Stand Alone
「STAND ALONE」 | ||
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久石譲の楽曲 | ||
収録アルバム | 『NHKスペシャルドラマ 「 坂の上の雲」 オリジナル・サウンドトラック』 | |
発祥 | ![]() | |
リリース | 2009年11月18日 | |
規格 | CD | |
ジャンル | サウンドトラック クラシカル・クロスオーバー | |
時間 | 4分14秒 | |
レーベル | EMIミュージック・ジャパン | |
作詞者 | 小山薫堂 | |
作曲者 | 久石譲 | |
ISWC | T-909.768.155-5 T-909.767.150-6 | |
その他収録アルバム | ||
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歌唱 | ||
JASRAC作品コード 164-1463-2 163-0359-8 |
「Stand Alone」(スタンド アローン)は2009年から2011年にかけてNHK総合テレビで放送されたテレビドラマの特別番組『坂の上の雲』の主題歌で、小山薫堂作詞、久石譲作曲によるオリジナル・サウンドトラック。
概要
[編集]明治維新以降の日本が日露戦争で勝利するまでを描いた司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』をもとにしたドラマの主題歌として、近代化を遂げた明治時代の日本(および日本の軍人ら)が「凛として」立つ様を表現した意味合いの楽曲として仕上げられており[1]、混迷期の日本に希望を与える楽曲として、大規模災害等の復興を支援する曲として歌われたり、タイトル、歌詞の意味合いから人生の旅立ちや再出発を応援する曲、卒業ソング(合唱曲)としても親しまれている[2][3]。
解説
[編集]ドラマは2009年11月29日から2011年12月25日まで足掛け3年に渡り3部構成で放送され、オープニングテーマ、エンディングテーマとして使用された他、劇中のBGMとして随所に使用された。オープニングではナレーションのBGMとして演奏のみのバージョンが、エンディングでは各部ごとにそれぞれヴォーカル入りのバージョンが使用され、第1部ではイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマン(SARAH BRIGHTMAN)が母音のみによる歌唱法ヴォカリーズ(vocalise)で、第2部は日本のソプラノ、オペラ歌手の森麻季が歌唱した。サラ・ブライトマンの日本語によるバージョンは、ドラマ本編では使用されず関連番組などで使用された[4]。第3部はオーケストラ・アレンジが変更され、混声合唱によるコーラスを加えた新しいバージョンとなり、歌手の麻衣が歌唱した。
本作は、NHKがこれまでにないスケールを目指し総力を挙げて取り組んだドラマで、国際的世界的スケール、日本が明治へと変わっていく、それをアピールできる歌手を探した結果サラ・ブライトマンへのオファー(依頼)となった[5][6]。このときデモに日本語歌詞を吹き込んだのが久石の娘である麻衣で、第3部では麻衣が歌唱することとなった[7]。
なお、曲名は一般的に「Stand Alone」と表記されるが、JASRAC(一般社団法人日本音楽著作権協会)登録の楽曲名(正題)は全角または半角英大文字で「STAND ALONE」となっており、歌唱や演奏のバージョンごとに複数の副題を付けて登録してあるため、作品利用に際しては注意が必要となる[注 1]。
サントラ盤収録バージョン
[編集]- Stand Alone - サラ・ブライトマン×久石譲
- Stand Alone(Vocalise) - サラ・ブライトマン×久石譲
- Stand Alone for Orchestra
- Stand Alone with Piano - サラ・ブライトマン×久石譲
- Stand Alone for Violin & Violoncello
- Stand Alone - 歌/森麻季(ソプラノ)
- Stand Alone - 久石譲×麻衣
- Stand Alone for Clarinet & Glockenspiel
カバー
[編集]児童合唱団及び、JASRAC登録のアーティストによるカバーで商品化された収録音源(販売終了のものを含む)。
- 東京佼成ウインド・オーケストラ - 2010年4月21日発売のアルバム『ニュー・サウンズ・イン・ブラス 2010』[注 2]
- 七ツ谷ゆみ - 2010年12月1日発売のアルバム『森ピアノ』[注 3]
- TWO-TONE'z - 2011年3月23日発売のアルバム『footprints…In the sand』[注 4]
- クミ伊藤&ニューサウンズオーケストラ - 2011年9月27日発売のアルバム『カム&ダンス Vol.37』[注 5]
- 杉並児童合唱団
- 宝塚歌劇団[注 6]
- 綾乃ひびき - 2012年6月27日発売のCDシングル『Stand Alone/しあわせ運べるように』
- 湊ゆに - 2012年12月25日発売のアルバム『Soar~宇宙へ』
- 陸上自衛隊中央音楽隊 - 2013年2月6日発売のアルバム『この国は~陸上自衛隊中央音楽隊 吹奏楽作品集』[注 2]
- ダ・カーポ - 2013年6月19日発売のアルバム『とっておきの贈りもの』
- 海上自衛隊東京音楽隊/三宅由佳莉[注 9]
- 2013年8月28日発売のアルバム『祈り~未来への歌声』
- 2016年6月1日発売のアルバム『THE BEST〜DEEP BLUE SPIRITS〜』[注 10]
- すみだ少年少女合唱団 - 2013年11月20日発売のアルバム(V.A.)『決定版!みんなでうたう卒業式の歌 ベストセレクション「旅立ちの日に2」[同声版]』[3]
- 安倍なつみ - 2014年10月22日発売のアルバム『光へ -classical&crossover-』
- 工藤夏子withネオセシリア - 2016年9月21日発売のミニ・アルバム『プレシャスメモリー』
- 堀澤麻衣子 - 2017年9月16日発売のアルバム『Kindred Sprits 』
- 東京レディース・シンガーズ - 2020年2月26日発売のアルバム『あなたに贈るハーモニー~女声コーラスヒット』
セルフカバー
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ JASRAC検索画面 - J-WID 作品タイトル(全角大文字)、著作者名(姓と名の間に全角スペース)、作品コード163-0359-8又は164-1463-2。
- ^ a b 演奏のみ(吹奏楽)
- ^ 演奏のみ(ピアノ(ソロ)・インストゥルメンタル)
- ^ 演奏のみ(ギター・インストゥルメンタル)
- ^ 演奏のみ(日本社交舞踏教師協会制作)
- ^ 宙組公演 - ショート・アトラクト『NICE GUY!!』- 劇中歌(第8章-第20場)
- ^ 2011年10月7日~11月7日の大劇場公演『NICE GUY!!』-その男、Yによる法則- より。メイン公演はMusical『クラシコ・イタリアーノ』-最高の男の仕立て方-。主演大空祐飛、野々すみ花。official web.
- ^ 2019年8月31日~9月23日の全国公演『NICE GUY!!』-その男、Sによる法則- より。メイン公演はミュージカル・ロマン『追憶のバルセロナ』。主演真風涼帆、星風まどか。official web.
- ^ 吹奏楽+歌唱
- ^ a b 既存の音源を使用したコンピレーション = ベスト・アルバム
- ^ リトルキャロル = 1996年、現NHK東京児童合唱団の卒団生により結成された女性コーラスグループ。
出典
[編集]- ^ “Stand Alone スタンド・アローン 歌詞の意味 坂の上の雲 主題歌”. www.worldfolksong.com. 2023年2月18日閲覧。
- ^ a b “あすという日が-絆と卒業のうた―”. キングレコードオフィシャルサイト. 2023年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月22日閲覧。
- ^ a b “決定版!みんなでうたう卒業式の歌 ベストセレクション「旅立ちの日に2」[同声版] | 商品情報 | 日本コロムビアオフィシャルサイト”. 日本コロムビア公式サイト. 2023年3月22日閲覧。
- ^ “asahi.com(朝日新聞社):ドラマ「坂の上の雲」、主題歌はサラ・ブライトマン - 音楽 - 映画・音楽・芸能”. www.asahi.com. 2024年12月20日閲覧。
- ^ “サラ・ブライトマンが初めて日本語歌詞に挑戦! - CDJournal ニュース”. www.cdjournal.com. 2024年9月11日閲覧。
- ^ “久石 譲のNHKドラマテーマ曲でサラ・ブライトマンが日本歌詞に初挑戦 | OKMusic”. okmusic.jp. 2023年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年3月12日閲覧。
- ^ “麻衣の歌う『坂の上の雲』メインテーマ「Stand Alone」に注目”. BARKS. 2023年3月12日閲覧。
- ^ “すく♪いく – キッズ・ベビー・保育のための音楽レーベル”. すく♪いく – キッズ・ベビー・保育のための音楽レーベル. 2024年11月7日閲覧。
参考
[編集]- “久石譲、「坂の上の雲の音楽を作るにあたってイギリスに向いていた」” - 2011.12.8 - BARKS