コンテンツにスキップ

2025年のスーパーバイク世界選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2025年のスーパーバイク世界選手権
前年: 2024 翌年: 2026
サポートシリーズ:
スーパースポーツ世界選手権
スーパースポーツ300世界選手権
FIM女子世界選手権

2025年のスーパーバイク世界選手権 (2024 MOTUL FIM Superbike World Championship) は、スーパーバイク世界選手権の38回目のシーズン。

ビモータの復帰

[編集]

この年からビモータが復帰。2014年のEvoクラス参戦以来、11年振りである。現在のビモータはカワサキ傘下であり、カワサキとの共同参戦である。参戦チームは昨年までのカワサキレーシングチームが組織・人員共にほぼそのまま移行しているので看板の掛替に近い。カワサキのワークスチームはプセッティレーシングが引き継いでおり、カワサキワールドSBKチームと名称を改めている。

今年はビモータが加わったことにより、6社のマニュファクチャラーが参戦する。

レギュレーション変更

[編集]

本年より性能調整の手段としてこれまでのレブリミットに代えて燃料流量制限が導入された。2025年は全社47kg/hで開始、1周につき2g/hの超過が認められる。スーパーポール(予選)および各決勝レースではこれをさらに超過するとペナルティの対象となるが、フリー走行は対象外。

2大会毎の成績に応じて戦力の不均衡があれば支配的とみなされたメーカーは燃料流量を0.5kg/h単位で削減される。逆に成績が振るわないメーカーはコンセッションにより0.5kg/h単位で燃料流量追加を選択することができる[1]

2026年の流量制限値は7月末までにそれまでのレース結果に基づいて決定される予定。

燃料流量(kg/h)
メーカー Rd1-2 Rd3-4 Rd5-6 Rd7-8 Rd9-10 Rd11-12
ビモータ 47.0
BMW 47.0
ドゥカティ 47.0
ホンダ 47.0
カワサキ 47.0
ヤマハ 47.0

2025年の開催スケジュールと勝者

[編集]

2024年10月11日、2025年シーズンの暫定カレンダーが発表された[2]

2025年のカレンダー
ラウンド 開催国 サーキット 開催日 スーパーポール ファステストラップ 優勝者 優勝チーム
1 R1 オーストラリアの旗 オーストラリア フィリップ・アイランド・サーキット 2月22日 イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ Aruba.itレーシング - ドゥカティ
SR 2月23日 イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ Aruba.itレーシング - ドゥカティ
R2 スペインの旗 アルバロ・バウティスタ イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ Aruba.itレーシング - ドゥカティ
2 R1 ポルトガルの旗 ポルトガル アルガルヴェ・インターナショナル・サーキット 3月29日
SR 3月30日
R2
3 R1 オランダの旗 オランダ TTサーキット・アッセン 4月13日
SR 4月14日
R2
4 R1 イタリアの旗 イタリア クレモナ・サーキット英語版 5月3日
SR 5月4日
R2
5 R1  チェコ アウトドローム・モスト英語版 5月17日
SR 5月18日
R2
6 R1 イタリアの旗 イタリア ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ 6月14日
SR 6月15日
R2
7 R1 イギリスの旗 イギリス ドニントン・パーク 7月12日
SR 7月13日
R2
8 R1  ハンガリー バラトン・パーク・サーキット 7月26日
SR 7月27日
R2
9 R1 フランスの旗 フランス マニクール・サーキット 9月6日
SR 9月7日
R2
10 R1 スペインの旗 スペイン モーターランド・アラゴン 9月27日
SR 9月28日
R2
11 R1 ポルトガルの旗 ポルトガル エストリル・サーキット 10月11日
SR 10月12日
R2
12 R1 スペインの旗 スペイン ヘレス・サーキット 10月18日
SR 10月19日
R2

エントリーリスト

[編集]
2025年のエントリーリスト
チーム コンストラクター 車両 車番 ライダー 出場ラウンド
ビモータ・バイ・カワサキ・レーシングチーム ビモータ KB998 22 イギリスの旗 アレックス・ロウズ 1
47 イタリアの旗 アクセル・バサーニ 1
ロキット・BMWモトラッド・ワールドSBKチーム BMW M1000RR 1 トルコの旗 トプラク・ラズガットリオグル 1
60 オランダの旗 マイケル・ファン・デル・マーク 1
Aruba.itレーシング - ドゥカティ ドゥカティ パニガーレV4 R 11 イタリアの旗 ニッコロ・ブレガ 1
19 スペインの旗 アルバロ・バウティスタ 1
バーニ・スパーク・レーシングチーム 9 イタリアの旗 ダニロ・ペトルッチ 1
5 イタリアの旗 ヤリ・モンテッラ 1
エルフ・マルクVDSレーシングチーム 14 イギリスの旗 サム・ロウズ 1
MGM・ボノボ・レーシング 45 イギリスの旗 スコット・レディング 1
モトコルサ・レーシング 17 イギリスの旗 ライアン・ビッカース 1
チーム・パタ・ゴーイレブン 29 イタリアの旗 アンドレア・イアンノーネ 1
ホンダHRCチーム ホンダ CBR1000RR-R 7 スペインの旗 イケル・レクオナ 1
49 日本の旗 長島哲太 1
97 スペインの旗 シャビ・ビエルヘ 1
ペトロナスMIEレーシング・ホンダチーム 27 マレーシアの旗 ザクワン・ザイディ 1
95 イギリスの旗 タラン・マッケンジー 1
カワサキ・ワールドSBKチーム カワサキ ニンジャZX-10RR 31 アメリカ合衆国の旗 ギャレット・ガーロフ 1
GYTR GRTヤマハ・ワールドSBKチーム ヤマハ YZF-R1 77 スイスの旗 ドミニク・エガーター 1
87 オーストラリアの旗 レミー・ガードナー 1
パタ・マクサス・ヤマハ 55 イタリアの旗 アンドレア・ロカテッリ 1
65 イギリスの旗 ジョナサン・レイ
ヤマハ・モトックスレーシング・ワールドSBKチーム 53 スペインの旗 ティト・ラバト 1
99 トルコの旗 バハッティン・ソフォーグル 1
ソース:[3]
凡例
レギュラーライダー
ワイルドカード参戦
代役参戦

ライダーの変更

[編集]
  • カワサキ・レーシング・チームのビモータ・バイ・カワサキ・レーシングチームへの移行に伴い、アレックス・ロウズとアクセル・バサーニは共にビモータ・バイ・カワサキレーシングチームの所属となった。
  • カワサキのワークスチームはプッチェッティ・レーシングが引き継ぎ、ギャレット・ガーロフを起用。
  • 昨年BMW陣営だったボノボ・アクションが一旦は撤退を表明、契約切れとなったガーロフはカワサキへ移籍。スコット・レディングはまだBMWとの契約が1年残っていたが解除された。その後ボノボ・アクションは参戦車両をドゥカティに変更し1台体制で参戦を継続することになり、レディングは引き続き同チームより参戦することになった。
  • モトコルサ・レーシングはマイケル・ルーベン・リナルディに代えてBSBライダーのライアン・ビッカースを起用。
  • ヤマハ・モトックス・レーシングは2台体制となり、カワサキ・プッチェッティ・レーシングから移籍したティト・ラバトとWSSPから昇格したバハッティン・ソフォーグルを新たに起用。
  • ペトロナスMIEはアダム・ノルディンに代えてザクワン・ザイディを起用。

レース結果とランキング

[編集]

ポイントは以下の通り与えられる[4]

レース1およびレース2
順位  1位   2位   3位   4位   5位   6位   7位   8位   9位   10位   11位   12位   13位   14位   15位 
ポイント 25 20 16 13 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1
スーパーポールレース
順位  1位   2位   3位   4位   5位   6位   7位   8位   9位 
ポイント 12 9 7 6 5 4 3 2 1
結果
金色 優勝
銀色 2位
銅色 3位
ポイント圏内完走
青灰色 ポイント圏外完走
周回数不足 (NC)
リタイヤ (Ret)
予選不通過 (DNQ)
予備予選不通過 (DNPQ)
失格 (DSQ)
スタートせず (DNS)
エントリーせず (WD)
レースキャンセル (C)
空欄 欠場
出場停止処分 (EX)

ライダーズ・ランキング

[編集]

チームズ・ランキング

[編集]

マニファクチャラーズ・ランキング

[編集]

脚注

[編集]

参照

[編集]

外部リンク

[編集]