コンテンツにスキップ

ラグビーワールドカップ1999

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラグビーワールドカップ1999
概要
開催国  ウェールズ
期間 1999年10月1日 – 11月6日
出場国数 20ヶ国 (予選出場67ヶ国)
最終結果
優勝国   オーストラリア
準優勝国   フランス
3位   南アフリカ共和国
統計
試合数 41
観客動員数 1,562,427人 (1試合平均38,108人)
最多得点選手 アルゼンチンの旗 ゴンサロ・ケサーダ (102得点)
最多トライ選手 ニュージーランドの旗 ジョナ・ロムー (8トライ)
1995
2003

ラグビーワールドカップ1999は、1999年10月1日から11月6日まで、ウェールズを中心にイングランドスコットランドフランスアイルランドにまたがって開催された第4回ラグビーワールドカップ

出場枠がこれまでの16から20に増加。この大会に限り、プールステージの後に決勝トーナメント進出をかけたプレーオフが行われた。

予選

[編集]

この大会で予選を免除されたのは開催国ウェールズと前回大会の上位3チーム(南アフリカ、ニュージーランド、フランス)のわずか4チーム。残りの16枠が予選に割り振られた。このため、豪州・イングランド・スコットランド・アイルランドといった強豪国も大陸予選に参加している。また、大陸間プレーオフが導入された。

地区予選枠(14)

[編集]
  • 欧州6
    • 30チームが出場し3ラウンドに分かれて行われた。第3ラウンドでは参加9チームを「シード国+第2ラウンド・プール1位通過国+第2ラウンド・プール2位通過国」×3組に分け、1回総当たりのリーグ戦を実施。各組上位2チーム、計6チームが本大会出場権獲得、3位の3チームは大陸間プレーオフに回る。
  • 南北アメリカ3
    • 12チームが出場し4ラウンドに分かれて行われた。第4ラウンドではシードのアルゼンチン・カナダ・アメリカ合衆国、第3ラウンドを勝ち上がったウルグアイの4チームが1回総当たりのリーグ戦で争い、上位3チームが本大会出場権を獲得。4位のチームが大陸間プレーオフに回る。
  • アフリカ1
    • 9チームが出場し4ラウンドに分かれて行われた。第4ラウンドではシードのモロッコ・コートジボワール、第3ラウンドを勝ち上がったナミビア・ジンバブエの4チームが1回総当たりのリーグ戦で争い、上位1チームが本大会出場権を獲得。2位のチームが大陸間プレーオフに回る。
  • アジア1
    • 8チームが出場し3ラウンドに分かれて行われた。第3ラウンド(アジア地区最終予選)ではシードの日本・韓国・香港、第2ラウンドを勝ち上がったチャイニーズタイペイの4チームが1回総当たりのリーグ戦で争い、上位1チームが本大会出場権を獲得。2位のチームが大陸間プレーオフに回る。
  • オセアニア3
    • 8チームが出場し3ラウンドに分かれて行われた。第3ラウンドではシードの豪州・サモア、第2ラウンドを勝ち上がったフィジー・トンガの4チームが1回総当たりのリーグ戦で争い、上位3チームが本大会出場権を獲得。4位のチームが大陸間プレーオフに回る。

大陸間プレーオフ(2)

[編集]

各大陸予選から7チームが参加。2組に分かれて各組を勝ち残ったチームが本大会出場権を獲得。

1組

[編集]

ラウンド1

日付 ホーム 結果 アウェー 開催地
1999年3月6日  トンガ 37-6  ジョージア ヌクアロファ
1999年3月28日  ジョージア 28-27  トンガ トビリシ

総得点64-34でトンガがラウンド2へ進出。

日付 ホーム 結果 アウェー 開催地
1999年3月4日  オランダ 31-30  韓国 アムステルダム
1999年4月4日  韓国 78-14  オランダ ソウル

総得点108-45で韓国がラウンド2へ進出。

ラウンド2

日付 ホーム 結果 アウェー 開催地
1999年4月16日  トンガ 58-26  韓国 ヌクアロファ
1999年5月4日  韓国 15-82  トンガ ソウル

2勝のトンガが本大会進出。

2組

[編集]

ラウンド1

日付 ホーム 結果 アウェー 開催地
1999年3月13日  ウルグアイ 46-9  ポルトガル モンテビデオ
1999年4月3日  ポルトガル 24-33  ウルグアイ リスボン

2勝のウルグアイがラウンド2へ進出。

ラウンド2

日付 ホーム 結果 アウェー 開催地
1999年4月18日  ウルグアイ 18-3  モロッコ モンテビデオ
1999年5月1日  モロッコ 21-18  ウルグアイ カサブランカ

総得点36-24でウルグアイが本大会進出。

本大会出場チーム

[編集]
予選名 前回大会順位
予選順位
出場国 出場回数 次点
(大陸間プレーオフ
参加チーム)
開催国  ウェールズ 4大会連続4回目
前回大会
上位3チーム

(予選免除)
優勝  南アフリカ共和国 2大会連続2回目
2位  ニュージーランド 4大会連続4回目
3位  フランス 4大会連続4回目
ヨーロッパ地区 1組1位  アイルランド 4大会連続4回目  ジョージア
1組2位  ルーマニア 4大会連続4回目
2組1位  イングランド 4大会連続4回目  オランダ
2組2位  イタリア 4大会連続4回目
3組1位  スコットランド 4大会連続4回目  ポルトガル
3組2位  スペイン 初出場
オセアニア地区 1位  オーストラリア 4大会連続4回目  トンガ
2位  フィジー 2大会ぶり3回目
3位  サモア 3大会連続3回目
アメリカ地区 1位  アルゼンチン 4大会連続4回目  ウルグアイ
2位  カナダ 4大会連続4回目
3位  アメリカ合衆国 2大会ぶり3回目
アジア地区 1位  日本 4大会連続4回目  韓国
アフリカ地区 1位  ナミビア 初出場  モロッコ
大陸間プレーオフ 1組勝者  トンガ 2大会連続3回目
2組勝者  ウルグアイ 初出場

プールステージ

[編集]

1.勝ち点(勝ち:3 引き分け:2 負け:1) 2.直接対決の成績 3.得失点差 の順で争われる。 

プールA(スコットランド)

[編集]
Team 勝点
 南アフリカ共和国 3 0 0 132 35 9
 スコットランド 2 0 1 120 58 7
 ウルグアイ 1 0 2 42 97 5
 スペイン 0 0 3 18 122 3

プールB(イングランド)

[編集]
Team 勝点
 ニュージーランド 3 0 0 176 28 9
 イングランド 2 0 1 184 47 7
 トンガ 1 0 2 47 171 5
 イタリア 0 0 3 35 196 3

プールC(フランス)

[編集]
Team 勝点
 フランス 3 0 0 108 52 9
 フィジー 2 0 1 124 68 7
 カナダ 1 0 2 114 82 5
 ナミビア 0 0 3 42 186 3

プールD(ウェールズ)

[編集]
Team 勝点
 ウェールズ 2 0 1 118 71 7
 サモア 2 0 1 83 51 7
 アルゼンチン 2 0 1 97 72 7
 日本 0 0 3 36 140 3

プールE(アイルランド)

[編集]
Team 勝点
 オーストラリア 3 0 0 135 31 9
 アイルランド 2 0 1 100 45 7
 ルーマニア 1 0 2 50 126 5
 アメリカ合衆国 0 0 3 52 135 3

プレーオフ

[編集]

1999年10月20日

決勝トーナメント

[編集]
 
準々決勝準決勝決勝
 
          
 
10月23日 - カーディフ
 
 
 ウェールズ9
 
10月30日 - ロンドン
 
 オーストラリア24
 
 オーストラリア27
 
10月24日 - パリ
 
 南アフリカ共和国 21
 
 南アフリカ共和国44
 
11月6日 - カーディフ
 
 イングランド21
 
 オーストラリア35
 
10月24日 - エディンバラ
 
 フランス12
 
 ニュージーランド 30
 
10月31日 - ロンドン
 
 スコットランド18
 
 ニュージーランド31
 
10月24日 - ダブリン
 
 フランス43 3位決定戦
 
 フランス47
 
11月4日 - カーディフ
 
 アルゼンチン26
 
 南アフリカ共和国22
 
 
 ニュージーランド18
 

決勝

[編集]
11月6日
15:00 WET/GMT (UTC+00)
オーストラリア  35–12  フランス ミレニアム・スタジアム, カーディフ
観客数: 72,500人
レフリー: 南アフリカ共和国の旗 アンドレ・ワトソン
Tries: チューン, フィネガン
Con: バーク (2)
Pen: バーク (7)
Report Pen: ラメゾン (4)


 1999 ワールドカップ優勝国 

オーストラリア
2大会ぶり2回目

日本での放送体制

[編集]

NHKで開幕試合ウェールズvsアルゼンチンと、日本戦全試合、準決勝2試合、決勝戦が中継された。

また、Sky sports 2では全試合中継された。

ラジオでも文化放送で日本戦全試合を中継した。

外部リンク

[編集]