2024年最高裁判所裁判官国民審査
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2024年最高裁判所裁判官国民審査(2024ねん さいこうさいばんしょ さいばんかん こくみんしんさ)は、2024年(令和6年)10月27日に第50回衆議院議員総選挙と共に執行された最高裁判所裁判官国民審査。
概要
[編集]6人の最高裁判所裁判官に対して国民審査が行われ、全員罷免しないとされた。最高裁判所長官である今崎幸彦が審査対象であり、長官が審査対象となるのは2009年最高裁判所裁判官国民審査における竹﨑博允以来となる。
在外日本人国民審査権訴訟で2022年の最高裁判決を契機とした法改正により、海外に住む人向けの在外投票や、船の上での洋上投票が可能になった[1]。
罷免すべきという票の割合が過去20年で最も高くなり、6名中4名が10%を超えた。明治大学政治経済学部教授の西川伸一は「これほど×の割合が高いとは思わず驚いた。これまでは情報が限られ、形骸化しているという指摘もあったが、最近はSNSが発達し、メディアも特設サイトをつくり始めている。情報を集めて意識的に臨むなど、有権者の投票行動が変わってきたのではないか」と分析する[2]。
審査対象者
[編集]告示順 | 氏名 | 年齢 | 任命年月日 | 出身地 | 学歴 | 出身分野 | 指名内閣 | 担当小法廷 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 尾島明 | 66 | 2022年7月5日 | 神奈川県 | 東京大学法学部卒 | 裁判官 | 第2次岸田内閣 | 第二小法廷 |
2 | 宮川美津子 | 64 | 2023年11月6日 | 愛知県 | 弁護士 | 第2次岸田内閣 (2改) | 第一小法廷 | |
3 | 今崎幸彦 | 66 | 2024年8月16日 | 兵庫県 | 京都大学法学部卒 | 裁判官 | 第二小法廷 | |
4 | 平木正洋 | 63 | 東京大学法学部卒 | 裁判官 | 第三小法廷 | |||
5 | 石兼公博 | 66 | 2024年4月17日 | 山口県 | 行政官 | |||
6 | 中村慎 | 63 | 2024年9月11日 | 大阪府 | 京都大学法学部卒 | 裁判官 | 第一小法廷 |
最高裁判決等における裁判官の意見
[編集]国民審査の結果
[編集]告示順 | 氏名 | 罷免を 可とする票 |
罷免を 可としない票 |
罷免を 可とする率 |
---|---|---|---|---|
1 | 尾島明 | 5,980,011 | 48,371,717 | 11.00% |
2 | 宮川美津子 | 5,715,535 | 48,636,215 | 10.52% |
3 | 今崎幸彦 | 6,229,691 | 48,122,077 | 11.46% |
4 | 平木正洋 | 5,419,857 | 48,931,916 | 9.97% |
5 | 石兼公博 | 5,439,056 | 48,912,706 | 10.01% |
6 | 中村慎 | 5,335,897 | 49,015,866 | 9.82% |
出典:[3] |
投票者数(投票率) | 55,722,330 | 53.64% |
---|---|---|
棄権者数(棄権率) | 48,158,413 | 46.36% |
有権者数 | 103,880,743 | 100% |
出典:[3] |
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 最高裁判所裁判官の「国民審査」きょう告示 6人が対象 - NHK 2024年10月15日
- ^ 最高裁判所裁判官の国民審査 6人全員が信任【専門家QAも】NHK 2024年10月29日
- ^ a b 令和6年10月27日執行 衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査 速報資料総務省
注釈
[編集]外部リンク
[編集]- 総務省|第26回 最高裁判所裁判官国民審査 審査対象裁判官情報
- 最高裁判所 裁判官の国民審査 特集サイト2024 - NHKの特設サイト。審査対象者の詳細なプロフィールをまとめている。