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髙橋一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
髙橋 一郎
たかはし いちろう
生年月日 (1964-07-07) 1964年7月7日(60歳)[1]
出生地 日本の旗 日本東京都[2]
出身校 東京大学[1][2][3]

在任期間 2023年7月4日[4] - 2024年7月1日[5]

在任期間 2021年7月1日[6] - 2023年7月4日

日本の旗 観光庁次長
在任期間 2019年7月9日[7][8] - 2021年7月1日
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髙橋 一郎(たかはし いちろう、1964年昭和39年〉7月7日[1] - )は、日本運輸国土交通官僚

来歴

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1964年(昭和39年)7月7日、東京都で出生[1][2]筑波大学附属駒場高等学校を経て[2]1988年(昭和63年)、東京大学法学部を卒業[3]。同年、運輸省に入省[1][2][8]

入省後、国際運輸・観光局政策課、同国際航空課を経て[9]1992年平成4年)6月に人事院長期在外研修としてカリフォルニア大学バークレー校に留学[3][9]

その後、航空局新東京国際空港課補佐官、海上交通局外航課補佐官、運輸政策局政策課補佐官、外務省在ジュネーブ国際機関日本政府代表部参事官、国土交通省大臣官房総務課企画官(観光)、同総務課企画官(国際)、鉄道局総務課企画室長、内閣参事官(併)内閣官房地域活性化統合事務局参事官、海上保安庁総務部国際・危機管理官、観光庁参事官(外客受入)(OECD観光委員会副議長)、同庁観光戦略課長、同庁総務課長(OECD観光委員会副議長)、鉄道局総務課長、国土交通省大臣官房審議官(併)内閣審議官内閣官房副長官補付)(併)特定複合観光施設区域整備推進本部事務局審議官、内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)(命)内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局企画・推進統括官などを歴任[3][9]成田空港問題の解決並びに平行滑走路の整備への取り組み[2]、海賊対策への国際連携、海上保安庁配属時における尖閣諸島問題をはじめとした危機管理や国際連携[10]などを担当。

成田空港問題では、現地に赴いて空港整備に反対し続ける農家への説得に尽力[2]。空港整備への信念は揺らぐことは無かったものの、農家の人々の話を聞く中で、空港問題と交錯する人生の問題を思うと眠れぬ夜もあった[2]。その後、上司が髙橋の信念を受け止めて共に議論を尽くし組織としての判断に高めた[2]。この時、「行政官として国を背負う気概を持ち、泥をかぶることを厭わない」という、上司の仕事への矜持に感銘し、終生の目標となった[2]。しかし、当時はゲリラが多発していたこともあって、過激派が髙橋の自宅に時限爆弾を仕掛けて爆破させる事件が発生[2]。駆けつけてきた上司の顔を見た途端に、話し合いによる解決を邪魔された悔しさと憤りが込み上げ、涙が溢れた[2]。だが、この経験によって、髙橋の仕事への姿勢が定まり、自らが徹底的に考え抜いた上で、組織の判断に高めて腹を据えて真摯にやり抜き、時には自分が捨て石になる覚悟で後任にタスキをつなぐ、それが組織の底力であると学んだという[2]

2019年令和元年)7月9日、観光庁次長に就任[7][8]

2021年(令和3年)7月1日、国土交通省海事局長に就任[6]

2023年(令和5年)7月4日観光庁長官に就任[4]2024年(令和6年)7月1日、辞職[5]

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e 政官要覧社 2021, 1076頁.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m “毎日フォーラム・課長補佐時代 観光庁次長 髙橋一郎(56)”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2021年6月10日). https://mainichi.jp/articles/20210609/org/00m/010/004000d 2022年2月22日閲覧。 
  3. ^ a b c d 地方創生フォーラム TRAVEL TECHで実現する地方創生 デジタルマーケティング、キャッシュレス、エンゲージメントで加速するスマートリゾートシティ” (PDF). 日経BizGate. 日本経済新聞社. 2022年2月22日閲覧。
  4. ^ a b “国交次官に和田氏、観光庁長官は高橋氏 7月4日付”. 産経新聞. (2023年6月27日). https://www.sankei.com/article/20230627-MSZ7GGODXNNUXLEIJTY536VTSY/ 2023年7月5日閲覧。 
  5. ^ a b 人事異動(第31号)』(PDF)(プレスリリース)国土交通省、2024年7月1日、1頁https://www.mlit.go.jp/about/content/001752111.pdf2024年8月8日閲覧 
  6. ^ a b "国交省人事異動(第68号)令和3年7月1日付、6ページ目" (PDF). 国土交通省. 2022年6月4日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2021年7月16日閲覧
  7. ^ a b "国交省人事異動(第65号)令和元年7月9日付、6ページ目" (PDF). 国土交通省. 2020年8月1日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年10月7日閲覧
  8. ^ a b c “【人事】観光庁次長に髙橋氏 審議官に加藤氏、地域部長は村田氏”. 観光経済新聞 (観光経済新聞社). (2019年7月16日). https://www.kankokeizai.com/%E3%80%90%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E3%80%91%E8%A6%B3%E5%85%89%E5%BA%81%E6%AC%A1%E9%95%B7%E3%81%AB%E9%AB%99%E6%A9%8B%E6%B0%8F%E3%80%80%E5%AF%A9%E8%AD%B0%E5%AE%98%E3%81%AB%E5%8A%A0%E8%97%A4%E6%B0%8F%E3%80%81/ 2022年2月22日閲覧。 
  9. ^ a b c 〈略歴〉国土交通省海事局長 髙橋 一郎 氏” (PDF). 日本海事センター. 2022年2月22日閲覧。
  10. ^ “【Close up この人】 高橋一郎・国土交通省海事局長、海事クラスターの国際競争力強化を。コミュニケーションないところに仕事なし”. 日本海事新聞 (日本海事新聞社). (2021年9月22日). https://www.jmd.co.jp/article.php?no=271111 2022年2月22日閲覧。 

参考文献

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  • 『政官要覧 令和3年春号』政官要覧社、2021年2月26日。 
官職
先代
和田浩一
日本の旗 観光庁長官
第9代:2023年 - 2024年
次代
秡川直也
先代
大坪新一郎
日本の旗 国土交通省海事局長
2021年 - 2023年
次代
海谷厚志
先代
和田浩一
日本の旗 観光庁次長
2019年 - 2021年
次代
村田茂樹