コンテンツにスキップ

MSDOS.SYS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

MSDOS.SYSは、MS-DOSカーネルのうち、特に機種依存しない部分(のファイル名)である。起動時には、機種依存する部分であるIO.SYSの後に動作する(詳しい流れはIO.SYSの記事を参照)。ただし、Windows 9x系ではコードは全てIO.SYSの中に移行されており、MSDOS.SYSは設定情報が書かれたテキストファイルになっている[1]

起動ディスクのルートディレクトリに必要である。FORMAT /Sなどで起動ディスクを作成した場合、「隠し」「読み取り専用」「システム」の属性がオンにされている。

PC DOSDR-DOSではIBMDOS.COMという名前である。

NT系 Windowsでは、ブート方法から異なっており(NTLDRなど)、起動には関与しない。

ブートセクタにあるMS-DOSのブートローダが、MSDOS.SYSの存在をチェックするか否かには、違いのあるブートローダがあり、IO.SYSとMSDOS.SYSの両方の存在を確認してから、ロードしたIO.SYSに制御を移すものと、MSDOS.SYSの存在をチェックしないものがあった[2]。またブートローダによってはファイルの属性をチェックするものもある。

脚注

[編集]
  1. ^ Windows の Msdos.sys ファイルの内容”. サポート技術情報. マイクロソフト (2004年12月27日). 2009年5月27日閲覧。
  2. ^ 通常はわからない違いだが、IO.SYSを単体で動作する簡単なプログラム等に差替えるなどした場合、それでも(ダミーで良いが)MSDOS.SYSが必要か否か、という違いになる。