WISE 0410+1502
表示
WISE 0410+1502[1] WISE 0410+1502 | |
---|---|
星座 | おうし座 |
分類 | 褐色矮星[2] |
位置 元期:J2000[2] | |
赤経 (RA, α) | 04h 10m 22.71s[2] |
赤緯 (Dec, δ) | +15° 02′ 48.46″[2] |
固有運動 (μ) | 赤経: 974 ミリ秒/年[2] 赤緯:-2144 ミリ秒/年[2] |
年周視差 (π) | 160 ± 9ミリ秒[3] (誤差5.6%) |
距離 | 20 ± 1 光年[注 1] (6.3 ± 0.4 パーセク[注 1]) |
物理的性質 | |
半径 | 0.92RJ[3] |
質量 | 18.2±0.9MJ[3] |
スペクトル分類 | Y0[3] |
表面温度 | 409 ± 20 K[3]
表面重力 log g (cgs) 4.75[3] |
年齢 | 80±4億年[3] |
他のカタログでの名称 | |
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
WISEPA J041022.71+150248.5(略称: WISE 0410+1502[1])はおうし座の、太陽系から20.4光年の距離[3]にあるY型褐色矮星である。 WISE 0410+1502は2011年にWISEの観測データの分析によって発見された。WISEはNASAが打ち上げた口径40cmの赤外線宇宙望遠鏡で、2009年から2011年まで稼働した。WISE 0410+1502の発見論文はKirkpatricら (2011)[4]と、Cushing ら (2011)[1]の2つがある。これらは共通した研究グループに属する重複した著者によってほぼ同時に発表された。
- Kirkpatricらの論文[4]はWISEの観測データから発見したスペクトル型M・L・T・Yの98個の褐色矮星について報告したもので、その1つとしてWISE 0410+1502も含まれていた。
- Cushingらの研究[1]はWISEの観測で発見した褐色矮星のうち、特に晩期のスペクトル型に属する7個について報告している。それらはスペクトル型がY型の6個とT型の1個だった(この唯一のT型もY型との境界に近いT9.5型であった)。これは理論上存在が予測されていたY型褐色矮星の初めての発見例であった。WISE 0410+1502もその中に含まれていた。
2013年のMarshらの観測では年周視差は233±56ミリ秒で[5][2]、距離に換算すると誤差は大きいものの4.3±1.0パーセク(14±3光年)という太陽系のかなり近距離にある天体と見られていた。
2014年のBeichmannらの研究[3]ではより正確な年周視差が測定され、その結果は160±9ミリ秒という従前の測定値より小さめの数値であった。これにより太陽系までの距離は6.3パーセク(20.4光年)に上方修正された。
注釈
[編集]参考文献
[編集]- ^ a b c d Cushing et al. (2011). “The Discovery of Y Dwarfs using Data from the Wide-field Infrared Survey Explorer (WISE)”. Astrophysical Journal 743: 50. Bibcode: 2011ApJ...743...50C.
- ^ a b c d e f g “WISE J041022.71+150248.4”. CDS SIMBAD. 2022年8月14日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i Beichman (2014). “WISE Y Dwarfs as Probes of the Brown Dwarf-Exoplanet Connection”. Astrophysical Journal 783: 68. Bibcode: 2014ApJ...783...68B.
- ^ a b Kirkpatrick et al. (2011). Astrophysical Journal Supplement volume=197 pages=19. Bibcode: 2011ApJS..197...19K.
- ^ Marsh (2013). “Parallaxes and Proper Motions of Ultracool Brown Dwarfs of Spectral Types Y and Late T”. Astrophysical Journal 762: 119. Bibcode: 2013ApJ...762..119M.