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Wikipedia‐ノート:曖昧さ回避/山手線方式の引き起こす問題と廃止案

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山手線方式の問題点

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日本語版ウィキペディアでは、曖昧さ回避テンプレートが出来て以来、旧来使用されていた山手線方式と呼ばれる方式を各ページで解消しようとした場合に度々トラブルが起きています。 その原因は、説明が不充分で利用者間に問題の認識が浸透していない事にあるのかもしれません。そこで、問題を明確にするために各観点からの山手線方式の問題点を挙げます。

標準化の流れに逆行するという観点

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各々の記事の大部分は記事のスタイルのルールに従い、同じスタイルを心がける様にメンテナンス(つまり標準化)が行われています。しかしながら山手線方式は記事のスタイルの統一を妨げています。それは単なる可読性の問題には留まりません。

スタイルマニュアルとの不整合

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Wikipedia:スタイルマニュアル (導入部)#定義をみると第一文はその項目についての定義を書く事が推奨されています。しかし山手線方式は第一文が複数あり「読者が調べたいものかどうかの判断がしやすく」なっておらず、この方針による標準化の恩恵を蒙れません。

印刷時の問題

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曖昧さ回避テンプレートには印刷時に表示されない機能が付されています。山手線方式になっている記事とテンプレートを用いた記事を印刷したとしましょう。前者には読む必要がない関連のない同名のものの一覧が延々と用紙の上部を占領することになります。後者の場合、プリントアウトした結果は通常のページと全く同じです(標準化されている)。

一覧構造が起こす問題

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山手線方式の一覧部分は方針に適合すると考えられる同名の事物を全て受け入れます。その所為で記事の質が下がる虞もあります。この問題の一部は曖昧さ回避ページにも共通しますが、問題に対するメンテナンスの対象を限定・管理できる(曖昧さ回避ページは全てCategory:曖昧さ回避に属していて全体を把握できる)という点でも山手線方式の廃止は有用です。

定義の曖昧化

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その各々が一つの概念の別の側面を説明しているにすぎない場合があります。この場合箇条書き構造は有用ですから保存するべきです。しかし、なぜそれが一つの名前で呼ばれるのかを説明していなくて、概念がぼやけたままなので、定義の箇条書きの前に「項目が指しているのは何者なのか」を判別できる一つの定義文を有するのが望ましいです。

サブスタブの避難所化

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山手線方式は単独で記事にすると成り立たなくなるような短文を関連のない記事に追加する口実となりえます。冒頭でも雑多な内容を箇条書きした節を避けることは、はたして悪いことでしょうか。

辞書化

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ウィキペディアは同音異義語辞書ではありません。事典的な説明ができない事物の定義を冒頭に書き連ねるのは百科事典のスタイルから逸脱しています。定義の一覧を受け持つのはウィクショナリーであってウィキペディアではありません。

トリビアルな事物の混入

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山手線方式はその言葉の用法が分かって有用だと思う人は、風車履歴を見てください。一般的な名詞と名前を借りた芸術作品などの固有名詞や専門用語が一緒にされています。トリビアルな(些細な、顛末な)ものが多くなればなるほどそれらはリストを大きくし、用法を把握する妨げとなるため、独立の曖昧さ回避ページではセクションで分割されていることも少なくありません。山手線方式では(本文の章立てに影響を与えることもあって)殆ど節分けはされていません。読者にとって必要のない情報が裸の状態で並べてあるのは好ましいことではありません。

採用するという明確な合意がない

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山手線方式はテンプレートがなかった時代に自然発生した方式です。 中にはふさわしいテンプレート(つまりTemplate:See Wiktionary)がなかったためにウィクショナリーへの曖昧さ回避ができず、やむなく山手線方式にしたものも含まれます(参照:Wikipedia‐ノート:曖昧さ回避#「主要なトピックを中心とする曖昧さ回避」について)。

最初から山手線方式の形で立項される記事を除けば、それが形成される経緯は2種類に分かれます。 一つは曖昧さ回避ページの中のリンクがない項目(誤った使い方です)の一つが加筆され、分離されないまま曖昧さ回避でなくなったもの。もう一つが通常の記事の冒頭に山手線方式を追加されたものです。

どちらにせよ特に意味があって明確なコンセンサスで採用されているという証拠は見つかりませんでした。

禁じられた方式

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山手線方式という用語自体は日本語版独自ですが、元々この方式は初期の英語版が元祖です(例:en:tree旧版)。しかし現在、英語版では公式な方針(en:Wikipedia:Hatnote和訳)でリストと水平線を用いる曖昧さ回避の方式、つまり山手線方式を禁止しています。

議論がないままの方針への追加

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曖昧さ回避の方針はWikipedia:曖昧さ回避に規定されています。 元々このページは英語版から翻訳されました。その後山手線方式が追加されましたが、Wikipedia‐ノート:曖昧さ回避Wikipedia‐ノート:曖昧さ回避のためのページの過去の会話その他を見ても山手線方式導入に関する議論は見られません。 それもそのはず、当時曖昧さ回避テンプレートは存在せず、反対意見を考え付く訳がないのです。

しかしテンプレートを英語版から移入した今日、上述したような理由で古い方式を革新するべきです。

山手線方式の廃止案

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山手線方式の廃止は必要に応じ各ページでの合意形成を交え、漸次的に行っていきます。

ケース別の解消方法

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山手線方式解消の基本的な方式は以下の場合分けを提案します。

一つの概念を箇条書きで説明している場合

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内容が一部を共有している場合
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同じような意味の文を箇条書きで繰り返している場合は一つにします。

別の内容である場合
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一つの文で説明ができなければ、箇条書き構造は残していても問題ありません。その場合最初の文で何を指しているのか判りづらいので、それがなぜそう呼ばれているかが判るような一つの定義文を先頭に加えます。

記事本文との関連がある場合

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上記のような事物は記事本文と関係があり、本文中で言及できるものです。

記事として成立する場合
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Template:Otherusesを使うだけでなく、記事どうしをつなぐために本文中で言及し、リンクを貼ります。曖昧さ回避テンプレートは印刷時には表示されない上、テンプレート内で必要以上の説明をするのはテンプレートの元々の使用法から逸脱しているからです。

記事として成立しない場合
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冒頭に挙げずに本文中で触れたり、別のセクションなどを作成し、その由来を説明します(観音開きでの)。

単なる同音異義語の場合

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記事として成立する場合
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記事が既存もしくは成立しうるときはTemplate:Otherusesなどのテンプレートを使用します。

ウィクショナリーへ掲載できる場合
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語義の説明をウィクショナリーへ任せます。ウィキペディアの文をそのままウィクショナリーに移す際は要約欄での履歴継承を忘れないで下さい。ウィキぺディアのページには代わりにTemplate:See Wiktionaryを使います。

ウィクショナリーへ掲載できない場合
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マイナーな新語・俗語・スラングまたは大半の固有名詞はウィクショナリーに掲載できません。 それがWikipedia:特筆性を満たすものであれば、ウィキペディアの関連する記事でそれを説明しているセクションへ曖昧さ回避テンプレートを用いてリンクします。さもなくば除去します。

とるべきでない手段

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他の利用者に支持されない分割法をとった際、その差し戻しの為に管理者の手を煩わせることになり、反感を買う元となります。そのため以下の手段は避けます。

  • 早急に短文を分離してサブスタブ記事を作る。
記事として成立しうるかどうかを判断せずに短文のまま分離を行うと支持されない場合があります。分離ではなく充分なサイズの項目を新規に作成します。
  • 対話なく独断で曖昧さ回避ページを作成する。
各々のケースにおいて曖昧さ回避ページが必要かどうかは議論の的になりえます。不適切な曖昧さ回避ページを作らないためにもコミュニケーションは有効です。