コンテンツにスキップ

BaseX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
BaseX
logo
Screenshot BaseX
BaseXのGUIXML文書を様々なやり方で視覚化している様子
作者 Christian Grün
開発元 BaseX Team
初版 2007
最新版
11.1 / 2024年8月15日 (4か月前) (2024-08-15)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Java
対応OS クロスプラットフォーム
対応言語 英語, ドイツ語, 日本語, フランス語, イタリア語, その他
サポート状況 アクティブ
種別 XMLデータベース
ライセンス BSD License
公式サイト http://basex.org
テンプレートを表示

BaseX は軽量なネイティブXMLデータベースシステムである。GitHub[1]上のコミュニティプロジェクトとして開発が進められており、大規模なXML文書やコレクションの保管、照会、視覚化に特化している[2]。BaseXはプラットフォームに依存せず動作し、緩やかな規約のフリーソフトウェアライセンスの下で配布されている。

他のドキュメント指向データベースとは対照的に、XMLデータベースはXPathXQueryなど、World Wide Web Consortium (W3C) が標準化したクエリ言語をサポートしている。BaseXはこれらの仕様[3][4]に加えて、Update Facility、および、Full Text拡張機能にも対応している。付属のGUIを使うと、対話的な検索処理やデータの分析が可能で、リアルタイムに(式の入力を行う過程においても)XPath/ XQueryの式を評価することができる。

搭載するテクノロジー

[編集]
  • XPath query language
  • XQuery 3.1
    • XQuery Update (W3C)
    • XQuery Full Text (W3C)
  • EXPath/EXQueryモジュールとパッケージングシステムのサポート
  • ユーザ管理とトランザクションロギングを含むクライアントサーバアーキテクチャー
  • RESTXQ, RESTful API, WebDAV, XML:DB, XQJや、Java, C#, Perl, PHP, Python などのプログラミング言語に対応するAPI
  • サポートするデータフォーマット: XML, HTML, JSON, CSV, プレーンテキスト, バイナリデータ
  • ツリーマップ、テーブルビュー、ツリービュー、散布図などのビジュアライゼーションを提供するGUI機能

データベースレイアウト

[編集]

BaseXではXML文書の格納において、XML木構造を表形式で表現している。データベースは単一のドキュメント、または、コレクションのためのコンテナとして動作する。 XPathアクセラレータのスキームエンコーディングとStaircase Joinオペレータは、XPathロケーションステップの高速化を鼓舞する[5]。 さらにBaseXは、経路探索、属性検索、テキストの比較や全文検索のための様々なインデックスを備え、パフォーマンスを向上させている[6]

プロジェクトの歴史

[編集]

BaseXは、コンスタンツ大学のChristian Grünによって2005年に活動を開始した。以降、2007年にBSDライセンスに移行し、オープンソース化された[7][8]

推奨文献

[編集]

参照文献

[編集]
  1. ^ GitHub: BaseX
  2. ^ Statistics Overview on database instances created with BaseX”. 30 June 2011閲覧。
  3. ^ W3C: XQuery Test Suite Result Summary”. World Wide Web Consortium. 30 June 2011閲覧。
  4. ^ W3C: XPath and XQuery Full Text 1.0 Test Suite Result Summary”. World Wide Web Consortium. 30 June 2011閲覧。
  5. ^ Christian Grün, Marc Kramis Alexander Holupirek, Marc H. Scholl, Marcel Waldvogel (30 June 2006). “Pushing XPath accelerator to its limits” (PDF). Universität Konstanz. 30 June 2011閲覧。
  6. ^ Storing and Querying Large XML Instances” (PDF). Universitat Konstanz. 30 June 2011閲覧。
  7. ^ BaseX 5.0: XML Database with Visual Frontend”. Linux Magazine. 30 June 2011閲覧。
  8. ^ Open Source Kompetenzzentrum of the german Bundesverwaltungsamt” (German). 30 June 2011閲覧。

外部リンク

[編集]