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伊丹駅 (JR西日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR伊丹駅から転送)
伊丹駅
駅舎(2009年9月)
いたみ
Itami
JR-G51 猪名寺 (1.9 km)
(2.1 km) 北伊丹 JR-G53
地図 左は阪急伊丹駅
所在地 兵庫県伊丹市伊丹一丁目15-20[1]
北緯34度46分50.28秒 東経135度25分17.99秒 / 北緯34.7806333度 東経135.4216639度 / 34.7806333; 135.4216639座標: 北緯34度46分50.28秒 東経135度25分17.99秒 / 北緯34.7806333度 東経135.4216639度 / 34.7806333; 135.4216639
駅番号 JR-G52
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 福知山線(JR宝塚線)
キロ程 5.8 km(尼崎起点)
大阪から13.5 km
電報略号 イタ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
22,926[2]人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1893年明治26年)12月12日[1]
備考
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伊丹駅(いたみえき)は、兵庫県伊丹市伊丹一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線である[1]。駅番号はJR-G52

直営駅宝塚駅の被管理駅)で、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、ICOCAの利用可能エリアに含まれている(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。

歴史

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駅構造

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相対式2面2線のホームを持つ地上駅で、橋上駅舎を有している[1]分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

ホームは島式2面4線への拡張が可能な構造となっている。これは将来、当駅から大阪国際空港まで支線を延ばす構想(詳細は後述)があるためで、外側の用地は現在駐輪場などに使用されている。

各ホームの長さは10両編成分(220 m)だが、列車との段差解消のためのかさ上げは8両編成分のみ行われている(福知山線では9両編成以上の列車は通常運転されていない)。

改札口は橋上にある1か所のみ。みどりの窓口は2023年5月21日をもって営業を終了し、翌5月22日からはみどりの券売機プラスによる営業に移行した(通常のみどりの券売機もこれ以前から設置されている)[9]

改札横には、伊丹市による観光案内所の「伊丹市観光物産ギャラリー」と、キヨスクから転換された「セブン-イレブン キヨスク」が出店している。なお、駅西口にもハート・インから転換された「セブン-イレブン ハートイン」がある。

のりば

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のりば 路線 方向 行先
1 G JR宝塚線 下り 宝塚三田方面[10]
2 上り 尼崎大阪北新地方面[10]
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

ダイヤ

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特急列車はすべて通過するが、快速列車を含むその他の営業列車はすべて停車する。

日中時間帯は1時間に8本が停車する(区間快速と普通列車がそれぞれ4本)。朝ラッシュ時の大阪方面は本数が非常に多い。

利用状況

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2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員22,926人で、JR西日本の駅の中では35番目に多く、福知山線の途中駅の中では最も多い(2位は宝塚駅[11]

徒歩10分ほどの距離にある阪急伊丹線伊丹駅と競合する関係にある。阪急伊丹駅と比較すると、当駅は大阪市内の広範囲にほぼ乗り換えなしでアクセスできる点が利点となっている[注釈 1]。なお、福知山線(JR宝塚線)は電車特定区間の対象外のため周辺のJR線の駅よりも運賃計算が割高となっているが、幹線運賃でも15km以内は割安のため大阪駅・大阪梅田駅までの普通運賃は240円と阪急と同等である。

福知山線は元々単線非電化という低規格の路線であり、列車の運行本数も少なく、大都市近郊の駅としては乗降客が少なかった(改札口も常時開放はされておらず、列車の到着時刻に合わせて改札を開始する列車別改札だった)。このため、少なくとも1970年代までは阪急伊丹駅との競合はそもそも成立しない状況が続いていた[注釈 2]

しかし、1981年の複線電化1987年国鉄分割民営化1997年JR東西線の開業と同線への直通運転開始を経て、列車の運行本数が急増し利便性が一気に向上。2000年代には当駅と直結するイオンモール伊丹(当時はダイヤモンドシティ・テラス)の開業や、当駅周辺での大規模な再開発が進展したことで大幅に乗降客が増加し、JR西日本各駅の乗車人員で上位50位以内に入る主要駅に成長した[11]

「兵庫県統計書[12]」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗車人員
1995年 12,061
1996年 12,011
1997年 14,014
1998年 15,385
1999年 15,530
2000年 16,139
2001年 16,820
2002年 18,849
2003年 20,851
2004年 21,670
2005年 19,784
2006年 22,282
2007年 23,026
2008年 23,589
2009年 23,102
2010年 23,288
2011年 23,361
2012年 23,693
2013年 24,190
2014年 23,916
2015年 24,255
2016年 24,285
2017年 24,879
2018年 24,937
2019年 25,047
2020年 20,234
2021年 20,683
2022年 22,136

駅周辺

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西側は「有岡城」こと伊丹城跡、東側はイオンモール伊丹を中心に、住宅地・事業所・工場が雑然と入り混じっている。

大阪国際空港(伊丹空港)の西側、JR線内では最も空港に近い場所に位置し、駅前には空港に向かうバス路線も乗り入れている。

当駅から約1キロ西には、阪急伊丹線終着駅である伊丹駅がある。

中央口

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駅中央口からの連絡通路から撮ったイオンモール伊丹

中央口からはペデストリアンデッキが延びており、イオンモール伊丹に直結している。

イオンモール内のテナントについては「イオンモール伊丹」を参照のこと。
  • ジャパン 1号店(本店)
  • TOYO TIRE(旧・東洋ゴム工業) 本社、テクニカルセンター
イオンモール伊丹の敷地は同社の伊丹工場の跡地である。

西口・北口

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阪神運転免許更新センター
城跡周辺は駅前広場として整備されている。

東口

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毎年8月には神津大橋周辺で「いたみ花火大会[13]」が開催されており、当駅はその最寄り駅の一つとなっている。

バス路線

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伊丹市営バス阪急バスが乗り入れている。

伊丹市営バスについては乗り入れる大半の路線が当駅前を起終点とし、阪急伊丹駅を経由して市内各地を結ぶ。西口の北側には、バスの折り返しや待機のための転回場が設置されている。

バス停は東西双方に設けられているが、西口側が「JR伊丹」、東口側(イオンモールと線路の間の道路沿い)が「イオンモール伊丹」と名称が異なる。阪急バスは「JR伊丹」停留所を経由しない路線が「イオンモール伊丹」停留所に発着している。

のりば 停留所名 運行事業者 系統・行先 備考
1 JR伊丹 伊丹市営バス
 
2
 
3
  • 7系統:鴻池東
 
阪急バス 62系統阪急川西能勢口  
4 伊丹市営バス
 
5
 
6
  • 22系統23系統岩屋循環
  • 31系統:山本団地
 
阪急バス 70系統伊丹営業所前 土日祝日のみ運行(1日1便)
イオンモール伊丹 伊丹市営バス 休止中 [注釈 4]
イオンモール伊丹
(JR伊丹駅東口)
阪急バス
「82系統」の伊丹営業所行は平日のみ運行

将来の構想

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当駅から分岐する形で大阪国際空港まで乗り入れるJR福知山線分岐線構想や、兵庫県がLRTを同区間に設置する案、既に空港に乗り入れている大阪モノレール線を伊丹市内まで延長する案が提唱されたことがあるが、いずれも採算性で折り合いが付かないなどとして進展していない。

当駅や阪急伊丹駅と空港の移動手段としては、路線バスやタクシー(またはマイカー)が一般的となっている。

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
G JR宝塚線(福知山線)
丹波路快速・快速・区間快速
尼崎駅 (JR-G49) - 伊丹駅 (JR-G52) - 川西池田駅 (JR-G54)
普通
猪名寺駅 (JR-G51) - 伊丹駅(JR-G52) - 北伊丹駅 (JR-G53)

脚注

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注釈

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  1. ^ 阪急の場合、塚口駅で必ず乗り換えが必要となり、JR大阪駅とほぼ同一地点にある大阪梅田駅が終点となる。また、日中時間帯は阪急塚口駅に優等列車が停車せず、全区間で普通列車を利用することになるため、所要時間もやや長くなる(平日のラッシュ時などはこの限りではない)。
  2. ^ 同様のケースは阪急宝塚本線今津線と接続する宝塚駅や、神戸電鉄三田線と接続する三田駅にも当てはまる。
  3. ^ イトーヨーカドーによる同名のショッピングセンターとは関係がなく、所在地の住所「有岡」にちなんだ名称。開業も伊丹のアリオの方が早かった。
  4. ^ 経由していた路線の休止に伴い、2023年7月24日より休止となっている[14]

出典

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  1. ^ a b c d e f g 『兵庫の鉄道全駅 JR・三セク』神戸新聞総合出版センター、2011年12月15日、100頁。ISBN 9784343006028 
  2. ^ データで見るJR西日本2024:駅” (PDF). JR西日本. 2024年12月20日閲覧。
  3. ^ a b c 伊丹駅|駅情報:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月9日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 44号 福知山線・播但線・加古川線・姫新線、曽根悟 監修、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年5月30日、10-11頁。 
  5. ^ a b 川辺馬車鉄道乗客貨物運賃収入表 伊丹市史第5巻p422 (1970)
  6. ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、125頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  7. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-119-8 
  8. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  9. ^ a b c 【伊丹市】JR伊丹駅「みどりの窓口」営業終了に伴い「みどりの券売機プラス」が新しく登場!”. 号外NET. 本気メディア (2023年6月1日). 2024年2月10日閲覧。
  10. ^ a b 伊丹駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月18日閲覧。
  11. ^ a b データで見るJR西日本2024:駅” (PDF). JR西日本. 2024年12月20日閲覧。
  12. ^ 兵庫県統計書
  13. ^ いたみ花火大会 広告協賛・ふるさと寄附について”. 伊丹市. 2024年2月10日閲覧。
  14. ^ 伊丹市交通局「休止路線と休止バス停」『市営バスかわら版 第16号』2023年7月15日、2面。2024年2月10日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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