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Portal:医学と医療/特集項目/3

解離性障害(かいりせいしょうがい、英:Dissociative/Discrete Disorder, 英略:DD)とは、アメリカ精神医学会精神疾患の分類と診断の手引 (DSM-IV-TR)で分類される精神疾患をいう。 例えば、

  • まるで自分が自分であるという感覚が失われている状態
  • あたかもカプセルの中に閉じこもったまま現実から遮蔽されている状態
  • ある時期の記憶が全く無かったり(参考:健忘)、突然自分の知らない場所に出奔し,その場所にいる理由やは全く説明できない異常な行動が頻出している状態

といったエピソードのほか,日常生活上著しく支障を及ぼし,またはそのおそれが高い状態である。

その中でもっとも重いものが解離性同一性障害である。 DSM と並ぶ国際的診断基準、世界保健機関 (WHO) のICD-10において、解離性障害に該当するものは解離性(転換性)障害であるが、名称にも現れているように、その範囲は異なる。

解離」には誰にでもある正常な範囲から、治療が必要な障害とみなされる段階までがある。 不幸に見舞われた人が目眩を起こし気を失ったりするが、これは正常な範囲での「解離」である。 更に大きな精神的苦痛で、かつ子供のように心の耐性が低いとき、限界を超える苦痛や感情を体外離脱体験とか記憶喪失という形で切り離し、自分の心を守ろうとするが、それも人間の防衛本能であり日常的ではないが障害ではない。

障害となるのは次ぎのような段階である。 空想と解離は、慢性的なストレス状況におかれた子供にとっては唯一の実行可能な逃避行であるが、 状況が慢性的であるが故にその状態が恒常化し、コントロール(自己統制権)を失って別の形の苦痛を生じたり、社会生活上の支障まできたす。 これが解離性障害である。 解離性同一性障害はその中でもっとも重いものであり、切り離した自分の感情や記憶が裏で成長し、あたかもそれ自身がひとつの人格のようになって、一時的、あるいは長期間にわたって表に現れる状態である。・・・