B号車 (ヤマト運輸)
B号車(ビーごうしゃ)は、ヤマト運輸や一部グループ会社が所有する、主に大型車を示す。通称は「運行車」、「自車」である。
概要・運用
[編集]運用状況は基本的にヤマト運輸のベースが運用をし、宅急便センターとベース間の横持ち作業、大口顧客の集配作業、ベースからベース間の幹線集約輸送に使われている。北海道やその他の一部地域では、宅急便センターに大型車両(5tや7t)が所属して直接大口顧客の集配を行っている営業所もある。高速道路も走る必要があるため、ETCも装備済みである。ヤマト運輸の社内規則に基づき高速道路では制限速度走行している。 グループ全体を通して、日野自動車、いすゞ自動車、三菱ふそう、UDトラックスの国内4メーカー全てを導入しており、一部ではボルボの導入事例もある。車両の運用周期は約15年程度(ベースにより異なる)で代替えを行っている。現在は5t車~10t車までB0000の4桁の数字は通し番号であるが車番がリセットされる前は、5tや7t、引越車やコンテナ支店所属の大型車両はB5000番台があてがわれていた。引越車両の7tや10t、形式の違う運行車等はB9000番台があてがわれる事が多かった。一部車両にはB6000番台が存在する。現在は車格や所属関係なくB0001~(令和6年現在)が在籍している。2021年4月にグループ会社7社の統合やヤマトホームコンビニエンスがアートグループ所属になる際に一部ヤマトホームコンビニエンス営業所がヤマト運輸への統合の際に車番が重複する為、旧車番と旧社名を新車番とヤマト運輸と書かれたそれぞれのシールで上貼りされた。(B号車に限らず該当車両は全て同じ処置を施した)
車体
[編集]メーカーは日野自動車、三菱ふそう、いすゞ自動車、UDトラックスと国内4メーカー全てを導入している。年度により各メーカー導入にバラツキがあり、近年は日野自動車の不正燃費事件や三菱ふそうファイターのAT設定が無い等の事情でいすゞとUDトラックスの導入が増えている。車両の仕様は後ろにベッドがあるフルキャブ車両とベッドがないショートキャブタイプがあり、ショートキャブタイプは従来よりもロールパレットが2本多い18本積載することができる。数年前迄は、基本的に前2軸後1軸かつ前2軸の間隔が広い増トン車両が中心であった(北陸、東北、北海道の雪国地域は前1軸後2軸が主流)が、2020年頃から低床4軸や前1軸後2軸が主流となってきている。理由としては前2軸がメーカーで生産終了をしている事や、L号車としてリース車導入が増えている為である。それ以外に旧塗装の緑カラーリング車で「クール宅急便」と描かれた車両があり、こちらは冷蔵・冷凍装置を備えている。
ボディメーカーは、日本フルハーフ、トランテックス、パブコ、東プレ、北村製作所、トヨタ車体、日本トレクス等の導入実績がある。
拠点によっては、箱車以外にもウィング車や荷台の横扉付き車両、総輪エアサス、集配での地下搬入口進入の為の地上高の低い荷台を積んでいる車両等がある。
コンテナ支店所属の大型車は総輪エアサスの低床4軸車で導入されている。
関連項目
[編集]- ヤマト運輸
- 社番がBから始まる数字4ケタである。
- ヤマトマルチチャーター
- 運行事業をメインであり、看板車を複数所有しているが、社名変更後は独自のロゴに落ち着いている。なお、社番が存在しない。
- 神戸ヤマト運輸
- 運行事業も行っており、ヤマト運輸と同じ看板車を所有している。神戸ヤマト独自の車番を標示している。
- ヤマトボックスチャーター(旧グリーンライナー)
- この車両を主とした業務を分社化してできた会社である。ただし、トラックのデザインはオリジナルである。ボックスチャーター事業を行うにあたって、現社名に変更。クロネコマークが車体につくようになる。社番はBVから始まる数字3ケタである。