Portal:医学と医療/最近の話題
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- 2018年1月29日、アイルランドで人工中絶を事実上禁止している現行憲法の是非を問う国民投票を5月に実施することが決定された。1983年に制定された憲法第40条3項3、通称「憲法修正第8条」は胎児の生存権を認めており、現在のアイルランドでは母体の生命に関わる場合を除き人工中絶は禁止されている[1]。
- 2018年1月、東京医科歯科大学の高木正稔准教授を世話人代表として毛細血管拡張性運動失調症の日本初の研究会が発足すると報道された。2月10日に東京都で初会合が開催される予定[2]。
- 2018年1月、フランスとデンマークの研究チームが米国科学アカデミー紀要でイブプロフェンと男性不妊の関連性についての論文を公表し、イブプロフェンを服用した被験者ではホルモンバランスの撹乱と生殖障害の徴候がみられたとの結果を示した。長期服用による影響は判明しておらず、また生殖能力の低い男性ではより大きな影響が出る可能性も考えられる。ミズーリ大学の研究者は子供を作る予定のある男性に対し数ヶ月はイブプロフェンの服用を控えるよう推奨している[3]。
- 2018年1月、慈恵医大、明治大学、医療ベンチャー「バイオス」らのチームが慢性腎不全患者本人から作成したiPS細胞を使用して腎臓を再生させる世界初の臨床研究を年内に開始する見込みであることが報道された[4]。
- 2017年12月、横浜市立大学などの研究チームはヒトのiPS細胞のみから肝芽を大量作成しすることに成功し、肝不全のマウスに移植して正常に機能することを確認した。肝芽は「ミニ肝臓」として血管から移植する治療法に使用できる可能性があるという[5]。
- 2017年10月、2017年のノーベル生理学・医学賞にジェフリー・ホール、マイケル・ロスバッシュ、マイケル・W・ヤングが選出された。受賞理由は概日リズムを制御する分子メカニズムの発見[7]。
出典
[編集]- ^ “アイルランドで妊娠中絶禁止めぐる住民投票、5月実施へ”. BBC NEWS JAPAN. (2018年1月30日) 2018年1月31日閲覧。
- ^ “幼児10万人中1人が発症…研究進まなかった希少難病、治療法探る”. ヨミドクター (読売新聞). (2018年1月15日). オリジナルの2018年1月15日時点におけるアーカイブ。 2018年1月15日閲覧。
- ^ “鎮痛薬のイブプロフェン、男性不妊に関係か”. CNN.co.jp. (2018年1月9日) 2018年1月9日閲覧。
- ^ “腎再生 初の臨床研究 患者のiPS使用、年内開始”. 毎日新聞. (2018年1月5日) 2018年1月5日閲覧。
- ^ “iPSで「ミニ肝臓」、大量作製が可能に…横浜市大など”. ヨミドクター (読売新聞). (2017年12月6日). オリジナルの2017年12月6日時点におけるアーカイブ。 2017年12月6日閲覧。
- ^ “高価な薬の成分含む卵、ニワトリ産む…薬を安く”. YOMIURI ONLINE (読売新聞). (2017年10月8日). オリジナルの2017年10月9日時点におけるアーカイブ。 2017年10月10日閲覧。
- ^ the 2017 Nobel Prize in Physiology or Medicine, Nobel Media AB, (2017-10-02) 2017年10月2日閲覧。