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DirectML

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

DirectML(Direct Machine Learning)は、マイクロソフトが提供している、Microsoft Windows上でGPUもしくはNPUを用いてニューラルネットワークディープラーニング)を実行するためのC++の低レベルAPI。Windows 10 バージョン 1903以降に標準搭載されている。[1]

学習結果の推論だけでなく、学習の用途にも利用可能である。ネイティブWindowsだけでなく、Windows上のWindows Subsystem for Linuxからも利用可能である。[2]

対応ハードウェア

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GPUの場合は、2015年に発表されたMicrosoft DirectX 12に対応している必要がある。事実上、現在使われているほとんどのGPUが対応している。[3]

  • AMD GCN 第1世代 (Radeon HD 7000 シリーズ) 以降 (2012年)
  • Intel Haswell (第4世代Intel Core) HD Integrated Graphics 以降 (2013年)
  • NVIDIA Kepler マイクロアーキテクチャ (GeForce 600 シリーズ) 以降 (2012年)
  • Qualcomm Adreno 600 以降

NPUは以下のものが対応している。

対応ライブラリ

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直接DirectMLを呼び出すことも可能であるが、以下のライブラリが対応している。

  • ONNX Runtime[6]
  • PyTorch。torch-directmlパッケージをインストールする。[7]
  • Web Neural Network APIを実装したWindows上のウェブブラウザ。これ自体もONNX Runtime Webから利用可能。[8]

以下のものは開発が止まっている。

  • TensorFlow。tensorflow-directml-pluginもしくはtensorflow-directmlパッケージをインストールする。[9][10][11]

出典

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外部リンク

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