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KOKUSAI ELECTRIC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社KOKUSAI ELECTRIC
KOKUSAI ELECTRIC CORPORATION
種類 株式会社
機関設計 監査等委員会設置会社
市場情報
東証プライム 6525
2023年10月25日上場
[1]
略称 KE、KOKUSAI
本社所在地 日本の旗 日本
101-0045
東京都千代田区神田鍛冶町3丁目4番地
oak神田鍛冶町5階
設立 2017年2月2日
(HKEホールディングス合同会社)
業種 電気機器
法人番号 4010003024801 ウィキデータを編集
事業内容 半導体製造装置の開発・製造・販売・保守サービス及びそれに附帯関連する事業
代表者 代表取締役社長執行役員 金井史幸
資本金 112億62百万円
(2024年3月31日現在)[2]
発行済株式総数 2億3292万8202株
(2024年3月31日現在)[2]
売上高 連結:1808億38百万円
単独:1312億60百万円
(2024年3月期)[2]
純利益 連結:223億74百万円
単独:183億71百万円
(2024年3月期)[2]
純資産 連結:1873億88百万円
単独:1395億42百万円
(2024年3月期)[2]
総資産 連結:3754億33百万円
単独:3113億95百万円
(2024年3月期)[2]
従業員数 連結:2483名
単独:1125名
(2024年3月)[2]
決算期 3月末日
会計監査人 EY新日本有限責任監査法人[2]
主要株主 KKR HKE Investment L.P 43.4%
BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC 14.9%
KSP Kokusai Investments, LLC 6.7%
SSBTC CLIENT OMNIBUS ACCOUNT 6.0%
Qatar Holding LLC 4.9%
(2024年3月31日現在)[2]
主要子会社 #グループ企業を参照
外部リンク https://www.kokusai-electric.com/
特記事項:連結は国際会計基準のため、売上高は売上収益、純利益は親会社の所有者に帰属する当期利益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分を記載。
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株式会社KOKUSAI ELECTRIC(コクサイエレクトリック、: KOKUSAI ELECTRIC CORPORATION)は、東京都千代田区に本社を置く日本半導体製造装置メーカー。日立国際電気の半導体製造装置部門が独立するかたちで設立された。

2023年10月25日に東京証券取引所プライム市場に上場した[3][4]

概要

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日立製作所のグループ再編の一環として、連結子会社であった日立国際電気の成膜プロセスソリューション(半導体製造装置)事業の売却先として米国の投資ファンドであるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が選定され、2017年2月にKKRが管理・運営する特別目的会社・HKEホールディングス合同会社として設立され(同年12月に株式会社に改組)、2018年5月に日立国際電気を完全子会社化した[2]

同年6月、日立国際電気の成膜プロセスソリューション事業を会社分割により譲受し、現商号に変更した。また日立国際電気の株式を日立製作所日本産業パートナーズ傘下のHVJホールディングスに各20%づつ譲渡。2020年には残りの全株式をHVJホールディングスに譲渡し、資本関係を解消した[2]

2019年7月には半導体製造装置の世界最大手である米国のアプライド・マテリアルズに全株式を譲渡する契約を締結したが[5][6]、中国規制当局の承認が得られず、2021年3月に契約が破棄された[7]。これを踏まえ、戦略的パートナーシップの模索以外に株式の新規上場についても選択肢の一つとして検討されることとなった[8]

2023年9月21日、東京証券取引所はKOKUSAI ELECTRICの同年10月25日付でのプライム市場上場を承認したことを発表した[4]。KKRは保有株式の一部を売却し、持分を73.2%から47.7%にまで下げる。時価総額は4300億円を超える見通しで、2018年のソフトバンク以来の大型上場となる[9]

沿革

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※特記なきものの出典は「新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)」[10]による。

国際電気

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  • 1949年11月 - 国際電気株式会社設立。
  • 1956年4月 - ゲルマニウム、シリコン単結晶引上装置を受注し、半導体製造装置事業を開始。
  • 1961年9月 - 東京証券取引所市場第二部に上場(同年10月市場第一部に指定替え)。
  • 1971年3月 - Kokusai Electric Co., of Americaを設立。
  • 1977年3月 - Kokusai Electric Europe GmbH(現:Kokusai Semiconductor Europe GmbH)を設立。
  • 1989年2月 - 国際電気システムサービス株式会社(現:株式会社国際電気セミコンダクターサービス)を設立。
  • 1989年5月 - 富山工場操業開始。
  • 1993年5月 - Kook Je Electric Korea Co., Ltd.を設立。
  • 1996年9月 - 亜太國際電機股份有限公司を設立。
  • 1997年5月 - Kokusai Electric Co., of Americaを持株会社に改組し、事業子会社としてKokusai Semiconductor Equipment Corporationを設立。

日立国際電気

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  • 2000年10月 - 国際電気を存続会社として、日立電子・八木アンテナが合併し、株式会社日立国際電気に商号変更。
  • 2002年5月 - 亜太國際電機股份有限公司が、Kokusai Electric Asia Pacific Shanghai Ltd.(現:科意半導体設備(上海)有限公司)を設立。
  • 2003年3月 - Kokusai Semiconductor Equipment CorporationがKokusai Electric Co., of Americaを吸収合併。
  • 2003年5月 - Kook Je Electric Korea Co., Ltd.が連結子会社から持分法適用関連会社となり、KOSDAQ市場に上場(2015年2月上場廃止)。
  • 2009年3月 - 日立製作所の連結子会社となる。
  • 2010年9月 - Kook Je Electric Korea Co., Ltd.を再び連結子会社化。
  • 2016年1月 - Kook Je Electric Korea Co., Ltd.を完全子会社化。
  • 2018年3月 - 東京証券取引所市場第一部の上場廃止。

KOKUSAI ELECTRIC

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  • 2017年2月 - コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)を成膜プロセスソリューション事業の分割による売却先に選定し、KKRが特別目的会社であるHKEホールディングス合同会社を東京都千代田区丸の内に設立。
  • 2017年12月 - HKEホールディングス株式会社に改組。日立国際電気の公開買付けを実施。
  • 2018年3月 - Kook Je Electric Korea Co., Ltd.の全株式を日立国際電気より譲受し完全子会社化。
  • 2018年5月 - 日立国際電気を完全子会社化。
  • 2018年6月 - 日立国際電気の成膜プロセスソリューション事業を会社分割により承継し株式会社KOKUSAI ELECTRICに商号変更。本店を現在地に移転。日立国際電気の株式を日立製作所およびHVJホールディングスに各20%売却。
  • 2019年7月 - 米国アプライド・マテリアルズと株式譲渡契約を締結[5]
  • 2020年2月 - 日立国際電気の全株式をHVJホールディングスに売却し、資本関係を解消。
  • 2021年3月 - アプライド・マテリアルズとの株式譲渡契約が実行されることなく終了[8]
  • 2022年10月 - 富山県砺波市内に新工場を建設すると報道発表[11]
  • 2023年10月 - 東京証券取引所プライム市場に上場[3]

主な製品

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  • 成膜プロセス装置
  • トリートメント(成膜改善)プロセス装置
  • 超音波発振器(子会社の国際電気セミコンダクターサービスが製造)
  • 測定器(同上)

事業所

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グループ企業

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いずれも完全子会社である。

  • 株式会社国際電気セミコンダクターサービス(富山県富山市)
  • Kokusai Semiconductor Equipment Corporation (アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ
  • Kokusai Semiconductor Europe GmbH (ドイツ・エルクラート市英語版
  • 科意半導体設備(上海)有限公司(KE Semiconductor Equipment (Shanghai) Co., Ltd.)(中国・上海市
  • 亜太國際電機股份有限公司(Kokusai Electric Asia Pacific Co., Ltd. )(台湾・新竹市
  • Kook Je Electric Korea Co., Ltd. (Kokusai Electric Korea Co., Ltd.) (韓国・天安市
  • Kokusai Semiconductor Singapore Pte. Ltd.(シンガポール

脚注

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  1. ^ 新規上場会社概要” (PDF). 株式会社東京証券取引所. 2023年9月23日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k 株式会社KOKUSAI ELECTRIC. “有価証券報告書 ‐ 第9期(2023/04/01 ‐ 2024/03/31)” (PDF). EDINET. 2024年7月20日閲覧。
  3. ^ a b “半導体装置メーカーKOKUSAIが東証上場 時価総額4875億円”. 毎日新聞 (株式会社毎日新聞社). (2023年10月25日). https://mainichi.jp/articles/20231025/k00/00m/020/143000c 2023年10月25日閲覧。 
  4. ^ a b “KOKUSAI、アプライドが15%出資 10月25日上場”. 日本経済新聞 (株式会社日本経済新聞社). (2023年9月21日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC2105C0R20C23A9000000/ 2023年9月23日閲覧。 
  5. ^ a b 米国アプライド・マテリアルズ社との株式譲渡契約書締結に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)株式会社KOKUSAI ELECTRIC、2019年7月1日https://www.kokusai-electric.com/sites/default/files/2023-02/news_japanese_20190701_5d199a8637677.pdf2023年9月23日閲覧 
  6. ^ “AMAT、KOKUSAI ELECTRICを買収 - 全発行株式を22億ドルで買い付け”. TECH+ (株式会社マイナビ). (2019年7月1日). https://news.mynavi.jp/techplus/article/20190701-852123/ 2023年9月23日閲覧。 
  7. ^ “米半導体装置大手、旧日立系の買収が破談 中国承認せず”. 朝日新聞デジタル (株式会社朝日新聞社). (2021年3月30日). https://www.asahi.com/articles/ASP3Z32RYP3ZULFA002.html 2023年9月23日閲覧。 
  8. ^ a b 当社、KKR HKE Investment L.P.、およびApplied Materials, Inc.の 株式譲渡契約期間満了に関するお知らせ』(プレスリリース)株式会社KOKUSAI ELECTRIC、2021年3月29日https://www.kokusai-electric.com/news/document/3952023年9月23日閲覧 
  9. ^ “KOKUSAIが10月上場、KKRが売却 時価総額4300億円超”. ロイター. (2023年9月21日). https://jp.reuters.com/markets/japan/UTG4HJS6MZNNHKFZY3WTINAMJM-2023-09-21/ 2023年9月23日閲覧。 
  10. ^ 株式会社KOKUSAI ELECTRIC. “新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)” (PDF). 株式会社日本取引所グループ. 2023年9月23日閲覧。
  11. ^ “KOKUSAI ELECTRIC、240億円で半導体製造装置の工場新設へ”. EE Times Japan (アイティメディア株式会社). (2022年10月5日). https://eetimes.itmedia.co.jp/ee/articles/2210/05/news043.html 2024年4月21日閲覧。 

外部リンク

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