Portal:競馬/ニュース/2011年のニュース
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1月
[編集]- 1月6日、JRA賞が発表され、G1競走で優勝2回、2着4回の成績を収めたブエナビスタが年度代表馬に選出される。
- 1月7日、笠松競馬の第3レースで、コース内に走路整備車両が進入し、直線走路で出走馬の進路を妨害。競走全般に重大な影響を与えたと認められ、レース不成立となる。
- 1月13日、2008年12月のリングフィールド競馬場でのクレイミングレースで、サーベルライト(結果は2番人気で5着)が不正に負けた疑惑の調査が完了。これにより同馬の馬主のジェフ・ピアースに3年間、騎手のジェリー・オドワイヤーに1年6か月間の資格停止処分が下された。当時調教師であったジェフ・ハファーに対しても4年間の追放処分となる。
- 1月17日、エクリプス賞が発表され、アメリカ合衆国の年度代表馬にゼニヤッタが選出される。
- 1月22日、小倉競馬第4レースにおいて、グランローズが馬体重334kgで出走。従来のJRA最小体重出走記録を約37年10カ月ぶりに更新する。
2月
[編集]- 2月3日、JRAは箱根特別に登録していたミウラジェットはミウラリチャードが正しかったとして訂正した。登録時のJRA側の入力ミスにより、同厩舎所属、同馬主所有、同冠名、同馬齢ながら、違う馬が登録されたことによるもの。
- 2月12日、ニューベリー競馬場第1レース開始前のパドックで同レースに出走予定であった競走馬の内の2頭が突然倒れ即死。地下の電線から電気が漏電して感電死したと見られている。この事故により第1レースは約20分遅れでレースを行ったものの、第2レース以降を急遽中止した。
- 2月19日、フレミントン競馬場で開催されたライトニングステークスで、ブラックキャビアが優勝し、オーストラリア国内の無敗連勝タイである9戦全勝を記録した。
- 2月20日、凍結したサンモリッツ湖上で開催されたサンモリッツ大賞は地元スイスのヴィンターヴィンドが優勝。
- 2月26日、岐阜県地方競馬組合は同月16日に開催された笠松競馬の第1競走で2着になったビーコから禁止薬物が検出されたと発表した。当該馬は30日間の出走停止処分。競走結果は確定しており、着順や払い戻しに変更はない。
3月
[編集]- 3月5日、ニュージーランドダービーは1番人気のジミーシューが優勝。同日アメリカ合衆国で開催のサンタアニタハンデキャップはゲームオンデュードが優勝。
- 3月11日、JRAは同日発生した東北地方太平洋沖地震の影響を考慮し、3月12日・3月13日に予定されていた中山、阪神、小倉の全レースを中止すると発表。
- 3月15日、JRAは中山競馬の3月中の開催を中止すると発表した。計画停電や福島原子力発電所の状況などを考慮しての措置。阪神競馬、小倉競馬は予定通り開催する。また、フラワーカップとスプリングステークスは阪神で開催され、アネモネステークスは中止となった。
- 3月16日、JRAは宮崎県のJRA施設で繋養されている乗用馬から馬伝染性貧血(伝貧)の陽性を確認したと発表した。国内で伝貧が発生したのは1993年以来18年ぶり。感染馬は昨年寄贈された御崎馬の3歳せん馬。11日にすでに殺処分されている。
- 3月22日、JRAは東北関東大震災の影響を考慮し、4月以降の第3回中山開催を中止すると発表した。また、震災により福島競馬場の被害が甚大であることから、第1回福島開催もあわせて中止する。なお、中山開催で行われる予定だった皐月賞は東京で、その他の中山開催の平地重賞レースは阪神で施行される。障害競走の中山グランドジャンプについては移設時期を定めていない。
- 3月27日、日本時間未明にドバイのメイダン競馬場で行われたドバイワールドカップでヴィクトワールピサが優勝した。日本調教馬による本競走の優勝は初めて。2着にトランセンドが入り、日本調教馬によるワンツーフィニッシュとなった。
4月
[編集]- 4月1日、地方競馬の競走ルールが一部変更される。騎手が着用する保護ベストの仕様と鞭の使用に関するルールを国際協約に則った取り扱いとするなど、5項目の変更がなされた。
- 4月8日、元中央競馬騎手・調教師の柳田次男が死去。享年84。
- 4月19日、JRAは東日本大震災で被害を受けた福島競馬場の復旧の見通しが立たないことから、第2回福島競馬(6月18日~7月10日)の開催を中止すると発表した。
- 4月24日、JRAは五重勝単勝式「WIN5」の発売を開始した。JRAが指定した5つの対象レースの勝ち馬をすべて的中させる投票方式で、最高払戻金は2億円となる。なお、購入はインターネット投票でのみ行える。
- 4月26日、英愛リーディングサイアーを史上最多の14回獲得した大種牡馬サドラーズウェルズが繋養先のクールモアスタッドで死んだ。
- 4月28日、北海道の競走馬生産牧場「メジロ牧場」が経営不振のために5月20日を以て競馬事業から撤退すると発表。
- 4月30日、種牡馬サクラバクシンオーが心不全のため繋用先の社台スタリオンステーションで死亡した。
5月
[編集]- 5月9日、JRAは現役時代G1競走7勝を挙げたウオッカがJRA顕彰馬に選定されたことを発表した。
- 5月10日、アメリカ合衆国の元騎手で通算勝利記録世界一のラッセル・ベイズの息子である騎手のマイケル・ベイズが違法薬物の過剰摂取で死亡していたのがチャーチルダウンズ競馬場の厩舎エリア駐車場内で発見された。享年24歳。なおマイケルは2010年11月に違法薬物所持容疑で逮捕されている。
- 5月13日、JRAは2011年度夏季競馬番組の一部変更を発表した。先に中止が決まっていた第2回福島競馬を第3回中山競馬(6月18日~7月10日)に振り替えて施行。福島で施行予定だったラジオNIKKEI賞、七夕賞、延期が決まっていた中山グランドジャンプは第3回中山開催で施行することなどが主な内容。
- 5月14日、東日本大震災の影響で開催を見合わせていた岩手競馬の2011年度シーズンが開幕した。当面は盛岡競馬場のみで開催される。
- 5月29日、日本ダービー観戦のため、アラブ首長国連邦副大統領兼首相およびドバイ首長国首長のシェイク・モハメドが東京競馬場に来場。JRAの競馬場への来場は1983年のジャパンカップ以来、28年ぶり。
6月
[編集]- 6月5日、大井所属の戸崎圭太が安田記念をリアルインパクト騎乗で優勝。JRAのGI、JpnIを制覇した地方所属騎手は菅原勲、岩田康誠、内田博幸に次いで4人目。
- 6月29日、JRAは2011年度下半期の競馬番組の変更を発表した。東日本大震災で大きな被害を受けた福島競馬場で行なわれる予定だった第3回福島競馬(10月22日~11月20日)の中止とこの代替開催となる新潟競馬の実施、毎年10月に盛岡競馬場で行なわれるマイルチャンピオンシップ南部杯を「岩手競馬支援レース」と銘打ちJRAのレースとして東京競馬場で開催することが主な内容。
7月
[編集]- 7月8日、川崎競馬はシステム障害(トータリゼータシステムの故障)により、この日の開催を中止した。代替開催は行わない。
- 7月20日、台風6号の影響により、園田競馬と名古屋競馬は20日の開催を取り止めた。園田は20、21日の開催を21、22日に順延。名古屋は代替開催を行わない。
- 7月23日、大井競馬は13日に行われたジャパンダートダービーで3着となったクラーベセクレタから禁止薬物のカフェインが検出されたと発表した。同馬は失格となり、30日間の出走停止。川島正行厩舎の他の管理馬は薬物検査で陰性と判明された。なお、着順変更による払い戻しの変更はない。
8月
[編集]- 8月3日、大井競馬場で行われたサンタアニタトロフィーにアメリカからの招待馬レッドアラートデイが出走した(15着)。地方競馬に海外招待馬が出走したのは今回が初めて。
- 8月11日、女性騎手歴代最多勝記録を保持する、名古屋の宮下瞳の8月16日付での引退が発表される。通算成績は8459戦682勝(JRA、韓国での騎乗含む)。
- 8月31日、アメリカ合衆国のサラトガ競馬場内で自家用車を運転していたケント・デザーモが女性警備員をはねようとした罪で逮捕された。アメリカでは7月から8月にかけて騎手の逮捕が相次ぎ、7月にはマイク・スミスが、8月にはカルヴィン・ボレルもそれぞれ飲酒運転で逮捕された。
9月
[編集]- 9月5日、荒尾市長の前畑淳治が荒尾競馬の本年限りでの廃止を正式に表明する。13億6000万円の累積赤字と経営改善の見通しが立たないことによるもの。
- 9月21日、台風15号の影響により、船橋競馬と笠松競馬が開催を中止した。いずれも代替開催は行わない。また、園田競馬も第1および第2レースを取り止めた。
- 9月25日、JRA所属騎手の三浦皇成がタレントのほしのあきと結婚。
- 9月26日、JRAは、かねてから交際のあった暴力団関係者に金銭を貸し与えた事実が、調教師としての適格性を著しく欠き、競馬施行規程第53条第6号に該当するとして、河野通文調教師の調教師免許を取り消すことを発表。
10月
[編集]11月
[編集]- 11月5日、2011年のイギリス競馬の芝平地シーズンが終了・ジョッキーズ・チャンピオンシップはポール・ハナガンが2年連続で獲得。
- 11月15日、カルティエ賞が発表され、ヨーロッパの年度代表馬にイギリスのフランケルが選出される。
- 11月21日、この日にアメリカ合衆国のマウンテニア競馬場で開催されたスターターアローワンス戦でラピッドリダックスが20連勝を達成し、ペッパーズプライドとゼニヤッタが記録していたこれまでのアメリカ近代競馬連勝記録を更新した。
- 11月28日、フランスのアルジャンタン競馬場で同月26日に発生した落馬事故により騎手のバンジャマン・ブータンが死亡。死亡時満21歳。
12月
[編集]- 12月14日、この日イギリスで主犯格の騎手4人、馬主2人と共犯の5人による合計11人が関与していたイギリス競馬史上最大級の八百長行為があったことが発覚した。既に騎手には極めて長期の騎乗停止を、馬主には競馬関与停止を言い渡している。また、現地検察庁は刑事事件としての立件も検討している。
- 12月23日、今年限りでの廃止が決まっていた荒尾競馬の最後の開催が行われ、83年の歴史に事実上の幕を閉じた。場外発売は今年度いっぱい行われる。
- 12月25日、中央競馬の2011年度開催が終了。中央競馬の全国リーディングジョッキーは福永祐一、全国リーディングトレーナーは角居勝彦が獲得した。福永は父の福永洋一とのJRA史上初の親子リーディング獲得となった。