コンテンツにスキップ

JA広島病院前駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JA広島病院前駅
駅入口(2009年8月)
じぇいえーひろしまびょういんまえ
JA Hiroshimabyoin-mae
M34 宮内 (0.4 km)
(0.5 km) 地御前 M36
地図
所在地 広島県廿日市市地御前一丁目3-13[1]
北緯34度20分38.2秒 東経132度19分20.58秒 / 北緯34.343944度 東経132.3223833度 / 34.343944; 132.3223833座標: 北緯34度20分38.2秒 東経132度19分20.58秒 / 北緯34.343944度 東経132.3223833度 / 34.343944; 132.3223833
駅番号 M35
所属事業者 広島電鉄
所属路線 宮島線
キロ程 11.9 km(広電西広島起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
1,178人/日
-2022年-
開業年月日 1998年平成10年)9月1日
テンプレートを表示

JA広島病院前駅(じぇいえーひろしまびょういんまええき)は、広島県廿日市市地御前一丁目にある広島電鉄宮島線である。駅番号はM35

駅名の通り、JA広島総合病院(広島県厚生農業協同組合連合会廣島総合病院)の最寄り駅である[2]。JA(農業協同組合)関連の施設は全国各地に様々なものが存在しているが、JAの名を冠した駅名は全国でも当駅のみである[2]

歴史

[編集]

当駅は1998年平成10年)9月、宮島線の宮内駅 - 地御前駅間に新規開業した[3][4]。広島県厚生農業協同組合連合会(JA広島厚生連)の要請を受けて開設された請願駅[5]、約1億2千万円の建設費はJA広島厚生連が負担した[6]。JA広島厚生連は病院利用者の便を理由に開業の13年前から広島電鉄に駅設置を陳情しており[7]、広島総合病院に新病棟が完成する11月を前に駅が開設された[6]

年表

[編集]

駅構造

[編集]
ホーム(2009年8月)

相対式ホーム2面2線の地上駅[2][9]。路線の起点から見て左手にあるのが広電宮島口駅方面へ向かう下りホーム、右手にあるのが広電西広島駅方面へ向かう上りホームで[2]、互いのホームは踏切で結ばれる。宮島線の駅には、かつて線内で運行されていた鉄道車両用に使われた高床ホームが残る駅が存在するが、当駅はその鉄道車両が全廃された後に開業した駅であるため、もとから高床ホームは設けられていない[2]

病院の最寄り駅であることから車椅子での利用を想定し、駅と病院の入口との間は段差をなくした屋根付きの通路で接続されている[5]。このようなバリアフリーに配慮した当駅の設備は、その後の広島電鉄による駅整備において模範とされた[5]

宮内駅側の線路には上下渡り線のポイントがあり[2][9]、朝のラッシュ時には当駅で広電西広島方面へ折り返す列車も運行される。折り返し列車は下りホームから発着する。

乗り場 路線 方向 行先
西側 宮島線 上り 五日市西広島広島方面
東側 下り 宮島口方面

利用状況

[編集]

「廿日市市統計書」または「移動等円滑化取組報告書(鉄道駅)」によると、1日平均乗降人員は以下の通りである。

年度 1日平均
乗降人員
1998年(平成10年) 2,552
1999年(平成11年) 2,699
2000年(平成12年) 3,403
2001年(平成13年) 2,300
2002年(平成14年) 2,301
2003年(平成15年) 2,316
2004年(平成16年) 2,198
2005年(平成17年) 2,211
2006年(平成18年) 2,269
2007年(平成19年) 2,300
2008年(平成20年) 2,279
2009年(平成21年) 2,007
2010年(平成22年) 1,879
2011年(平成23年) 1,946
2012年(平成24年) 1,992
2013年(平成25年) 1,985
2014年(平成26年) 1,815
2015年(平成27年) 1,742
2016年(平成28年) 1,711
2017年(平成29年) 1,674
2018年(平成30年) 1,549
2019年(令和 元年) 1,474
2020年(令和02年) 1,153
2021年(令和03年) 1,085
2022年(令和04年) 1,178

駅周辺

[編集]
JA広島総合病院

駅東側は、国道2号沿いに店舗が立ち並ぶ。駅西側は住宅街である。

廣島総合病院(通称・JA広島総合病院)の最寄り駅であるほか、南へ歩いてすぐの距離にはイオン廿日市店があった[2]

隣の駅

[編集]
広島電鉄
宮島線
宮内駅 (M34) - JA広島病院前駅 (M35) - 地御前駅 (M36)

脚注

[編集]
  1. ^ 路線・電停ガイド - 宮島線”. 広島電鉄. 2015年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月14日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』 第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、16,89頁。ISBN 978-4-06-295157-9 
  3. ^ a b 長船友則『広電が走る街 今昔』JTBパブリッシング〈JTBキャンブックス〉、2005年、150-157頁。ISBN 4-533-05986-4 
  4. ^ 今尾恵介(監修)日本鉄道旅行地図帳』 11 中国四国、新潮社、2009年、39頁。ISBN 978-4-10-790029-6 
  5. ^ a b c 『広島電鉄開業100年・創立70年史』広島電鉄、2012年、297頁。 
  6. ^ a b “便利になるよ 広電宮島線に新駅「JA広島病院前」 /広島”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (1998年9月2日) 
  7. ^ a b “JA広島病院前駅を新設 広島電鉄宮島線 /広島”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (1998年4月1日) 
  8. ^ さらに便利に8/17宮島線ダイヤ改正”. 広島電鉄 (1999年). 2000年1月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月8日閲覧。
  9. ^ a b 川島令三『全国鉄道事情大研究』 中国篇 2、草思社、2009年、120頁。ISBN 978-4-7942-1711-0 
  10. ^ 廿日市さくらバス 広島県廿日市市

参考文献

[編集]
  • 廿日市市分権政策部広報統計課編 『廿日市市統計書』各年版

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]