高松雄一
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高松 雄一(たかまつ ゆういち、1929年7月25日 - 2017年8月19日)は、日本の英文学者、翻訳家。東京大学名誉教授。
略歴
[編集]北海道室蘭市生まれ。東京大学文学部卒業、東京大学大学院博士課程中退、國學院大學助教授、1963年北海道大学助教授、1969年東京大学文学部英文科助教授、1977年教授、1990年定年退官、名誉教授、駒澤大学教授を務めた。1985年-1988年日本英文学会会長を務めた。
ロレンス・ダレルの4部作「アレクサンドリア四重奏」の他に、ジョイス『ダブリンの市民』、友人2名との共訳による『ユリシーズ』の翻訳が著名。
初の単著『イギリス近代詩法』(研究社、2001年)で第54回読売文学賞研究・翻訳賞。
なお編著は『シェイクスピア『恋人の嘆き』とその周辺』(英宝社、1995年)他多数がある。
2017年8月19日、間質性肺炎のため死去[1]。88歳没。
主な翻訳
[編集]- 『ジュスティーヌ』(ロレンス・ダレル、河出書房新社) 1960年
- のち改訂版 1976年、復刊 1990年
- 『バルタザール』(ロレンス・ダレル、河出書房新社) 1961年
- 『マウントオリーヴ』(ロレンス・ダレル、河出書房新社) 1962年
- 『クレア』(ロレンス・ダレル、河出書房新社) 1963年
- のち改訳版 2007年
- 『ユリシーズ』全2巻(ジェイムズ・ジョイス、丸谷才一、永川玲二共訳、河出書房新社、世界文学全集) 1964年
- 『ソネット集』(シェイクスピア、岩波文庫) 1986年
- 『ダブリンの市民』(ジェイムズ・ジョイス、福武書店、福武文庫) 1987年
- のち改訂版 集英社 1999年
- 『声たちの島』(ロバート・ルイス・スティーヴンソン、国書刊行会) 1989年
- のち増訂版『マーカイム ほか6篇』(高松松子共訳、岩波文庫) 2011年
- 『対訳 イェイツ詩集』(イェイツ、岩波文庫、イギリス詩人選) 2009年
脚注
[編集]- ^ 高松雄一氏死去 英文学者 訳書に「アレクサンドリア四重奏」など 産経ニュース 2017年8月31日