コンテンツにスキップ

2010 ストリートファイター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2010 ストリートファイター
ジャンル アクションシューティング
対応機種 ファミリーコンピュータ (FC)
開発元 カプコン
ステイタス
発売元 カプコン
デザイナー 山本尚司
プログラマー 松嶋延幸
吉田幸司
音楽 民谷淳子
人数 1人
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 199008081990年8月8日
アメリカ合衆国 1990091990年9月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE10+(10歳以上)
ヨーロッパ PEGI7
コンテンツアイコン アメリカ合衆国 Fantasy Violence
ヨーロッパ Violence
その他 型式:日本 STE-20
アメリカ合衆国 NES-YA-USA
テンプレートを表示

2010 ストリートファイター』(2010 Street Fighter、ニイマルイチマル ストリートファイター)は、1990年8月8日に日本のカプコンから発売されたファミリーコンピュータアクションシューティングゲーム[2]。単に『2010』とも呼ばれる。

2010年の未来を舞台に、サイボーグ警官のケビン・ストレイカーが惑星にはびこる凶悪犯罪者パラサイト達と戦うSF風アクションゲーム。開発はカプコンおよびステイタスが行い、ゲーム・デザインはアーケードゲーム『大魔界村』(1988年)を手掛けた山本尚司が担当、音楽はアーケードゲーム『ストライダー飛竜』(1989年)を手掛けた民谷淳子が担当している。

2014年2月26日よりニンテンドー3DSバーチャルコンソール対応ソフトとして、2014年10月15日よりWii U用バーチャルコンソール対応ソフトとして、それぞれ配信された。

概要

[編集]

タイトルに同社の『ストリートファイター』(1987年)の名が付けられているが、対戦型格闘ゲームのシリーズとは全く異なる内容や世界観となっている[2]。なお、本作発売の翌年にアーケードで『ストリートファイターII』(1991年)が稼動を開始することになる。

北米ではNES用ソフトとして『Street Fighter 2010: The Final Fight』のタイトルで発売され、グラフィックとゲーム構成はほぼそのまま、登場キャラクターの名前と設定、ストーリーが変更された。こちらは初代『ストリートファイター』から時を経て科学者となった未来のケン (KEN) が主人公となり、殺された親友の仇討ちのため戦うというストーリーとなっている。ただし、本作における未来のケンの設定は後のシリーズには引き継がれていない。

横スクロールアクションに格闘ゲームを混ぜた独特な操作性で、急かされるステージ移動などもあって、慣れないプレイヤーはかなり苦労する[2]

移植版

[編集]
No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 日本 2010 ストリートファイター
アメリカ合衆国 Street Fighter 2010: The Final Fight
ヨーロッパ Street Fighter 2010: The Final Fight
日本 2014年2月26日[3][4][5][6][7]
アメリカ合衆国 201409042014年9月4日
ヨーロッパ 201410022014年10月2日
ニンテンドー3DS カプコン カプコン ダウンロード
バーチャルコンソール
-
2 日本 2010 ストリートファイター
ヨーロッパ Street Fighter 2010: The Final Fight
アメリカ合衆国 Street Fighter 2010: The Final Fight
日本 2014年10月15日[8][9]
ヨーロッパ 201412182014年12月18日
アメリカ合衆国 201501152015年1月15日
Wii U カプコン カプコン ダウンロード
(バーチャルコンソール)
-

スタッフ

[編集]
  • プログラマー:H.M.D.(松嶋延幸)、MOE、YOSHILIM(吉田幸司)
  • アクター・クリエイター:BENGIE、LUCKY.M、TAMA
  • シーン・クリエイター:TADATCHIN、NOBURIN
  • 音楽ディレクター:TAMIE(民谷淳子)
  • 企画:MIATA YAMAMOTO(山本尚司)
  • エグゼクティブ・プロデューサー:PROFESSOR F.(藤原得郎
  • スペシャル・サンクス:スコット・マックスウェル

評価

[編集]
評価
レビュー結果
媒体結果
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー30/40点[10]
ファミ通25/40点[11]
ファミリーコンピュータMagazine17.76/30点[1]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、5・7・7・6の合計25点(満40点)となっており[12][11]、レビュアーからは、爽快感には欠けるが敵を倒して脱出する過程がパズル的に楽しめるとと評価された他、「面クリア―時の満足感が心地いい」など肯定的に評価されている[12]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.76点(満30点)となっている[1]。同誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「細かでリアルなアクションが迫力モノ」と肯定的に評価されている[1]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.15 3.08 2.84 2.95 2.85 2.89 17.76

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、102頁。 
  2. ^ a b c マイウェイ出版『死ぬ前にクリアしたい200の無理ゲー ファミコン&スーファミ』 (ISBN 9784865119855、2018年10月10日発行)、52ページ
  3. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年2月19日). “『2010 ストリートファイター』3DSバーチャルコンソールに登場 ― あのシリーズと無関係・・・とは言い切れない高難度アクション” (日本語). iNSIDE. イード. 2019年11月17日閲覧。
  4. ^ ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールに『2010 ストリートファイター』が仲間入り” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2014年2月26日). 2019年11月17日閲覧。
  5. ^ 船津稔 (2014年2月26日). “3DSヴァーチャルコンソール「2010 ストリートファイター」配信開始” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年11月17日閲覧。
  6. ^ 皐月誠 (2014年2月26日). “遠未来が舞台の『ストリートファイター』!? 3DS版VCに『2010 ストリートファイター』が登場” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA. 2019年11月17日閲覧。
  7. ^ 「2010 ストリートファイター」が3DS向けバーチャルコンソールで配信に” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2014年2月26日). 2019年11月17日閲覧。
  8. ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年10月8日). “Wii Uバーチャルコンソール10月15日配信タイトル ― 『ディグダグ』『2010 ストリートファイター』『魂斗羅』『スーパーマリオアドバンス3』の4本” (日本語). iNSIDE. イード. 2019年11月17日閲覧。
  9. ^ 『2010 ストリートファイター』がWii Uバーチャルコンソールタイトルとして登場 サイボーグ警官ケビンを操り、“パラサイト”を打倒せよ!” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2014年10月15日). 2019年11月17日閲覧。
  10. ^ Street Fighter 2010: The Final Fight for NES (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年6月25日閲覧。
  11. ^ a b 2010 ストリートファイター まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年6月25日閲覧。
  12. ^ a b ファミコン通信』第17・18合併号、アスキー、1990年8月17日。 

外部リンク

[編集]