Tokyo Real
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『Tokyo Real』とは、RYUによって執筆されたケータイ小説である。口コミで話題となり、2006年4月30日に単行本化。2007年8月18日に映画化された。いわゆるリアル系ケータイ小説では地方都市・郊外を舞台とした作品が多く(ケータイ小説#郊外文化としてのケータイ小説を参照)、東京を舞台とした本作は珍しい部類に入る[1]。
あらすじ
[編集]女子高生・本城アヤは、クラブでプッシャー(ドラッグの売人)と知り会った事を機に、好奇心でドラッグ(MDMA)を始める。そんなある日、アヤはクラブで桐嶋ナオヤと出会って次第に惹かれあい、付き合い始める。アヤはナオヤの為にもドラッグを辞めようとするが、ドラッグの誘惑も断ち切れず、次第に依存していく。
登場人物
[編集]- 本城アヤ(ほんじょう あや)
- 本作の主人公。18歳の高校3年生。大人っぽく整った顔立ちで、たまにギャル系雑誌にも載り男友達を含め知人も多い。だが、優柔不断で流されやすく、精神的に未熟な所もある。週末にはクラブに通っている。ヒデキと知り合い、ドラッグ(MDMA)を始めた。だが、ナオヤと付き合い始めた事を機に、ドラッグを止めようとするが…。
- 桐島ナオヤ(きりしま なおや)
- 22歳の若さにして金融屋店長を務める青年。18歳から夜の世界や金融業に入り、持ち前のカリスマ性で成功を収めた。現在、高級マンションで暮らし、使用する品物も高級ブランド品ばかり。美形で、優しく後輩の面倒見の良さから信頼も厚い。クラブでアヤと知り合い、後に付き合い始める。アヤにはドラッグを止めて欲しいと思っている。
- 三崎ユウコ(みざき ゆうこ)
- アヤの親友で彼女のクラスメイト。18歳。3年の時から急に親しくなった。何をするにもアヤと一緒で、雑誌に載ったりクラブでナンパされたりする事もある。ドラッグに蝕まれていくアヤの身を心配している。
- ヒデキ
- プッシャーの男性。安っぽい格好をした中途半端なギャル汚。アヤにMDMAを勧めた張本人。自身もドラッグが大好き。
- ミホ
- 歌舞伎町のクラブでNo.1のキャバクラ嬢。2年前まで、ナオヤと交際していたが、自身の束縛が元で破局。以来、彼とはあくまで、客とキャバクラ嬢の関係だが、本人は未だにナオヤへの未練が残っている。
映画
[編集]2007年8月18日公開。配給はモブキャスト。
出演
[編集]スタッフ
[編集]- 監督:笠木望、湯本美谷子
- 製作:森本勝己、藪考樹、上野道雄
- プロデューサー:川端基夫、兔丸誠治(マンモス・テーブル)
- 撮影監督:山田真也
- 音楽:phantasticM
- ヘアメイク・衣装:大内聖子
- 助監督:江利川深夜
- 制作:宮下幸子
- アシスタントプロデューサー:田中美知太郎
- 製作:「TokyoReal」フィルムパートナーズ
- 制作:リバーソニック
- 制作協力:レフトハイ、モブキャスト、マンモス・テーブル、バンタン映画映像学院
- 配給・宣伝:モブキャスト
- 上映時間:84分
主題歌・挿入歌
[編集]主題歌
- ICHIDAI 「Tokyo Real 〜祈り〜」(デルタパートナーズ)
- TSUKASA 「Prologue - SPACEY vs TOKYO REAL Remix」(SPACEY RECORDS)
挿入歌
- RAYTO 「Tokyo Real 〜No D.R.G. Edition〜」(デルタパートナーズ)
- TSUKASA 「IN MY HEART - HEAVENS WiRE RMX」(SPACEY RECORDS)
- sinario 「てんきてんきてんき」(IQI:HyakurifuRecords)
- 青山操 「Distance 〜In Your Love〜」(Daito Music)
脚注
[編集]- ^ 本田透 『なぜケータイ小説は売れるのか』 ソフトバンククリエイティブ、2008年、109頁。ISBN 978-4797344028。
外部リンク
[編集]- 小説版公式サイト - ウェイバックマシン(2006年5月4日アーカイブ分)
- 映画版公式サイト(閉鎖し現在はリンクは関係のないサイトになっている)
- RYU's ROOM [魔法のiらんど] - ウェイバックマシン(2006年10月5日アーカイブ分) - 作者のホームページ