです。

依頼 投票 コメント
依頼時点で編集回数50回以上、かつログインしてからの活動期間1ヶ月以上のログインユーザー
非ログインユーザー(注)、上記に該当しないログインユーザー × × ×
被依頼者 - ×

(注)依頼より1時間以内にログインして、本人が「編集回数50回以上かつ活動期間1ヶ月以上のログインユーザー」であることが明示された場合は依頼を有効とする。これは依頼を出した際に不意にログアウトされてしまった場合の救済である。

上記の条件に当てはまる利用者は、投稿ブロック依頼の書式に従い、投稿ブロックの可否についてコメントを述べて議論に参加することができます。

被依頼者によるコメントと賛否

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  • 被依頼者はコメントを述べることはできますが、賛否を付けることはできません。被依頼者がコメントを行う場合は、そのブロックの議論が行われているページ、自己に関するコメント依頼ページなど、適切な場所に限るようにしてください。ブロック依頼の協議中に被依頼者が記事空間や他の利用者ページの編集を行うと、それだけで管理者の裁量による暫定的な投稿ブロックとなる場合があります。
  • コメントを求められた被依頼者はコメントすることもしないこともでき、これらが賛否表明の参考にされます。ただし、ブロックへの賛否を表明する利用者が、被依頼者によるコメントがない場合にこれを「対話拒否」とみなし、Wikipedia:説明責任を果たさない不誠実な対応と評価することは許されています。
  • 投稿ブロック依頼ページが「激しい議論の場」になった場合には、Wikipedia:コメント依頼やそのブロック依頼のノートページへ議論の場を移すことが推奨されます。
  • なお、協議中に被依頼者の問題行動が継続し、現に重大な被害が拡大している場合には、管理者の裁量により暫定的な投稿ブロック手続きを行うこともできます。管理者が暫定的なブロックを行う場合には、協議中はできるだけ被依頼者がコメントできるよう留意し、必要かつ止むを得ない場合に限って行うように努めて下さい。

合意形成の方法

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賛否が割れた場合は議論を尽くして合意に努めた後、原則として多数意見を尊重するものとします。議論の結論を出すまでの期間は、特に緊急性が無い場合には依頼提出から5日間を標準期間とします

合意が得られた後に、任意の管理者は協議を終了し、合意内容に従って被依頼者への投稿ブロックを実行するか、またはブロックせずの宣言を行うことができます。但し、自分が投稿ブロック依頼を提出した被依頼者については投稿ブロックを実行してはいけません。また依頼資格の無いユーザーが依頼した時には、依頼権のないことが発覚した時点で協議終了を宣言できます。

投稿ブロックの期間は、行為の重大性や緊急性に応じて、無期限を含む任意の期間から適当な期間を管理者が判断し、設定するものとします。投稿ブロック依頼の協議に参加する利用者は、合意にいたる期間中にブロック期間について提案ができます。これらの提案は、ブロックを実施する管理者の判断の材料となりますが、最終的な決定権はブロック実施者にあります。

なお、管理者は投稿ブロック実施前に以下の事項を確認する必要があります。

  1. 投稿ブロックの対象となる行為に該当すること。
  2. 投稿ブロックの対象となる人に対して、問題解決のための誠意・敬意を持った話しかけを誰かが試みていて、それが拒絶されていたり、はねつけられていたりすること。
  3. 投稿ブロックの合意が形成されていること。
  4. 自分が提出した投稿ブロック依頼ではないこと。

これらの事項に違反する次のような行為は、投稿ブロック手続きの透明性を損ない、管理者へ対するコミュニティの信頼を損なうだけでなく、破壊行為やコミュニティを消耗する行為を行う人物にウィキペディアを批判する正当な根拠を与えることにもなりますので、行ってはなりません。

  1. 特に緊急性があるといえない場合に、依頼提出から5日間の標準期間を経過せずに協議を終了する。
  2. 複数の「信頼できる利用者」(それまでの投稿履歴等から一定の意見を継続して表明しており、それが一定程度尊重されるべき利用者)によって、結論を保留し対話を継続すべき旨のコメントや被依頼者の会話ページでの対話の呼びかけ等が行われている途中であり、対話を打ち切ることが明白に不適切であるにもかかわらず、協議を終了する。
  3. 協議中、または協議前に、その被依頼者のコメント権の行使を妨げるような他の管理者による裁量ブロックが行われており、かつその裁量ブロックの理由が明白でない場合に、コメント権確保のために投稿ブロックの解除を行わない。

投稿ブロックを実施すべき場合

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他者への攻撃

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他の利用者の安全を脅かす個人攻撃

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【対象】ウィキペディアの他の投稿者に対して、政府、雇い主などから政治的、宗教的その他の迫害、攻撃を行うという趣旨の脅迫を行ったり、実際に迫害、攻撃がウィキペディアの内外を問わず行われた場合。詳細は「個人攻撃はしない」を参照。

【対処】管理者は発見し次第、管理者裁量で無期限を含む任意の期間ブロックする。判断に迷う場合や、他の利用者から異議が提出された場合は投稿ブロック依頼を用いる。必要に応じて秘密裏にCUを行ったうえでウィキメディア財団・プロバイダ・警察などへ通報する。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#他者への攻撃に通報する。ただし事態が複雑な場合、投稿ブロック依頼の提出が推奨される。

個人に関する詳細の投稿

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【対象】他人(他の利用者を含む)の詳細な個人情報を、その他人の同意なしに投稿した場合。ただしCheckUser権限を持つ管理者には適用されない。

【対処】他の利用者の安全を脅かす個人攻撃に同じ。


著作権侵害と盗作

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【対象】他者の作品をその権限または許可なく挿入したり、アップロードして著作権を侵害することを、警告を受けた後も執拗に続けた場合。ウィキメディアプロジェクト内の素材を用いたGFDLに違反する編集行為も同列に扱う。詳細は「著作権」を参照。

【対処】管理者は、警告が繰り返されても同様な行為が続けられている場合、管理者裁量で最長1ヶ月までの任意の期間ブロックする。ただし、問題の利用者が誠実に振る舞って著作権問題に注意するように態度を改め、かつ法的な脅威が差し迫っているのでないならば、ブロックすべきではない。ブロックをしても問題が繰り返される場合は、投稿ブロック依頼を提出する。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#著作権侵害に通報する。同種の行為でたびたびブロックを受けている利用者の場合は投稿ブロック依頼を提出する。
問題の作品については、その使用可能性について議論がある場合も、決着が付くまでは警戒しすぎるほど警戒して、記事またはサーバーから取り除くべきである。

ウィキペディアプロジェクトを混乱させる行為

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破壊行為・荒らし

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【対象】ウィキペディアの通常の機能を混乱させる脅威を与え、警告がなされたにもかかわらず同様の行為が止まらない場合。

  • 悪戯を目的として記事の新規作成、編集、移動、画像などのアップロードなどを行う
  • 故意に嘘の情報を挿入する
  • 多重アカウントを用いて不正な投票や議論の撹乱を行う
  • 他の利用者の署名付きコメントを故意に改竄する
  • 虚偽の署名をする、他の利用者の署名を改竄する
  • 他の利用者の編集行為を妨害する
  • 他の利用者を執拗に中傷、攻撃する、など

詳細は「荒らし」を参照。

【対処】下の2つの場合に当てはまらない場合、まずブロックの前に警告を行う。警告の後も同種の編集が行われた場合、管理者は初回は24時間を限度として、管理者裁量でブロックを行う。繰り返される場合は最長1ヶ月まで延長が可能。1ヶ月以上のブロックが必要な場合は、投稿ブロック依頼を提出する。
管理者以外の利用者は発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#荒らしに通報する。必要に応じて進行中の荒らし行為にも報告する。同種の行為でたびたび1ヶ月以内の短期ブロックを受けている利用者の場合は投稿ブロック依頼を提出する。

破壊的編集が編集の主である新規アカウントの場合
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管理者は発見し次第、管理者裁量で無期限を含む任意の期間ブロックする。IPアドレスからの破壊行為、または破壊行為と有用な編集の双方をしているログイン利用者に対しては適用してはならない。判断に迷う場合や、他の利用者から異議が提出された場合は投稿ブロック依頼を用いる。必要に応じて進行中の荒らし行為に報告する。
管理者以外の利用者は発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#荒らしに破壊的編集を主とする新規アカウントである旨を明示した上で通報する。必要に応じて進行中の荒らし行為にも報告する。
ブロック中の利用者が編集を行っていると推測される場合
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ブロック中の利用者の編集で扱う

不適切な利用者名

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【対象】扇動的な利用者名、故意に他の利用者と紛らわしい利用者名など、不適切であると考えられる利用者名でアカウントを作成した場合。

  • 他の利用者を偽装するよう企図されている利用者名
  • 他の利用者を中傷誹謗するよう企図されている利用者名
  • 一般的な社会常識に照らして、他者を不快にさせるような利用者名、など

詳細は「ユーザー名」を参照。

【対処】管理者は、作成されたアカウントの利用者名が不適切であることが明白な場合、発見し次第、当該アカウントを無期限にブロックする。ただし、利用者のIPアドレスは、悪意ある行為でなければ原則としてブロック解除すること。{{UsernameBlock}}のテンプレートを用い、ブロックの原因となった議論のあるコメント依頼か会話ページへのリンクを置く。必要に応じて進行中の荒らし行為にも報告する。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#不適切なユーザー名に通報する。
「悪意を持って」アカウント作成していることが明白でない場合は、管理者権限の有無にかかわらず、まず問題の利用者との対話やコメント依頼により、自主的な利用者名変更を勧める。それでも解決されない場合、投稿ブロック依頼を提出する。
投稿ブロック依頼においては、不適切であると合意が形成されれば、無期限にブロックする。

コミュニティを消耗させる利用者

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【対象】悪意を持ってウィキペディアを混乱させる荒らしではなくても、記事の編集に際し他の執筆者との協調が図れない、ウィキペディアの基本方針に大きく違反する記事執筆を繰り返すなど、ウィキペディアの目的遂行を妨げる行動が、警告をうけても改善されない場合。

  • 編集合戦を繰り返す
  • 基本方針に反する編集を繰り返す
  • ノートページや各種依頼ページにおける議論の拒否や無視、など

【対処】管理者はまずブロックの前に警告を行う。警告の後も同種の編集が行われた場合、初回は24時間を限度として、管理者裁量でブロックを行う。繰り返される場合は最長1ヶ月まで延長が可能。1ヶ月以上のブロックが必要な場合は、投稿ブロック依頼を提出する。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#方針文書の要熟読に通報する。ただし事態が複雑な場合、また同種の行為でたびたび1ヶ月以内の短期ブロックを受けている利用者の場合は投稿ブロック依頼を提出する。
管理者権限の有無にかかわらず、投稿ブロックの実施、通報やブロック依頼の前に、問題の利用者との対話やコメント依頼を行うことを強く推奨する。

過剰な差し戻し

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【対象】Three-revert ruleに違反した場合。詳細は「Three-revert rule」を参照。

【対処】管理者は、発見し次第24時間を限度として管理者裁量でブロックを行い、利用者の会話ページに、違反の実証を示す差分のリンクと共にお知らせを残す。複数人がこのルールに違反した場合、それぞれを平等にブロックする。何度も繰り返される場合は問題の利用者の態度に応じて荒らし、またはコミュニティを消耗させる利用者として対処する。
管理者は必要に応じて記事を保護する。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#3RRに通報する。

ブロック中の利用者の編集

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【対象】ブロック中の利用者が、ブロック期間中にもかかわらず、別アカウント(ソックパペット)、またはブロックされていないIPアドレスからログインせずに編集を行っていると一定以上の蓋然性をもって推測される場合。投稿ブロック中のウィキペディアンおよび進行中の荒らし行為を参照のこと。

【対処】管理者は、同一人物の多重アカウントについては、そのいずれかのアカウントに適用されているブロック期限のもっとも遅い終了時点まで、他のアカウントをブロックできる。IPアドレスからの編集についてもこれに準じる。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#ブロック中の利用者のソックパペットに通報する。
必要に応じて、進行中の荒らし行為に報告し、ブロック済みのログインアカウントについては{{Sockpuppet}}を当該利用者の会話ページに貼付する。
異なるIPアドレスからの破壊的編集が継続する場合は管理者は広域ブロックを実施できる。ただし、広域ブロックは破壊行為が頻繁であり、他のあらゆる手段が無力である時に限って用いられるべきで、できるだけ短期間でなければならない。
ソックパペットであるという推測が誤認と判明したときは、速やかに投稿ブロックを解除しなければならない。解除はどの管理者が行ってもよい。なお、投稿ブロック実施に至った経緯が正当なものである限り、誤認を謝罪するなど以外には投稿ブロックを実施した管理者の行為責任は問われない。
ブロック中の利用者による別アカウント、別IPアドレスからの投稿は、同一ユーザーであるという蓋然性を理由に差し戻し、あるいは除去することができる。編集合戦の予防のために記事を保護する場合、この利用者による投稿を差し戻した状態で保護する。

“公開”アカウント

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【対象】不特定多数の人々によってアカウントが共用されていることが判明した場合。または不特定多数の人々によって共有することを目的としてアカウントが作成されたり、パスワードが公開された場合。「公開」されたパスワードが正しいものかどうかは問わない。

【対処】管理者は、発見し次第、当該アカウントを無期限にブロックする。公開アカウントが必要とされていないことを指し示すメッセージを添えること。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#公開アカウントに通報する。

匿名の公開プロクシ

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【対象】公開プロクシが用いられて編集が行われた場合。詳細は「オープンプロクシは使わない」および次の議論を参照のこと([1]/[2]/[3]

【対処】管理者は、発見し次第、当該アカウントを無期限にブロックする。{{blocked proxy}}のテンプレートを用いること。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#公開プロクシに通報する。
プロクシがオープンでなくなった場合は、管理者は投稿ブロックを解除しなければならない。また政府による検閲回避などの正当な理由が認められる場合には、解除を検討することが推奨される。

携帯電話

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【対象】携帯電話からの編集が行われた場合。これは下記のような問題が生じるためである。ただし携帯電話やPHSを通じてPPP等で接続し、PCから投稿する場合は適用されない。(参考リンク: 1/2/3/4/5

  1. ブラウザ側の問題により、しばしば壊れた編集を行い、編集者はそのような編集をしたことに気づかない。
  2. リモートホストがアクセス毎に変わるために対話をすることができない。
  3. 一部の端末を除きログインができないため、前項の問題が顕著である。

【対処】管理者は、発見し次第、当該アカウントを無期限にブロックする。{{blocked mobilephone}}のテンプレートを用いること。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#携帯電話に通報する。

ボット

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【対象】Wikipedia:Bot/使用申請においてコミュニティの承認を得ていないbotや、制御不能に陥ったbot。詳細は「Wikipedia:Bot」を参照。

【対処】管理者は、発見し次第、初回の場合は24時間を限度としてブロックし、運用者に連絡する。ボットの運用者が対応しない場合、応答が得られるまでブロックの期限を延長できる。度重なる要請があっても改善されない場合は無期限を含む任意の期間ブロックする。
管理者以外の利用者は、発見し次第、Wikipedia:管理者伝言板#ボットに通報し、運用者に連絡する。

投稿ブロックへの異議

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投稿ブロックを受けた利用者は、ブロックを受けた理由の如何を問わず 投稿ブロックへの異議を提出できます。投稿ブロックされた利用者はウィキペディア上では発言できません。このため、異議の申し立てはメーリングリストWikiJA-lで行うものとします。

ただし、異議に充分な正当性が認められない場合には異議は却下されます。またブロックへの異議の体裁を借りた荒らし行為は、メーリングリストからの排除を以って対処されるでしょう。

誤認による投稿ブロックや、他の利用者に対して行われたブロックの巻き添えとなった場合でも、ブロック解除の申請はブロックへの異議の手続きによって行ってください。明らかに巻き添えに過ぎない場合には、電子メール、チャット(IRC)などを利用して交流のある管理者に直接連絡をとることも可能でしょう。こういった場合には、事実関係が確認され次第、ブロックは解除されます。(広域ブロックの巻き添えの対処方法については、Wikipedia:広域ブロック#だけど今議論の真っ最中なんです、何とかしてください!も参照してください。)

また、ブロックを受けた当事者以外の利用者で、投稿ブロック依頼を提出できる権利を持つログインユーザーは、投稿ブロックに対し異議を唱えることができます。投稿ブロック依頼手続きと同じ書式を利用して、「投稿ブロック解除依頼」として異議を申し立ててください。すでに議論が終結している投稿ブロック依頼のページを編集しないように注意してください。

管理者がブロックに納得できない場合

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あなたが管理者で、他の管理者によるブロックに納得できない場合、管理者が管理者権限を行使して、他の管理者が行ったブロックを解除することには慎重であるべきです。ブロックされた利用者は、しばしば自分は不当に扱われた犠牲者であると複数の管理者に主張します。しかし、一見不当に見えても、ブロックされた利用者の投稿履歴を見るだけでブロックの経緯が明確になるとは限りません。なにより、利用者が繰り返しブロックされ、またブロックを解除される「ブロック合戦」は、非常に無駄なことです。これは多くの経験豊かなウィキペディアンを苛立たせ、ブロックされた利用者の更なる悪い振る舞いを助長するでしょう。このような事態は避けねばなりません。ブロックの経緯に疑問があるときは、あなたの手でいきなりブロック解除するのではなく、あなたよりもブロック時の状況をよく知っているはずの、ブロックした管理者に相談する方がはるかに良識的と考えられます。

管理者が他の管理者の行ったブロックを解除する場合に推奨される具体的方法は、次の通りです。

  1. ブロックを解除する前にブロックした管理者と話しあってください。必要ならば、さらに他の管理者を交えて管理者伝言板あるいは管理者MLで議論してください。
  2. ただし、例外として、ブロックした管理者の判断に明白な誤りがあり、かつその管理者がオンラインでない場合には、別の管理者がブロックを解除してもかまいません。この場合、必ず解除の前にその旨をブロックした管理者の会話ページと、管理者伝言板#投稿ブロックに告知するよう努めてください。「明白な誤り」の例として、次のようなものがあります(これらに限定されるものではありません)。
    1. ある利用者が3RR違反を理由にブロックされたが、明らかに2回しか差し戻していなかった。
    2. 投稿ブロック依頼において、本方針に違反する手続きが行われた。
  3. 「明白な誤り」であるかないか判断に迷った場合、被依頼者にとっての利益を優先することが望まれます。
  4. 投稿ブロック依頼を提出する権利を持つログインユーザーとして、投稿ブロックに対して異議を唱えることもできます。

投稿ブロックの使用法(管理者向け)

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報告・依頼に目を配る

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管理者は、できるだけ管理者伝言板、投稿ブロック依頼、メーリングリストへの報告・依頼に目を通すようにしてください。そして、投稿ブロックの実施や解除を行なうことが妥当だと考えたときは、速やかに対処することが望まれます。対処を行なった管理者は、対応する場所への報告も忘れずに行なってください。

管理者伝言板での依頼に目を通した際に、判断が微妙な事例で自分だけの裁量では対処できない場合や、管理者伝言板が管理者以外の利用者による議論の場になってしまっているような場合、または、明らかに不適切な報告・依頼がなされている場合には、次のような対処を行なうことが望まれます。

  • それを見た管理者が自らの簡潔な意見を投稿すること。例えば、コメント依頼による解決をすすめたり、投稿ブロック依頼手続きをとることをすすめたりすることで、依頼を行なったユーザーがとるべき適切な方法を示すこと。
  • 依頼が明らかに不適切な場合、あるいは管理者伝言板の目的外の議論が行われている場合に、自らの裁量で、それを伝言板から除去すること。
    • この場合、除去すべき投稿がなされてから24時間は除去せず、不適切な依頼であり、除去する予定である旨をコメントするにとどめてください。但し、投稿自体が明確な荒らし行為の場合はこの限りではありません。
    • 除去する際には、必ず要約欄に除去したこととその理由を明示してください。(例:利用者:xxxの報告を除去。報復としての投稿ブロック依頼に過ぎないため。/利用者:yyyに対するブロック依頼をめぐる議論を除去。議論を行う場合はコメント依頼か投稿ブロック依頼を利用してください。)
    • 自らが投稿ブロックの被依頼者となっている管理者は、その報告・依頼を管理者伝言板から除去してはなりません。
    • 管理者権限を持たない利用者は、管理者伝言板のいかなる発言も削除してはいけません。
  • その他、自らが適切だと考える一切の対処。

ブロックの前に

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一般的に、誠実に振る舞っていると思われる利用者をブロックする前には充分に注意し、対話やコメント依頼など、より穏当な手段を用いて状況を改善するようにできる限り努力しなければなりません。

ブロック理由があやふやなブロックは物議を醸し、コミュニティにとって有害です。正当な投稿履歴が大半であるログイン利用者や、方針に明確な拠り所のないブロックの時は充分に事前手続を踏んでください。

  1. 事実を丹念に調査する。
  2. 投稿ブロックの方針の適切な部分を再読する。方針外の、また方針を拡大解釈したブロックを自分の判断だけで行わないでください。
  3. できるならば、他の管理者に非公式に接触し、あなたの理由付けに納得が得られるかどうかを確かめる。管理者伝言板チャット、そして電子メールが有効な手段です。
  4. 他のウィキペディアンとブロックについて議論することを厭わない。議論になった時は、投稿ブロック依頼を用いてください。
  5. 投稿ブロック依頼での協議が行われている場合、被依頼者のコメント権が確保され、また協議参加者間の議論が充分に尽くされていることを確認する。

投稿ブロックを使うべきでない場合

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決して、管理者自身の関わっている論争を有利に進めるために投稿ブロックを用いてはなりません。余計な誤解を防ぐためにも、管理者は自分が現在進行形で関わっている議論に関連している投稿者をブロックしてはなりません。

ウィキブレイク、またはウィキペディアからの離脱のための自己ブロックは特に禁止されます。管理者はまた、他者と共有されていないIPアドレスを用いている場合以外は、テストのために自分自身をブロックすべきではありません。他の利用者を「自動ブロック」に巻き込む可能性があるからです。

ブロックの方法

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投稿ブロックは特別ページの「利用者のブロック」リンク、最近更新したページや利用者ページの [block] リンクから行えます。または特別:Blockipへ直接移動することもできます。

期限はGNU標準のフォーマット(tarのマニュアルで解説されています)で入力します。また、 "indefinite" (無期限)あるいは "infinite" (永久)と指定することによって、ブロック解除の操作を意図的に行わない限り解除されないようにできます。期限が入力されない場合、エラーになります。
なお、ある利用者が複数回ブロックされた場合、最も早く期限切れとなるブロックが適用されます。例えばある管理者が1日のブロックを掛け、他の管理者が2日のブロックを掛けた場合、同時にブロックが行われたと仮定すると、ブロックは1日間です。

「理由」欄に入力した文章はブロックされた利用者が編集しようとしたときに表示され、また投稿ブロック記録および投稿ブロック中の利用者やIPアドレスにも表示されます。本方針投稿ブロックを実施すべき場合のどの項目に該当するか明確に示してください。投稿ブロック依頼での合意形成によるブロックの場合は、投稿ブロック依頼の該当サブページへのリンクも必ず行ってください。

ブロック操作を行った後、被ブロック利用者の会話ページにブロックについて通知してください。これは可能であれば、適切なテンプレートの貼付で代えることもできます。また、そのブロック理由が込み入っている場合は、ここにブロックの根拠、事実の概要と適用した方針中の条項を引用します。ただし、破壊的編集が主の新規アカウントや、荒らし目的の不適切な利用者名の場合は、会話ページへの通知は不要です。

大規模ISPからのアクセスの場合など、いくつかのケースでは、ブロックしようとしたIPアドレスが管理者と共有されているかもしれません。その場合、管理者作業がきちんと終えられるように、投稿ブロックの前に管理者に通知するよう要求されていることがあります。このため、ブロックしようとしているIPアドレスの会話ページにこのような要求が掲示されていないかをチェックするようにしてください。巻き添えブロックによる不都合は、可能なかぎり意識的に回避しましょう。

広域ブロックの機能は正しく使用するためには二進演算の理解が必要です。開始アドレスと終了アドレスではなく、ネットマスクの状態で記述しなければなりません。詳細はmw:Help:Range blocks/ja(左記および早見表)を参照してください。

ブロックの解除

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特別:Ipblocklistには現在ブロックされている利用者とIPアドレスの一覧が表示されます。管理者権限を持っていると、それぞれの行末に ブロック解除 リンクが出現します。このリンクをたどることで、理由を記述してブロックの解除ができます。

利用者名をブロックしたときに、当該利用者の接続しているIPアドレスのブロックだけを解除するには、利用者がページを編集しようとするのを待って、「投稿ブロックされている利用者 "OldUserName" と同じIPアドレスのため、自動的にブロックされています」メッセージが特別:Ipblocklistに出てきたら、行末の「ブロック解除」リンクをたどります。そうするとその利用者は別の名前でログインできます。

管理者は技術的に自分自身へのブロックを解除できますが、他の利用者やbotとIPアドレスが被ってしまった場合の自動ブロックを除いて、絶対に解除すべきではありません。管理者が正当な理由なしにブロックされたと感じるならば、ブロックした管理者や他の管理者、管理者メーリングリストにコンタクトして、ブロックの解除を頼んでください。

関連項目

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