IN A MODEL ROOM
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『IN A MODEL ROOM』 | |||||
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P-MODEL の スタジオ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 |
1979年5月 - 6月 Sunrise Studio Freedom Studio Electro Sound | ||||
ジャンル |
テクノポップ ニュー・ウェイヴ ポストパンク | ||||
時間 | |||||
レーベル | ワーナー・パイオニア | ||||
プロデュース |
佐久間正英 P-MODEL | ||||
P-MODEL アルバム 年表 | |||||
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平沢進関連のアルバム 年表 | |||||
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『IN A MODEL ROOM』収録のシングル | |||||
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IN A MODEL ROOM(イン・ア・モデル・ルーム)は、P-MODELの1枚目のスタジオ・アルバム。1979年8月25日、ワーナー・パイオニアより発売された。
概要
[編集]- P-MODELの初のフルアルバム。また、佐久間正英の初プロデュース作品である[1]。
- 当時プラスチックスにて活動していた佐久間は、「屋根裏でプラスチックスのライブをやった時に平沢進君が「プロデュースして欲しい。」と声をかけてくれ、カセットを渡してくれたんですよ。当時、プロデューサーという言葉はありましたが、事務所の社長だったり、レコード会社の人間だったり、そういう人たちのことを指してた時代で、今のように確立されてなかった時代ですね。」と語っており、これが切っ掛けとなり多くのミュージシャンへのプロデューサー業を展開していく事となった[2][3]。
- 大半の楽曲は前身バンド・MANDRAKE時代から演奏されており、これが結成から8ヶ月弱というスピードデビューに繋がった。
- 本作のみ、平沢の実兄である平沢裕一が作詞に参加している。
- 「異邦人」[※ 1]、「ホワイト・シューズ」[※ 2] も収録予定だったがボツとなった。
- 1999年に発売されたアルバム『VIRTUAL LIVE-1』でフルリメイクされたが、「ソフィスティケイテッド」のみ収録されなかった。
- ジョージ・オーウェルの小説『1984年』がアルバムのコンセプトの下敷きにある[4]。
楽曲解説
[編集]- 美術館で会った人だろ
- 1stシングル表題曲。
歌詞に「美術館に 火をつけるよ」というフレーズがある為、平沢は「消防士の父を持つにもかかわらず放火予告でレコード会社と契約した」と後年ネタにしている。[5] - ヘルス・エンジェル
- 1984年に久々に演奏する[※ 3] 際、平沢はギターのフレーズをすっかり忘れており、当時のメンバーであった三浦俊一に逆に教わったという。平沢進が自分以外が作曲して歌って楽しかった曲に挙げている[6]。
- KAMEARI POP
- 本アルバム発売後の1979年12月25日、2ndシングルとしてリカット。
1987年には平沢・KERA率いる「此岸のパラダイス亀有永遠のワンパターンバンド」が、『KAMEARI POP 此岸のパラダイス編』としてカバーしている。
解凍期~改訂期にもリアレンジして演奏されている。ニューウェーブバンドDEVOがタイヤの街(オハイオ州アクロン)出身だという主張に影響された。 - 偉大なる頭脳
- MANDRAKEの楽曲「錯乱の扉」のイントロ部分を再アレンジし歌詞をつけたもの。
2007年にPOLYSICSがカバーしている。(8thアルバム『KARATE HOUSE』収録) - 2023年の平沢ソロライブ『HYBRID PHONON 2566』では、歌詞を新たに描き下ろしてリアレンジの上演奏された。
- ホワイトシガレット
- 初期のライブでは歌詞中の「コロンブス」を「アメリカ」に変えて歌うこともあった。
- MOMO色トリック
- 歌詞中の「ユージさん」は今野雄二のこと。初期のライブではフルネームで歌うこともあった。また「アホのリノ」は女優のかたせ梨乃のことである。
当時P-MODELと今野の間に確執があり[※ 4]、それを受けて制作された楽曲。 - アート・ブラインド
- 2010年に平沢ソロアルバム『突弦変異』でリメイクされた。
『突弦変異』の収録曲は各フルアルバムから1曲ずつ[※ 5]ファン投票より決められたが、平沢はアレンジの方向性などを考えた結果、投票結果を無視してこの曲を選択した[7]。
収録曲
[編集]- 全編曲:P-MODEL
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 時間 |
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1. | 「美術館で会った人だろ(Art Mania)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
2. | 「ヘルス・エンジェル(Health Angel)」 | 田中靖美 | 田中靖美 | |
3. | 「ルームランナー(Roomrunner)」 | 田中靖美 | 田中靖美 | |
4. | 「ソフィスティケイテッド(Sophisticated)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
5. | 「子供たちどうも(For Kids)」 | 平沢裕一 | 平沢進 | |
6. | 「KAMEARI POP」 | 平沢進 | 平沢進 | |
7. | 「サンシャイン・シティー(Sunshine City)」 | 平沢裕一 | 田中靖美 | |
8. | 「偉大なる頭脳(The Great Brain)」 | 平沢進 | 安部文泰(ノンクレジット)、平沢進 | |
9. | 「ホワイト・シガレット(White Cigarettes)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
10. | 「MOMO色トリック(Pinky Trick)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
11. | 「アート・ブラインド(Art Blind)」 | 平沢進 | 平沢進 | |
合計時間: |
リリース履歴
[編集]リリース日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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1979年8月25日 | ワーナー・パイオニア | LP | K-10017W | 初回プレス盤のみ、ピンク色のビニールレコード仕様 |
カセットテープ | LKF-5029 | |||
1992年1月25日 | ワーナーミュージック・ジャパン | CD | WPCL-603 | |
2003年10月20日 | SS RECORDS | SS-101 | デジタルリマスタリング、紙ジャケット仕様[8] | |
2017年6月25日 | SS RECORDINGS | SS-101A | W紙ジャケット仕様(2017年EDITION)[9] | |
2020年11月20日 | SHM-CD | SS-1001A | W紙ジャケット仕様[10] | |
2022年7月27日 | ワーナー・ミュージック・ジャパン | LP | WQJL-150 | イエロー・カラー・ヴァイナル仕様[11] |
参加ミュージシャン
[編集]脚注・出典
[編集]脚注
[編集]- ^ 『改訂復刻DIGITAL版音楽産業廃棄物』によると、ヘヴィなナンバーであるため、「ピンク盤から出る音ではない」と感じたという。
- ^ 1989年に発売された映像作品『PHOTON-1』のエンディング曲に使用。ボックスセット『太陽系亞種音』にも収録されている。
- ^ 1981年のP-MODELの方針転換後、『IN A MODEL ROOM』『LANDSALE』の楽曲は封印状態となっていた。
- ^ 今野が、自身が司会を務めていたテレビ番組「水曜イレブン」の中でP-MODELを酷評したことがきっかけとされている。また、かたせは同番組でアシスタントを務めていた。
- ^ 『Potpourri』『SCUBA』『舟』からは選曲されなかった。
出典
[編集]- ^ “佐久間正英インタビュー”. 井桁学のギターワークショップ (2001年11月23日). 2021年2月6日閲覧。
- ^ “30th anniv. - Masahide Sakuma”. web.archive.org (2016年3月4日). 2022年5月19日閲覧。
- ^ “【People of Sound】第29回 佐久間正英さん | Rock oN Company”. media.miroc.co.jp. 2022年5月19日閲覧。
- ^ 『改訂復刻DIGITAL版音楽産業廃棄物』P-MODEL SIDE Open Sourse(Shop Fascination、33/139(p.33))
- ^ 平沢進のツイート(2019年7月14日)2020年1月31日閲覧.
- ^ Susumu Hirasawa (2015年1月26日). “平沢進のツイート”. @hirasawa. 2021年2月6日閲覧。
- ^ “そろそろ決めたいと思う”. 凝集する過去 還弦主義8760時間 (2009年10月2日). 2021年2月6日閲覧。(2014年11月12日時点のアーカイブ)
- ^ “IN A MODEL ROOM”. SS RECORDINGS WEB. 2021年2月6日閲覧。(2004年1月2日時点のアーカイブ)
- ^ “IN A MODEL ROOM/P-MODEL”. SS RECORDINGS WEB. 2021年2月6日閲覧。
- ^ “IN A MODEL ROOM (SHM-CD EDITION)/P-MODEL”. SS RECORDINGS WEB. 2021年2月6日閲覧。
- ^ “IN A MODEL ROOM<イエローカラーヴァイナル>”. TOWER RECORD ONLINE. 2022年8月19日閲覧。