L・M・ナルドゥッチ
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ロレンツォ・M・ナルドゥッチ(Lorenzo. M. Narducci、1942年5月25日 - 2006年7月21日)は、イタリア系アメリカ人の物理学者である。量子光学に関する研究に従事し、特にレーザー不安定性の研究に対する貢献で著名である。トリノ出身。
業績
[編集]200以上の学術論文及び "Laser Physics and Laser Instabilities" を含む、いくつかの本を執筆している[1]。レーザー不安定性理論に関する研究に加え[1][2]、三準位系における放射及び吸収の物理[3]や周波数ロッキング3レベルシステムでの放出と吸収の物理にも貢献した[4]。
量子電磁力学における光コヒーレンスの研究によりミラノ大学から博士号を取得した。Optics Communications の編集者を務め(1987年-2006年)、Physical Review A の編集委員にも就任した。
受賞歴
[編集]米国光学会のフェローでもある。多くの賞を受賞しているが、1991年にレーザー科学アインシュタイン賞を、1999年にウィリス・ラム賞を受賞した。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b L. M. Narducci and N. B. Abraham, Laser Physics and Laser Instabilities (World Scientific, London, 1988).
- ^ R. Bonifacio, C. Pellegrini, and L. M. Narducci, Collective instabilities and high-gain regime in a free electron laser, Opt. Commun. 50, 373-378 (1984).
- ^ L. M. Narducci, M. O. Scully, G.-L. Oppo, P. Ru, and J. R. Tredicce, Spontaneous emission and absorption properties of a driven three-level system, Phys. Rev. A 42, 1630 (1990).
- ^ L. A. Lugiato, C. Oldano, and L. M. Narducci, Cooperative frequency locking and stationary spatial structures in lasers, J. Opt. Soc. Am. B 5, 879-888 (1988).