IBC前沢ラジオ中継局
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IBC前沢ラジオ中継局(アイビーシーまえさわラジオちゅうけいきょく)は、岩手県奥州市前沢区に置かれていたIBC岩手放送の中波放送中継局。奥州市前沢区内や周辺地域へ電波を発射していた。
概要
[編集]1954年12月20日、岩手放送(当時)にとって初のラジオ中継局として開局した。当時は3名の職員が局に常駐しており、開局してしばらくは次々と訪れる見学希望者の対応に追われたという。1967年4月1日に設備が自動化・無人化され、その際に局舎も建て替えられた[1]。 IBCラジオでは、1996年まで県立高校入学試験の合格者氏名を発表する特別番組を地域別に放送しており、前沢局からも独自内容の放送を行っていたことがある。
設備老朽化とFM補完中継局開局に伴い、当中継局は2018年9月30日を以て廃止された。
中継局概要
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周波数 | 放送局名 | 呼出符号 | 空中線電力 | 放送対象地域 | 放送区域内世帯数 |
---|---|---|---|---|---|
1062kHz | IBC岩手放送 | JODL | 100W | 岩手県 | 約-世帯 |
- 中継局所在地は、奥州市前沢区赤坂。
- NHK盛岡第1・第2放送については、出力10kwの矢巾親局からの電波(531kHz及び1386kHz)が良好に受信できるため、この地域に中継局を置いていない。
沿革
[編集]- 1954年(昭和29年)
- 1978年(昭和53年)11月23日 - 全国一斉ラジオ周波数変更実施により、周波数が1060kHzから1062kHzに変更。
- 2018年(平成30年)9月30日 - 設備老朽化とFM補完中継局開局に伴い廃止[2]。
脚注
[編集]- ^ 同時に釜石中継局も局舎立て替えを行った。前沢局の現局舎と釜石局の旧局舎は同じ構造の建物だった。
- ^ 「IBC前沢ラジオ局廃止について」(IBC公式サイト内)
参考文献
[編集]- アイビーシー岩手放送『開局50周年記念誌 IBC岩手放送小史』60ページなど。
- 『民間放送十年史』(日本民間放送連盟発行)「第2部 各社史録」331頁の「岩手放送」の項と「全国民間放送一覧」のページ。
関連項目
[編集]- IBC岩手放送
- 一関テレビ・FM中継局 - IBCラジオは当中継局の電波が届きにくい地区をカバーするため、周波数85.5MHzで送信するFM中継局を新設した(2015年11月23日より試験電波を発射、同年12月1日より本放送を開始。FMによるIBCラジオ中継局は山田FM・岩泉小本FMに続き3局目。参照サイト:「IBCラジオ一関FM開局」)。
- 日本の放送送信所一覧